「昼行灯」の意味とは!言葉を徹底解説
「昼行灯」という表現を知っているでしょうか。
ここでは「昼行灯」という言い回しについて詳しく紹介していきます。
目次
- 「昼行灯」とは?
- 「昼行灯」の表現の使い方
- 「昼行灯」を使った例文と意味を解釈
- 「昼行灯」の類語や類義語・言い換え
「昼行灯」とは?
「昼行灯」というのはぼんやりしている人のことを指しています。
行灯というのは照明器具の1つであり、持ち運んだり室内に置いたり様々な種類があります。
日中に行灯を灯しても、薄ぼんやりとしてしまって何の役にも立たないですよね。
ここから、ぼんやりした人や役に立たない人を嘲って「昼行灯」と呼ぶようになりました。
ぼんやりしている、役に立たない、などという意味ですから基本的にはネガティブな言葉ですが、その一方で漫画などでは「昼行灯」がかっこよく描かれていることも多く、赤穂浪士
として有名な大石内蔵助が元祖「昼行灯」だとも考えられています。
もともと「昼行灯」というあだ名だった大石内蔵助はのんびりしており、周りからはやる気のない人間だと思われていました。
しかし、最後は全体の意見をまとめ上げるほどの手腕を発揮し、その力を周りから認められたのです。
- 「昼行灯」の読み方
「昼行灯」の読み方
「昼行灯」は「ひるあんどん」と読みます。
若い人の会話ではよく使われませんが、年配の人の会話では聞くことがありますのでぜひ覚えておきましょう。
「昼行灯」の表現の使い方
「昼行灯」という表現は基本的にネガティブな意味合いで使われます。
「今度の新入社員は昼行灯みたいで、なんだかぼんやりしているね」などと使われるのです。
昼間電気をつけても、その電気には存在感がありませんよね。
そのように、そこにいるのかいないのかよくわからないほど存在感がない、役に立たない、という人に対して「昼行灯」という表現が使われるのです。
「昼行灯」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介します。
- 「昼行灯」を使った例文1
- 「昼行灯」を使った例文2
「昼行灯」を使った例文1
「彼は昼行灯みたいだけれど、いざとなったら頭の回転が速いんだよ」
漫画やドラマなどでは普段ぼーっとしていて役に立たないキャラクターがいざという時に役に立つ、などというストーリーで描かれることもありますよね。
実際にも、普段は「昼行灯」のように役に立たず、いるのかいないのかわからないという存在だけれど、いざ何かトラブルが起こったときなどにはきちんとリーダーとしての力を発揮する、などという人もいるのではないでしょうか。
「昼行灯」を使った例文2
「彼女はずっと昼行灯だと思われていましたが、実際はかなりの切れ者です」
普段ぼんやりしているからといって、その人が全く役に立たないとは言い切れないですよね。
もしかしたら、いざというときにはかなり頭の回転が速く、みんなをまとめ上げる力があるかもしれません。
「能ある鷹は爪を隠す」とも言いますので、ぼんやりしているからといってその人は馬鹿にしてはいけないのです。
「昼行灯」の類語や類義語・言い換え
ここでは類義語を紹介していきます。
- 「与太郎」【よたろう】
- 「出来損ない」【できそこない】
「与太郎」【よたろう】
「与太郎」というのは落語において間抜けな人の名前に用いられるところから、役に立たない愚か者という意味を持つようになりました。
嘘やデタラメと言われることもあります。
「お前は与太郎だろう」と言われたら、それは「お前はでたらめばかり言っている」という意味になります。
「出来損ない」【できそこない】
「出来損ない」というのは能力などがない人間だと罵っていう表現になります。
これ以外にも出来上がりが見事では無い、不出来、などという意味で使われます。
「昼行灯」という表現は江戸時代の歴史などを描いた漫画にもよく出てくる表現です。
漫画やドラマでは「昼行灯」のキャラクターがかっこよく描かれるため、ファンだという人も多いかも知れませんね。