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「笑う顔に矢立たず」の意味とは!類語や言い換え

日本のことわざには正しく理解されることが少ない言葉も多く存在しており、自然と使用頻度も耳にする機会も減ってしまいます。

しかし不意に使われた時、知っておくことで博識と印象づけることもできるため、そんなことわざの一つ「笑う顔に矢立たず」を紹介します。

笑う顔に矢立たず

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「笑う顔に矢立たず」の意味とは!類語や言い換え>


目次

  • 「笑う顔に矢立たず」とは?
  • 「笑う顔に矢立たず」の表現の使い方
  • 「笑う顔に矢立たず」を使った例文と意味を解釈
  • 「笑う顔に矢立たず」の類語や類義語・言い換え


「笑う顔に矢立たず」とは?

「笑う顔に矢立たず」とは?

「笑う顔に矢立たず」という言葉の意味として、笑顔の人に対して人は攻撃できない(矢を向ける・立てることはできない)という意味を持ちます。

矢を向ける・立てる場面として相手に対して憎しみや敵意など、マイナスの感情を抱いていることが多いです。

しかしその相手が笑顔で接してくると、自然と憎しみや敵意は下がってしまいます。

その結果、笑顔の相手には矢を向けられない・立てられない状態となり、攻撃できないと解釈されます。



「笑う顔に矢立たず」の表現の使い方

「笑う顔に矢立たず」の表現の使い方

「笑う顔に矢立たず」という言葉は使う機会が少ない言葉ですが、実際に使う際には他者・周囲に対して使うことが多いです。

特定の相手に対して敵意を向けている・攻撃をしようとしているような人に対して、ことわざを用いて説得するような使い方や、笑顔の相手に戦意喪失した時の表現などに用いられます。

「笑う顔に矢立たず」を使った例文と意味を解釈

「笑う顔に矢立たず」を使った例文と意味を解釈

「笑う顔に矢立たず」という言葉は実際に使う際、どのような使い方や表現が適応するか、例文とその解釈を紹介します。

  • 「笑う顔に矢立たず」を使った例文1
  • 「笑う顔に矢立たず」を使った例文2

「笑う顔に矢立たず」を使った例文1

「どれだけ嫌いな人でもずっと笑顔で向かってこられるとこっちのやる気も削がれるよ。笑う顔に矢立たずとはこういうことかと身に染みたよ」

この場合、自身の体験をことわざで表現しています。

どれだけ強く嫌悪的な感情を持っていてもずっと笑顔で接されるとその感情も収まってくるという経験をことわざで表現しています。

「笑う顔に矢立たず」を使った例文2

「この前のことで君はあいつに本気で嫌われているよ。ただ話す機会もあるから、しばらくは笑う顔に矢立たずの精神で接する方がいいんじゃないか?」

ここでは「君」とされる人物へのアドバイスで用いられています。

関係性が悪くなった相手と接する際、常に笑顔で接する方がいいということをことわざでまとめて伝えています。



「笑う顔に矢立たず」の類語や類義語・言い換え

「笑う顔に矢立たず」の類語や類義語・言い換え

「笑う顔に矢立たず」という言葉は人と関わる機会が多いほど経験する可能性の大きい言葉ですが、時に類語や言い換えた言葉が用いられることもあります。

実際にどのような言葉があるか、紹介します。

  • 「笑う顔は打たれぬ」【わらうかおはうたれぬ】
  • 「怒れる拳(こぶし)笑顔に当たらず」【おこれるこぶしえがおにあたらず】

「笑う顔は打たれぬ」【わらうかおはうたれぬ】

このことわざの意味として、笑顔の相手に対して人は攻撃(打つ)されることはないという意味となります。

表現は異なりますが、意味は同じのため、言い換えたことわざとされています。

「怒れる拳(こぶし)笑顔に当たらず」【おこれるこぶしえがおにあたらず】

このことわざは起こっている相手に対しては笑顔で接する方がいいという意味を持ちます。

「怒れる拳」は怒っている相手の殴りたいという感情を表しており、笑顔で接していると自然とその感情・拳も下がっていくと言う意味合いになります。

しかし教訓としての扱いをされることが多く、類語となります。

icon まとめ

使う機会・耳にする機会の少ないことわざの中には生きていく上で非常に大切なことわざもあり、その一つが「笑う顔に矢立たず」が挙げられます。

生きていく上での教訓として知っておくほうが良いと言えます。