「性分」とは?意味や使い方!例文や解釈
「性分」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「性分」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「性分」とは?
- 「性分」の表現の使い方
- 「性分」を使った言葉と意味を解釈
- 「性分」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「性分」の反対語
- 「性分」の類語や類義語・言い換え
- 「性分」の英語と解釈
「性分」とは?
「性分」とは生まれつきの性質という意味であり、天性、性格ということと同じ意味です。
- 「性分」の読み方
「性分」の読み方
「性分」と書いて「しょうぶん」と読みます。
「性分」の表現の使い方
「性分」とはその人の生まれつきの性質のことを言います。
天性、性格といったことです。
使い方としては自分で自分のことを「損な性分で嫌になる」などと言うこともできますし、自分以外の相手の性格などを言い表す時に「あいつはすぐに余計なことを言ってしまう性分で、揉め事ばかり起こす」と使うこともできます。
性格と言っても、生まれつきのものもあれば、育ってきた過程、立場といったもので後天的にできあがる性格とあります。
「性分」の場合は生まれつきの性格という意味です。
例えば、ある時出世したら急に威張ったり、意地悪なことを言う性格になった人などは「性分」という言葉は使いません。
「性分」を使った言葉と意味を解釈
「性分」を使った言葉、言い回しをいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「損な性分」
- 「性分が合わない」
- 「性分が悪い」
「損な性分」
「損な性分」とは自分の利益を失うような性格という意味ですが、ようするに欠点とまではいかないのですが、不器用な性格のことに対して使う言い方となります。
「君はお人好し過ぎるよ、そんな性分だね」「断ることができなくて、損な性分で情けない」などと使います。
「性分が合わない」
「性分が合わない」とは自分の持って生まれた性格ではないので受け入れることができないという意味で使います。
「あの家の、姉と妹はどうやっても性分が合わない」とは性格が違っていて、相性が悪いという意味合いです。
また「お世辞を言って取り入るなんて、僕の性分に合わないよ」とはお世辞なんて言える性格ではない、自分の柄ではないと言っているのです。
「性分が悪い」
「性分が悪い」とは生まれつき性格が悪い、持って生まれた根性悪といった意味合いです。
「あの人は性分が悪いから、注意しても無駄だよ」とは生まれつき性格が悪いから今更変わるわけがないというニュアンスになります。
「昔から人の顔を見れば嫌味ばかり言って、本当に性分が悪い」とは昔から悪い性格である、とか、あの性格の悪さは天性だといった意味合いです。
相手に対しての悪口、罵りの言い方として使います。
「性分」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「性分」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「性分」を使った例文1
- 「性分」を使った例文2
「性分」を使った例文1
「余所のことなんて放っておけばいいのに、捨てては置けない性分で、自分でも馬鹿だなと思う」
心優しい人は、自分に関係がないことでも親身になったり、つい心配をしたりということが多いのですが、それが余計な気苦労となってしまうこともあるでしょう。
そのような性格を「捨てては置けない性分」という言葉で言い表しています。
「性分」を使った例文2
「あの女が金に汚いのは性分だからね、今更治るものでもないよ」
金銭問題を起こす、金銭に激しい執着をするなどといった性格の人は困り者として扱われがちですが、お金の使い方がわかっていなかっただけという場合は周りが注意をしたり叱ったりすることで治ることもあります。
しかし「性分」であれば持って生まれたものですので、治ることは難しいと、例文は言っているのです。
「性分」の反対語
「性分」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「後天的性格」【こうてんてきせいかく】
「後天的性格」【こうてんてきせいかく】
「性分」とは生まれつきの性質のことです。
その反対語ですから「後天的性格」が当てはまります。
「後天的」とは生まれつきではなく、後から身についたことを言います。
「あの人があんな風に乱暴になったのは、生まれつきじゃない、後天的性格だよ」「子どもの頃はそうではなかったから、後天的性格だと思う」などと使います。
「性分」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「性分」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「性根」【しょうね】
- 「心根」【こころね】
- 「気立て」【きだて】
- 「天性」【てんせい】
「性根」【しょうね】
「性根」とは行動、言葉のもとになる、根本的な心の持ち方、正気、本質的な部分といった意味があります。
「あの女は性根が卑しい」「性根が腐っているのでどうしようもない」などと使います。
「心根」【こころね】
「心根」とは心の奥底にあるもの、本性といった意味です。
「あの子は心根が優しい」「いい人そうに見せているけれど、心根は悪いと思う」という風に使います。
「気立て」【きだて】
「気立て」とはその人に備わっている性質のことを言います。
「気立ての良い娘」「気立ての優しい男の子」などと使います。
「天性」【てんせい】
「天性」とは生まれつき備わっていること、天から与えられた性質のことを言います。
「天性の才能がある」「天性の明るい性格」「彼女の魅力は天性のもの」という風に使います。
「性分」の英語と解釈
「性分」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“nature”(先天的な性質)、“a disposition”(気質)といった単語を使います。
例文は“have a cowardly nature”(臆病な性分です)、“have a placid disposition”(おとなしい性分である)、“It isn't in my nature to tell lies”(嘘を言うのは私の性分に合わない)となります。
いかがでしたでしょうか。
「性分」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「性分」とは生まれつきの性質のことを言います。
後から身についた性格ではないことは覚えておきましょう。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。