「恐るべき」の意味とは!類語や言い換え
日常会話で「恐るべき」という言葉を見聞きすることがあります。
一体どの様な意味なのか、使い方や例文などを併せて紹介します。
目次
- 「恐るべき」とは?
- 「恐るべき」の表現の使い方
- 「恐るべき」を使った例文と意味を解釈
- 「恐るべき」の類語や言い換え
「恐るべき」とは?
「恐るべき」の概要について紹介します。
- 「恐るべき」の読み方
- 「当然恐怖を感じる」の意味
- 「能力や程度が並外れていること」の意味
- 「恐るべき」と「恐るべし」の違いとは
「恐るべき」の読み方
「恐るべき」は「おそるべき」と読みます。
「こわがるべき」と読み間違わない様にしましょう。
「当然恐怖を感じる」の意味
命の危険を感じたり、身のすくむ様な恐ろしいものであるなど、見聞きすることで恐怖を感じるもののことを言います。
それにより自分の身や立場が危うくなりそうなときの表現です。
「能力や程度が並外れていること」の意味
普通の人よりもはるかに能力が高かったり、並外れた程度をしている人やもののことです。
こちらは身の毛がよだつ様な「恐怖感」というよりは、「末恐ろしい」「驚愕している」というニュアンスが強くなります。
「恐るべき」と「恐るべし」の違いとは
「恐るべき」と似た表現に「恐るべし」があります。
どちらも意味は「恐怖を感じる」ということですが、文法的な使分けがあります。
「恐るべき」は「恐るべし」の連体形で、目的語を伴って使われます。
「恐るべし」は終止形ですので文章の終わりに使われます。
例えば「自信」を言い表す時に、「恐るべき自信!」と言うか「その自信たるや恐るべし!」と言うかの違いになります。
「べき」と「べし」の違いだけで表現にかなり違いが出てくるのが分ります。
「恐るべき」の表現の使い方
「恐るべき」は、上記で紹介しましたが連用形ですので「恐るべき○○」と目的の言葉を伴って使われます。
悪い意味だけではなく、「才能があって末恐ろしい」という意味もあり、ほめ言葉としても使えるのです。
但し人に対して煽ったり大袈裟に言う言葉ですので、ビジネスの場ではあまり使わない方が良いでしょう。
「恐るべき」を使った例文と意味を解釈
「恐るべき」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「恐るべき」を使った例文1
- 「恐るべき」を使った例文2
「恐るべき」を使った例文1
「殺虫剤が効かなんて恐るべき生物だ」
ゴキブリのことを言ったものと思われます。
市販の殺虫剤をかけても効かないので「並外れた生命力」という意味で使っています。
「恐るべき」を使った例文2
「津波の恐るべき破壊力を知った」
地震で起きる津波の恐ろしさをドキュメンタリー映像で知ったことを表しています。
こちらは「当然恐怖を感じる」という意味で使われています。
「恐るべき」の類語や言い換え
「恐るべき」の類語を紹介します。
- 「戦慄の」【せんりつの】
- 「脅威」【きょうい】
「戦慄の」【せんりつの】
「恐ろしくて身体が震えること」という意味で、こちらは著しく恐怖を感じる時の表現です。
「脅威」【きょうい】
「力や勢いを人に見せつけて恐怖を感じさせること」という意味です。
「恐るべき」は「当然恐怖を感じる」「能力や程度が並外れていること」という意味があります。
シーンに応じて使い分けが出来る様にしておきましょう。