「右に出る者が無い」とは?意味や語源や言い換え!例文と解釈
人をほめる言葉として「右に出る者が無い」という言葉を見聞きすることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や類語なども併せて紹介します。
目次
- 「右に出る者が無い」とは?
- 「右に出る者が無い」の語源
- 「右に出る者が無い」の表現の使い方
- 「右に出る者が無い」を使った例文と意味を解釈
- 「右に出る者が無い」の類語や類義語・言い換え
「右に出る者が無い」とは?
「右に出る者が無い」の概要について紹介します。
- 「右に出る者が無い」の読み方
- 「右に出る者が無い」の意味
「右に出る者が無い」の読み方
「右に出る者が無い」は「みぎにでるものがない」と読みます。
「右に出る者がいない」「右に出る者なし」など様々な言い方がありますが、どれも同じ意味です。
「右に出る者が無い」の意味
「右に出る者が無い」とは「実力においてその人に勝る者がいなこと」という意味です。
仕事や趣味で、人と比べた時にその人以上に優秀な人がいないことを言います。
大勢いる中で最も優れていて、その話題になった時に必ず名前があがる様な人を表します。
「右に出る者が無い」の語源
「右に出る者が無い」の語源は以下の2つがあります。
- 身分別の席順説
- 文字の書き順説
身分別の席順説
昔の中国では、偉い人を中心に2番目に偉い人は右側、3番目に偉い人は左側に立つという決まりがありました。
このことから、王以外でそれ以上に上の立ち場の人がいないという意味で「右に出る者が無い」として使われる様になったとの説です。
ここで疑問になるのは、どちら側から見た右左なのかという点です。
「右に出る者が無い」は庶民が主体の言葉であり、この場合は「家来側から見た右左」のことです。
つまり、王から見ると2番目は左、3番目は右ということになります。
因みに日本では玉座が南向きと決まっていて、太陽が昇る東側は玉座の向かって右側になり、左側の右大臣より偉い立場とされています。
文字の書き順説
漢字は中国で作られた文字で、縦書で改行をしながら右から左へと書き進めていきます。
このことから、官職の台帳を作る際に、地位が高い人程右側に書かれていることになり、このことから「一番右の人が偉い=右に出る者が無い」と言われる様になりました。
因みに、名前を左に移されることは地位が下がるということで「左遷(させん)」の語源となっています。
「右に出る者が無い」の表現の使い方
「右に出る者が無い」は、昔は地位や身分などを表しましたが、現在では能力やスキルが優れているという意味で使われます。
ビジネスで「右に出る者が無い」と言えば非常に優秀であるというほめ言葉になります。
自分に対して使うと自慢になってしまうので注意しましょう。
「右に出る者が無い」を使った例文と意味を解釈
「右に出る者が無い」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「右に出る者が無い」を使った例文1
- 「右に出る者が無い」を使った例文2
「右に出る者が無い」を使った例文1
「エクセルのスキルに関しては彼女の右に出る者が無い」
エクセルの知識が深い女性がいて、どんな計算式の表でも作成できるレベルです。
彼女以上に使いこなせる人が社内にいないと有名になっていることを表します。
「右に出る者が無い」を使った例文2
「プレゼンに関しては部長の右に出るものが無い」
日本人で、人前で話すプレゼンが苦手という人は多くいます。
非常に説得力のあるスピーチで、人を惹き付ける素晴らしいプレゼンをする部長がいて、業界でも有名になっていることを表しています。
「右に出る者が無い」の類語や類義語・言い換え
「右に出る者が無い」の類語を紹介します。
- 「並ぶ者がいない」【ならぶものがいない】
- 「天下無双」【てんかむそう】
「並ぶ者がいない」【ならぶものがいない】
「その人と対等に渡り合える人がいないこと」という意味です。
「天下無双」【てんかむそう】
「世の中に同じレベルの人がいない程優れていること」という意味です。
「右に出る者が無い」は「実力においてその人に勝る者がいなこと」という意味です。
非常に優秀な人に対するほめ言葉として使いましょう。