「焼きが回る」とは?意味や言い換え!例文と解釈
テレビドラマや映画などで「焼きが回る」という言葉を見聞きすることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「焼きが回る」とは?
- 「焼きが回る」の語源
- 「焼きが回る」の表現の使い方
- 「焼きが回る」を使った例文と意味を解釈
- 「焼きが回る」の類語や類義語・言い換え
「焼きが回る」とは?
「焼きが回る」の概要について紹介します。
- 「焼きが回る」の読み方
- 「頭の回転や腕前が鈍ること」の意味
- 「年を取って能力が落ちること」の意味
- 「焼きが回る」と「焼きを入れる」の違い
「焼きが回る」の読み方
「焼きが回る」は「やきがまわる」と読みます。
特に難しい漢字ではないので、読み書きできる様にしておきましょう。
「頭の回転や腕前が鈍ること」の意味
元々高い技術や知識を持っているのですが、しばらくそのものごとに携わっていない、健康状態が悪いなどの理由により、判断力が落ちたり思った様に手先が動かずパフォーマンスが落ちてしまうことを言います。
人はどんなに得意なことでもしばらく離れていると勘が鈍ってしまうもので、その様な状態のことを表す言葉です。
「年を取って能力が落ちること」の意味
人は年を取ると筋力が萎えてしまい、若い頃の様に機敏な動きができなくなるものです。
高い技術や集中力が必要とされる作業をするのに、加齢は大きなデメリットになるのです。
年を取って昔の様に身体が動かない、能力が発揮できないことを表します。
「焼きが回る」と「焼きを入れる」の違い
「焼きが回る」と似た響きの言葉に「焼きを入れる」がありますが、この2つは全く意味が違います。
「焼きが回る」は「時間の経過や加齢などにより頭の回転や腕前など能力が落ちること」という意味です。
「焼きを入れる」は「人に対して暴力で制裁を加えること」という意味です。
2つの意味は全く違うので、間違わない様にしましょう。
「焼きが回る」の語源
「焼きが回る」の語源は、日本刀を作る時の「焼き入れ」のことです。
刃物は火に入れて叩き、鍛えることでより強靭に切れ味良く仕上げられます。
ところが、火が回り過ぎてしまうと、刃こぼれをしたり切れ味が悪くなってしまうのです。
このことから、「火が回り過ぎてしまう=焼きが回る=腕前が落ちる=年を取る」という様に使われる様になりました。
「焼きが回る」の表現の使い方
「焼きが回る」は、「能力に衰えを感じた時」に使われる言葉です。
多くの場合は「腕前がなまった」と感じた時に使われるので「焼きが回った」と過去形になります。
かなり乱暴な言い回しなので、人に対して使わない方がいいでしょう。
「焼きが回る」を使った例文と意味を解釈
「焼きが回る」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「焼きが回る」を使った例文1
- 「焼きが回る」を使った例文2
「焼きが回る」を使った例文1
「こんな作業を間違えるなんて俺も焼きが回ったもんだ」
若い頃は難なくできていた作業なのに、久しぶりにやってみたら失敗してしまいました。
自分に対して「腕前が落ちてしまった」と自嘲している言葉です。
「焼きが回る」を使った例文2
「あのじいさんももはや焼きが回っている」
元々は何かの職人で、匠の技を誇っていました。
ところが今ではすっかり高齢になり、腕前が落ちてしまい昔の様に良いものが作れなくなっていることを表しています。
「焼きが回る」の類語や類義語・言い換え
「焼きが回る」の類語を紹介します。
- 「なまる」【なまる】
- 「もうろくする」【もうろくする】
「なまる」【なまる】
漢字で「鈍る」と書きます。
「勢いが弱まる」「鋭さがなくなる」の意味は「身体がなまる」として使われ、「冴えなくなる」「にぶる」のいみは「腕がなまる」として使われます。
「もうろくする」【もうろくする】
漢字で「耄碌する」と書きますが、読みにくい為に平仮名で書くことが多くなります。
意味は「老いぼれること」「加齢によりあらゆる能力が衰えること」です。
「焼きが回る」は「頭の回転や腕前が鈍ること」「年を取って能力が落ちること」という意味があります。
「こんなはずじゃなかった」と思った時に使ってみましょう。