「示談交渉」の意味とは!類語や言い換え
この「示談交渉」は、大人になれば覚えておきたい言葉ですが、行わずに済むに越したことはないでしょう。
目次
- 「示談交渉」とは?
- 「示談交渉」の行われ方
- 「示談交渉」を使った例文と意味を解釈
- 「示談交渉」の類語
「示談交渉」とは?
「示談交渉」とは、双方が話し合い、それによって結論を出すことです。
片方が加害者、もう片方が被害者というシチュエーションが多く、交通事故の賠償について、または契約が破棄されたことに対して行われることが多いです。
前者では、加害者側と被害者側が話し合い、お互いにある程度は譲歩することも踏まえた交渉になり、加害者側が出した条件(主に金額)に被害者側が納得すれば、この交渉が成立したと表現されます。
契約が対象になる場合には、それを破ったことに対する損害金や、今後の契約内容についての交渉になると考えていいでしょう。
- 「示談交渉」の読み方
「示談交渉」の読み方
「示談交渉」は、「じだんこうしょう」と読みます。
「示談にする」と使うことで、この示談交渉を行うことの表現になり、逆に「示談にはしない」とすると、示談交渉には応じないという意味になります。
「しだん」と読んでいることがありますが、この言葉は「じだん」としか読まないので間違いになります。
「示談交渉」の行われ方
「示談交渉」は、裁判のように両者の言い分を聞いた第三者が決定する訳ではなく、両者だけで解決する話し合いです。
当事者同士が直接行うケースもありますが、交通事故の場合は、被害者と保険会社の担当者との話し合いになることがほとんどで(加害者側がそれを行ってくれる保険に加入していることが条件です)、契約について行われる場合も、弁護士が代理人になって本人の代わりに行うことがあります。
よって、加害者と被害者ではなく、加害者側と被害者側という表現を使うことが多いです。
直接本人同士の場合でも、この形で構いません。
「示談交渉」を使った例文と意味を解釈
「示談交渉」を使った例文と、その意味の解釈です。
実際にはこのような交渉は、行うことにならないのが一番です。
- 「示談交渉」を使った例文1
- 「示談交渉」を使った例文2
「示談交渉」を使った例文1
「示談交渉によって、30万円の賠償金を支払うことで納得してもらえた」
賠償金の金額に相手が納得しない場合には、裁判ということにもなってしまいます。
それにはしたくない為に、時には相手の要求をそのまま飲むことになる場合もあるでしょう。
「示談交渉」を使った例文2
「離婚の慰謝料を、裁判ではなく示談交渉で決めたようだ」
離婚の際にも、この示談交渉は頻繁に行われています。
両者が納得できなければ、裁判ということになってしまいますが、裁判は原則的に公開の場で行われる為、このようなことを公に晒したくはないという理由なら、なるべくなら示談交渉で済ませたいと考える場合も少なくありません。
「示談交渉」の類語
「示談交渉」を似た意味で使われる言葉です。
この言葉の意味そのままですが、「示談」という言葉を使わない(使いたくない)場合には、よくこのように表現されます。
- 「当事者間での解決」【とうじしゃかんでのかいけつ】
「当事者間での解決」【とうじしゃかんでのかいけつ】
「この件については、当事者間での解決が求められる」などという使われ方になり、両者で話し合って解決するのがいいという場合に、このように用いられます。
「示談交渉」と使うと、堅いイメージになってしまうという場合にも、こちらの表現が使われることが多いです。
「示談交渉」になるようなケースで、加害者側の場合には、ある程度は譲ることを考慮して行うべきだと言えるでしょう。
基本的に、被害者側となる方が強く出られる交渉だと考えておいて構いません。