「立ち漕ぎ」の意味とは!言葉を徹底解説
「立ち漕ぎ」は、一般的な乗り方としてはあまりおすすめできませんが、競技での漕ぎ方としてはとても大切になります。
目次
- 「立ち漕ぎ」とは?
- 「立ち漕ぎ」の具体例
- 「立ち漕ぎ」を使った例文と意味を解釈
- 「立ち漕ぎ」の類語や類義語
「立ち漕ぎ」とは?
「立ち漕ぎ」とは、自転車をサドル(座席)に座らず、立った状態で漕ぐことです。
停止時からの発進において勢いを付けたい時、またはそれなりに勾配のある坂でこのように漕ぐとペダルに力が入る為に、登りやすい漕ぎ方として重宝されています。
しかし、座らずに自転車を漕ぐというのは、考えようによってはとても危険な乗り方です。
少しでも衝撃を受ければ転倒してしまう危険性が高く、そこまでしないと登れないような坂では、自転車から降りて押して登ることが推奨されます。
「立ち漕ぎ」の具体例
「立ち漕ぎ」は、一般には上のようなシチュエーションで見掛ける乗り方ですが、自転車を使った競技では当たり前に行われています。
競輪のゴール前のスプリントでは、この立ち漕ぎが当たり前(そこまでいかなく選手でも、サドルには座っていません)となっており、BMXのような自転車によるアクロバティックな競技になると、最初からサドルには座らずに、立った状態でバランスをとりながら乗っています。
中にはサドルのない競技専用の自転車もあるくらいで、競技の世界では当たり前の乗り方ながら、一般車は立って漕ぐようには設計されていないので、行う際には充分に注意してください。
「立ち漕ぎ」を使った例文と意味を解釈
「立ち漕ぎ」を使った例文と、その意味の解釈です。
このような漕ぎ方は、自転車ならではだと言えるでしょう。
- 「立ち漕ぎ」を使った例文1
- 「立ち漕ぎ」を使った例文2
「立ち漕ぎ」を使った例文1
「ずっと立ち漕ぎで乗っていたから、すごく疲れた」
立ち漕ぎは、座って漕ぐよりペダルに力が入りますが、その分疲れやすい乗り方です。
疲れてきてからの立ち漕ぎはより危険になる為、ずっとこの漕ぎ方をするのはやめておきましょう。
「立ち漕ぎ」を使った例文2
「あの選手は坂になると、立ち漕ぎであっという間に3人を抜き去って行った」
自転車のロードレースでは、長い登り坂に差し掛かると一斉に立ち漕ぎになります。
ここで選手間の脚力の差が出ることになり、オーバーテイクポイントの1つとなってます。
ただし、登り坂での立ち漕ぎが得意なパワフルな選手は、スプリント的な平坦な道でのスパート(スピードレース)は今ひとつだったりと、選手による特性の差が出るところです。
「立ち漕ぎ」の類語や類義語
以下は、自転車競技での「立ち漕ぎ」の1つです。
急な登り坂では大変有効な漕ぎ方だと言われています。
- 「ダンシング」【だんしんぐ】
「ダンシング」【だんしんぐ】
立ち漕ぎで左右のペダルを漕ぐ際に、踏み込んだ側に体ごと倒して漕ぐ乗り方です。
同時に車体も左右に振れるので、併走している選手が居る時には注意しながら行わないといけません。
踏む方のペダルに体重を乗せる為、登り坂では大変力が入る漕ぎ方となり、これがうまくできるかどうかで長い登り勾配のあるロードレースでは順位が大きく変わると言われています。
名前の由来は、漕ぐ度に左右に体が揺れる様子が、まるで踊っているように見えることからです。
「立ち漕ぎ」は、一般車ではあまり推奨されない乗り方です。
特に登り坂では危険なことが多いので、安全を考えると、停止時からの発進時だけに留めておくべきだと言えるでしょう。