「赤の他人」とは?意味や語源や言い換え!例文と解釈
小説や日常会話で「赤の他人」という言葉を見聞きすることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「赤の他人」とは?
- 「赤の他人」の語源
- 「赤の他人」の表現の使い方
- 「赤の他人」を使った例文と意味を解釈
- 「赤の他人」の類語や類義語・言い換え
「赤の他人」とは?
「赤の他人」の概要について紹介します。
- 「赤の他人」の読み方
- 「赤の他人」の意味
「赤の他人」の読み方
「赤の他人」は「あかのたにん」と読みます。
とても簡単な言葉ですので覚えておきましょう。
「赤の他人」の意味
「赤の他人」とは「自分とは全く関係のない人」という意味です。
毎日の生活で、会話をしたことがなくても顔を知っているのであれば単なる「他人」或いは「顔見知り」になります。
「赤の他人」とは今まで全く合ったことない人のことを言います。
一般的に相手と何らかのつながりがあるのではと思われたり、会話の中に全く知らない人物が話題として登場した時に、関係性を否定する言葉として使われます。
「赤の他人」の語源
「赤の他人」の語源は以下の2つがあります。
- 浄水説
- 「赤=明るい色」説
浄水説
仏教では、仏前に供える水のことを「閼伽・阿伽(あか)」と呼びます。
これが非常に冷たい浄水であることから、「人に対して冷たい態度を取ること=全く無関係の人=あかの他人」という意味で使われる様になったとのことです。
「赤=明るい色」説
昔から「赤」には「明るい」という意味がありました。
ここから「赤」は「全くの」「明らかな」という意味で使われる様になりました。
「赤の他人」ということで「全く無関係である」「明らかに他人である」という意味になります。
「赤=明らかな」という意味は「真っ赤なウソ」「赤っ恥」などにも使われています。
「赤の他人」の表現の使い方
「赤の他人」の使い方を紹介します。
- 排他的なニュアンスがある
- 「まるで赤の他人の様に」
- 「赤の他人同士」
排他的なニュアンスがある
「赤の他人」というのは「他人」よりも「全く関係がない」という意味を強調した言葉です。
受け取り方によっては人を差別している、疎外していると思われることもあるので注意が必要です。
「まるで赤の他人の様に」
本当は知っていても、何らかの事情があってまるで知らない人の様に無視する意味で使われます。
「全く関係がない様に」と比喩の表現としても使われます。
「赤の他人同士」
この表現は主に夫婦の関係に使われます。
元々は全く無関係だった男女が知り合い、親密になり、結婚して一生を共にするというご縁の意外性を表した言葉です。
「赤の他人」を使った例文と意味を解釈
「赤の他人」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「赤の他人」を使った例文1
- 「赤の他人」を使った例文2
「赤の他人」を使った例文1
「外で転んだ時に赤の他人なのに親切にしてくれた人がいる」
外でうっかり転んでしまった時に、全く知らない人が親切に駆け寄ってきて心配してくれたことを表しています。
知らない人から親切にされて感動していることが伝わります。
「赤の他人」を使った例文2
「赤の他人だと思っていたら小学校の同級生だった」
会社に入って全く知らない人だと思っていたら、小学校の時の同級生だったことが分りました。
お互い成長して顔が変わり全く分からなかったのですが、名前と出身地で合致したのでしょう。
「赤の他人」の類語や類義語・言い換え
「赤の他人」の類語について紹介します。
- 「見ず知らずの人」【みずしらずのひと】
- 「縁もゆかりもない人」【えんもゆかりもないひと】
「見ず知らずの人」【みずしらずのひと】
「今までに一度もあったことがなく、全く知らない人のこと」です。
外出先で知り合ったなど、ほんの一瞬遭遇した人に対して使われます。
「縁もゆかりもない人」【えんもゆかりもないひと】
「自分とは何の関係もつながりもない人のこと」です。
「縁も所縁もない人」と書き「縁」と「所縁」は「関係性・つながり」と言った似た様な意味の言葉です。
「赤の他人」は「自分とは全く関係のない人」という意味です。
その人と一生かかわらなくても良いと思う時に使う様にしましょう。