「一意専心」とは?意味や言い換え!例文と解釈
日本語には色々な言葉がありますが、その中でも四字熟語は、物事の状況やありさまを表現する時に、とても便利な言葉かもしれません。
その中でも「一意専心」という言葉があるのですが、この四字熟語を知っている人は、意外に少ないものです。
そこで今今回は、この「一意専心」にフォーカスしていくことにします。
目次
- 「一意専心」とは?
- 「一意専心」と「一心不乱」の違い
- 「一意専心」の表現の使い方
- 「一意専心」を使った例文と意味を解釈
- 「一意専心」の類語や類義語・言い換え
「一意専心」とは?
「一意専心」の「一意」とは「一途に1つのことに心を注ぐこと」、「専念すること」という意味があり、「専心」は「心を1つのことに集中する」という意味になります。
その結果、似たような意味を持つ言葉で構成された「一意専心」は、「脇目も振らずに心を1つのことだけに向けて集中すること」と解釈することができます。
- 「一意専心」の読み方
「一意専心」の読み方
「一意専心」は「いちいせんしん」という読み方になりますが、特別に難しい発音ではないものの、使われる頻度が少ないので、忘れないようにここでしっかりとチェックしておいてください。
「一意専心」と「一心不乱」の違い
「一意専心」と時折、比較される言葉に「一心不乱」がありますが、この言葉には「覚悟を決めて進んでいく」というニュアンスが含まれています。
「一意専心」と「一心不乱」は、大まかな解釈上では、とても似かよっている四字熟語ですが、「一心不乱」は仏教から来ている言葉なので、「悟りを開くために1つのことに専念して、心乱すことなく進んでいく覚悟が必要」という意味合いも持っています。
「意識を集中させる」という部分は共通している点ですが、「一心不乱」はさらにその気持ちや思いが強い印象があります。
「一意専心」の表現の使い方
「一心専心」は「ひたすらに意識を集中する」ような時に使われます。
どのような状況にあっても、「1つのことに集中している」という解釈ができるので、何かのトレーニングや趣味、仕事でも、脇目を振らずに1つのことに、意識を傾けている場合に使うことができます。
「一意専心」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「一意専心」を使った例文を見ながら具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「一意専心」を使った例文1
- 「一意専心」を使った例文2
「一意専心」を使った例文1
「一意専心の気持ちを持って臨まないと、決して成功のゴールに手が届くことはない」
何事にも拘らず熱意を持って、諦めることなくひたむきな気持ちで、物事に取り組むことができるのであれば、決して不可能なことはないということを、この例文で教えてくれているようです。
確かに諦めてしまっては、そこで進化が止まってしまうのですから、当然のことと言えます。
「一意専心」を使った例文2
「わが社は一意専心に環境問題に取り組むことで、地球温暖化改善に貢献する」
このようなケースでも「一意専心」を使うことができます。
人が1つのことに専念するだけでなく、企業などの組織があるテーマについて、全社を挙げて取り組むさまを言ってきます。
今地球環境のことが最も最優先すべきことなのですが、そのことについて企業が「一意専心」で臨んでいることを表現しています。
「一意専心」の類語や類義語・言い換え
「一意専心」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるかを見ていくことにしましょう。
- 「一生懸命」【いっしょうけんめい】
- 「遮二無二」【しゃにむに】
「一生懸命」【いっしょうけんめい】
「一生懸命」は「命をかけて物事に挑むさま」という意味で「一意専心」の類義語として扱うことができます。
「遮二無二」【しゃにむに】
「遮二無二」という言葉もありますが、「脇目を振らずがむしゃらになって体当たりする」という意味で使われます。
「一意専心」という言葉の意味や使い方を紹介してきましたが、「気を散らすことなく集中して取り組む」という意味は、ある目標に向かってひたむきに突き進んでいくことを言っていますが、仕事をしていく上では忘れてはならないことです。