「彼方此方」とは?意味や言い換え!例文と解釈
「彼方此方」とは、「いろいろな場所・方向(方角)」を意味する言葉です。
「彼方此方」の「意味・読み方・語源や由来・使い方・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え」について、詳しく説明していきます。
目次
- 「彼方此方」とは?
- 「彼方此方」の語源や由来
- 「彼方此方」の表現の使い方
- 「彼方此方」を使った例文と意味を解釈
- 「彼方此方」の類語や類義語・言い換え
「彼方此方」とは?
「彼方此方」という表現は、「いろいろな場所・方向(方角)」を意味しています。
「彼方此方」というのは、「あちらこちら(あっちこっち)のいろいろな場所や方向」を意味している指示代名詞の表現なのです。
また「彼方此方」という表現は形容動詞としても使われることがあり、「物事のあるべき順序・位置があべこべ(逆)になっていること」を意味しています。
- 「彼方此方」の読み方
「彼方此方」の読み方
「彼方此方」の読み方は、「あちこち」になります。
「彼方此方」は他にも、「あっちこっち」と読まれることもあります。
「彼方此方」の語源や由来
「彼方此方」の語源・由来は、「場所の方向(方角)・距離の遠近」を意味する指示代名詞の「彼方(あち・あっち)」と「此方(こち・こっち)」を組み合わせていることにあります。
「彼方」という指示代名詞の表現は、「遠い場所を指示する遠称の指示代名詞」で、「あちら」よりも砕けた言葉になっています。
「此方」という指示代名詞の表現は、「近い場所を指示する近称の指示代名詞」で、「こちら」よりも砕けた言葉になります。
彼方此方の語源は「彼方(遠い場所)+此方(近い場所)=彼方此方」で、「あちらこちらの色々な場所・方向・方角」を意味することになったのです。
「彼方此方」の表現の使い方
「彼方此方」の表現の使い方は、「一つの場所ではなくて、色々な場所や定まらない方向を指示する時」に使うという使い方になります。
例えば、「私は若い頃には、バックパックの放浪の旅で彼方此方の地域を歩き回っていました」といった文章で、「彼方此方」の表現を使用することができます。
更に「物事の順番や位置、話の内容があべこべである時」にも、「彼方此方」という表現を使用できます。
「彼方此方」を使った例文と意味を解釈
「彼方此方」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「彼方此方」を使った例文1
- 「彼方此方」を使った例文2
「彼方此方」を使った例文1
「登山で遭難してしまい、道なき道を彼方此方さまよい歩いていましたが、どうしても正規の登山ルートに戻れなかったのです」
この「彼方此方」を使った例文は、「登山で遭難してしまい、道なき道をいろいろな場所・方向へさまよい歩いていたが、どうしても正規の登山ルートに戻れなかった」ということを意味しています。
「彼方此方」を使った例文2
「彼は自分の主張したいことだけを感情に任せて主張していたので、話の内容が彼方此方になっていました」
この「彼方此方」を使った例文は、「彼は自分の主張したいことだけを感情に任せて主張していたので、話の内容が矛盾してあべこべ(話の順番・筋道が無茶苦茶)になっていた」ということを意味しています。
「彼方此方」の類語や類義語・言い換え
「彼方此方」の類語・類義語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「色々な場所・方々」
- 「あべこべ・矛盾」
「色々な場所・方々」
「彼方此方」の類義語・言い換えには、「色々な場所・方々」があります。
「方々」という表現は、「一つの場所・地点に定まらないいろいろな場所・方向」を意味しています。
その意味合いから、いろいろな場所や方向を意味する「彼方此方」と良く似た意味を持つ類義語として、「色々な場所・方々」を上げられます。
「あべこべ・矛盾」
「彼方此方」の類語・言い換えとして、「あべこべ・矛盾」があります。
「彼方此方」という言葉を形容動詞として用いる場合には、「物事の順序や話の内容があべこべで矛盾していること」を意味しています。
「あべこべ」というのは、「話の筋道が通っていないこと・論理や順番が無茶苦茶であるさま」を意味しています。
それらの意味から、「彼方此方」の表現は「あべこべ・矛盾」という表現で言い換えることが可能なのです。
「彼方此方」という言葉について解説しましたが、「彼方此方」には「いろいろな場所・方向(方角)」などの意味があります。
「彼方此方」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「色々な場所・方々」「あべこべ・矛盾」などがあります。
「彼方此方」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。