「体得」とは?意味や言い換え!例文と解釈
「体得」という表現を知っているでしょうか。
ここでは「体得」という表現について詳しく紹介していきます。
目次
- 「体得」とは?
- 「体得」と「会得」の違い
- 「体得」の表現の使い方
- 「体得」を使った例文と意味を解釈
- 「体得」の類語や類義語・言い換え
「体得」とは?
「体得」というのは完全に会得して身に付ける、体験を通して知る、理解して自分のものにする、という意味になります。
例えば、柔道や剣道などを学んでいる場合、「技を体得する」という表現を使います。
体験を通して知る事ですので、インターネット等で学んだ知識などを身に付けたとしてもそれは「体得」とは言いません。
また、似たような表現に「習得」というものがありますが、これは習って覚えるという意味になり、「体得」とは違います。
「体得というのはあくまでも体験を通して自分のものにする、理解して身に付ける、という意味になるのです。
- 「体得」の読み方
「体得」の読み方
「体得」という表現は「たいとく」と読みます。
日常的にも使われる言葉ですので、ぜひ覚えておきましょう。
「体得」と「会得」の違い
先ほど、「体得」というのは完全に「会得」するものだと表現しました。
「会得」というのは物事の意味や本質などを理解して悟り、自分のものにする、という意味になります。
物事を理解して悟り、完全に身に付けた場合、それが「体得」になるのです。
「会得」という表現にもきちんと理解して自分のものにするという意味がありますが、「体得」は何かを身に付ける過程で何らかの自分での体験や経験が伴った場合に使われることが多い表現であり、「会得」というのはそれに限りません。
自分で体験や経験をしていなかったとしても、物事を理解して自分のものにした場合は「会得」という表現が使えます。
「体得」の表現の使い方
「体得」という表現は自分で経験したり、体験したりして身に付けるということを指します。
インターネットで得た知識、誰かから聞いた話、などはどれだけ理解したとしても「体得」とは言いません。
あくまでも自分で経験して技術などを身に付けた場合に「体得」という表現が使えるのです。
「体得」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介していきます。
- 「体得」を使った例文1
- 「体得」を使った例文2
「体得」を使った例文1
「彼は長年剣道を学び、技術を体得しました」
剣道や柔道などの武道に関心を持っている人も多いのではないでしょうか。
このようなものは実際に自分で体験しながら身に付けていかなければいけないですよね。
誰かから教えてもらったからといって、それだけで身に付ける事は不可能です。
自分でも試し、繰り返しながら覚えていかなければいけません。
しっかりと実行できるようになったら、「体得」したといえます。
「体得」を使った例文2
「時間がかかったが、彼は暗号解読の記述を体得した」
コンピューターでは、暗号を解読する技術も必要になります。
変換されたコードをどのように読み解くかという技術は経験を必要とするものであり、教えてもらったからといって簡単にできるようになるものではありません。
実際に様々な暗号に触れ、「体得」していく必要があります。
「体得」の類語や類義語・言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「習得」【しゅうとく】
- 「身に付ける」【みにつける】
「習得」【しゅうとく】
「習得」という表現には習って覚え込むという意味があります。
技術や知識を身に付けるという意味であり、例えば英会話を習得する、フランス語を習得する、などと表現します。
「身に付ける」【みにつける】
「身に付ける」というのは衣装や装飾品を身にまとうという意味もありますが、ここでは知識や技能などを自分の能力として備えるという意味になります。
礼儀作法を身に付ける、教養を身に付ける、などと言いますね。
「体得」という表現は武術などでもよく使われる表現ですのでぜひ覚えておきましょう。
何事も経験は非常に大切です。