「武張る」の意味とは!類語や言い換え
この「武張る」は、あまり見聞きしない言葉ですが、意味となる行為はよく行われています。
目次
- 「武張る」とは?
- 「武張る」の語源や由来
- 「武張る」を使った例文と意味を解釈
- 「武張る」の類語や類義語・言い換え
「武張る」とは?
「武張る」とは、勇ましく見せることの表現です。
「どう見ても、無理に武張っているようにしか見えない」などといった使われ方をする言葉です。
態度だけでなく、言葉に対しても使える表現で、「随分と武張った言い方だ」のように使うと、そんなに勇ましい(強い)言い方はやめるようにという意味なります。
- 「武張る」の読み方
「武張る」の読み方
「武張る」は、「ぶばる」と読んでください。
上で例に挙げた「武張っている」や、「武張り」、「武張れ」などという変化を付けることができます。
「威張る」(いばる)と似ている意味の言葉ですが、それよりも勇ましさが前面にくる表現で、「威張る」と使うと、偉そうにしているという表現になりますが、「武張る」に偉そうという意味はなく、その様子がそう見えてしまうことがあるかも知れませんが、言葉自体にそのようなニュアンスは含まれていません。
「武張る」の語源や由来
「武張る」は、「武士のように振舞う」ことが語源の言葉です。
武士の勇ましい姿から、そのような態度、または発言に対して使います。
特に悪い意味はありませんが、「ちょっと武張り過ぎだ」のような形で使うと、少々それが過ぎる為に悪い方向に向かっていることの表現となります。
「武張る」を使った例文と意味を解釈
「武張る」を使った例文と、その意味の解釈です。
どちらかと言えば、あまり言い意味では使われないことの方が多いです。
- 「武張る」を使った例文1
- 「武張る」を使った例文2
「武張る」を使った例文1
「その格好は、さすがに武張りが過ぎるだろう」
先のように、「武張る」という言葉自体に悪い意味はありませんが、このような使われ方になることが多い言葉だと言えるでしょう。
「勇ましい」という意味が、どうしても悪い方に捉えられてしまいがちな為です。
「武張る」を使った例文2
「それほど武張ったつもりはなかったが、少し言い方が悪かったようだ」
発言が少し強くなってしまったと言っている使い方です。
こういった場合には、言われた側からすると、実質的に「威張る」と紙一重に聞こえることも多いので、気を付けた方がいいでしょう。
「武張る」の類語や類義語・言い換え
「武張る」と似た意味で使える言葉です。
主に態度に対して使う表現ですが、発言にも用いることができます。
- 「悠然」【ゆうぜん】
「悠然」【ゆうぜん】
「悠然とした態度だ」と使うと、堂々としている様子が表現できます。
その様や発言が勇ましくも見える為、類語だと考えていいでしょう。
尚、「勇然」と使われることもありますが、間違いなので注意してください。
こちらの方が勇ましく見える為、そのような言葉があると思ってしまいますが、辞書にも乗っていない造語です。
「武張る」は、それほど使われることはありませんが、勇ましい(態度や発言)という意味だけは覚えておくといいでしょう。