「現状維持」とは?意味や使い方!例文や解釈
「現状維持」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「現状維持」という言葉を使った例文や、「現状維持」の類語を紹介して行きます。
目次
- 「現状維持」とは?
- 「現状維持」の類語や類似表現や似た言葉
- 「現状維持」を使った例文や短文など
- 「現状維持」の反対語
「現状維持」とは?
「現状維持」という言葉を知っているでしょうか。
「少なくとも現状維持したい」などと、言ったことがあるかもしれません。
一方で、「現状維持」という言葉を、まるで知らないという人もいるかもしれません。
そこで「現状維持」という言葉の意味を紹介します。
- 「現状維持」の読み方
- 「現状維持」の意味
「現状維持」の読み方
「現状維持」は「げんじょういじ」と読みます。
「現状」は「げんじょう」、「維持」は「いじ」と読みます。
特に難しい漢字は使われていないため、読み間違えることも少ないでしょう。
「現状維持」の意味
「現状維持」には、どのような意味があるでしょうか。
「現状維持」には、「現状を変えないで、そのまま保つこと」「現在の状態を変えないこと」という意味があります。
例えばダイエットが順調に進んでいない時、「少なくとも現状維持したい」と感じるかもしれません。
その時頭の中では、少なくとも現在の体重を保ちたい、体重が増えるのだけは嫌だなどと考えています。
このように「現状維持」には、「現状を変えないで、そのまま保つこと」「現在の状態を変えないこと」という意味があります。
「現状維持」の類語や類似表現や似た言葉
次に「現状維持」の類語や類似表現を紹介します。
「現状維持」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「据え置き」【すえおき】
- 「そのまま」【そのまま】
- 「キープ」【きーぷ】
- 「同じ」【おなじ】
- 「一緒」【いっしょ】
「据え置き」【すえおき】
「据え置き」という言葉には、「据えつけて置くこと」という意味があります。
例えば、「据え置きのイス」という言葉には、その場所に据えつけて置いたイスという意味があります。
引越しっ先のマンションが、「家具据え置き」という条件の時は、家具がマンションの中に据えつけて置かれた状態で貸し出されているという意味になります。
また「料金据え置き」という時は、以前の料金のまま変わらず、据えつけて置くことという意味があります。
「据え置き価格」などと言われることもあります。
「そのまま」【そのまま】
「そのまま」とは「今までの状態通りのこと」という意味があります。
「その状態から変化のないこと」という意味もあります。
「そのままで、いいよ」と言われた時は、今までの状態のまま、変わらなくていいよという意味になります。
「そのままじゃだめだ」と言われた時は、今まで通りでは良くないという意味になります。
「キープ」【きーぷ】
「キープ」には、「取っておく」「引き留める」などという意味があります。
「○○し続ける」という意味もあります。
サッカーの試合を見ていると「ボールをキープする時間を増やす」などと言いますが、ボールを見方が引き留める、またはパスを続ける時間を増やすという意味があります。
またバーなどに行くと「ボトルキープ」をしますが、お酒の入ったボトルを取っておくという意味があります。
「同じ」【おなじ】
「同じ」には「別のものではなく、そのものだ」という意味があります。
また「二つ以上の物の、形や内容に違いがないこと」という意味もあります。
「同じ傘だ」という時は、別の傘ではなくそのものだ、という意味があります。
「一緒」【いっしょ】
「一緒」には「ひとつにまとめること」という意味や、「同一だ」という意味があります。
「お菓子を一緒にしよう」という時は、お菓子を一つにまとめようという意味になります。
「現状維持」を使った例文や短文など
続いて「現状維持」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「現状維持」を使った例文は、どのような文章になるでしょうか。
- 「現状維持」を使った例文1
- 「現状維持」を使った例文2
「現状維持」を使った例文1
「『現状維持』を目標にすると、後退するかもしれない」
この例文のように、現在の状況をキープしたいと思うと、後退すると言われています。
なぜなら現在の水準を、自分が保ったとしても、社会全体のレベルが上がってしまえば、相対的に後退してしまうためです。
また「このままでいいや」という消極的なモチベーションでは、物事を進める原動力にならず、中途半端な成果しか出ないでしょう。
このように、努力した結果「現状維持」というのは悪くないかもしれませんが、初めから『現状維持』を狙うと、大きく後退してしまうかもしれません。
「現状維持」を使った例文2
「今年の年俸は『現状維持』だった」
この例文のように、年俸制の給料体系の会社に勤めている人は、給料が変わらず現在の金額通りという年もあるかもしれません。
このように、給料が同じ金額だった時も「現状維持」という言葉を使います。
年末近くになると、プロ野球選手の年俸がスポーツ紙などを通じて発表されます。
給料が大幅に上がった選手、下がった選手がいますが、給料が前年と変わらない選手もいます。
そのような選手は「現状維持」と発表されます。
「現状維持」の反対語
「現状維持」と反対の意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
そこで「現状維持」と反対の意味を持つ言葉を紹介します。
- 「現状打破」【げんじょうだは】
- 「変革」【へんかく】
「現状打破」【げんじょうだは】
「現状打破」には、「現在の状況や状態、情勢などを良い方向に変えること」という意味があります。
「現状維持」の反対の意味を持つ言葉になります。
「能力が伸び悩んでいるため、現状打破を目指す」という時は、能力が伸び悩んでいるという状態を打ち破り、能力をさらに伸ばすことを目指す、という意味になります。
「現状打破を図る」「現状打破に挑戦する」などという使い方をします。
「変革」【へんかく】
「変革」には、「変えて新しいものにすること」という意味があります。
例えば組織が腐敗してきた時、経営陣や仕事の方法などを変えて、新しいものにしたいと思うかもしれません。
このような時、「組織を変革する」などと言います。
「現状維持」という言葉について見てきました。
現状を変えないで、そのまま保ちたいと思った時、現在の状態を変えたくないと感じる時に、「現状維持」という言葉を使ってみましょう。