「前言撤回」の意味とは!言葉を徹底解説
この「前言撤回」は、その意味のまま済むとは限らないので注意しないといけません。
目次
- 「前言撤回」とは?
- 「前言撤回」の表現の使い方
- 「前言撤回」を使った例文と意味を解釈
- 「前言撤回」の類語や類義語・言い換え
「前言撤回」とは?
「前言撤回」とは、「前に発言した内容を取り消す」という意味で使います。
例として、政治家などの公的な職業にある人が、つい失言してしまった際に、謝罪と共にこの「前言撤回」を行うことがありますが、一度発言した内容はそう簡単に取り消せるというものでもありません。
何を言おうと、後から簡単にそれができるのであれば、失言で辞職することはないからです。
よって、いくら「前言撤回」という言葉があるとはいえ、発言には注意するに越したことはありません。
- 「前言撤回」の読み方
「前言撤回」の読み方
「前言撤回」は、「ぜんげんてっかい」と読んでください。
誤った読み方として、「ぜんごんてっかい」と発音されることがありますが、そのようには読まないので間違いになります。
尚、「前言」は単独でも使われる言葉ですが、その場合も「せんげん」としか読みません。
意味は、「前の発言(その内容)」です。
「前言撤回」の表現の使い方
「前言撤回」は、まずいことを言ってしまったと後から気付いた時に使うことが多いです。
この場合には、フォローとして用いることになりますが、前に話した内容より状況がよくなったと使うこともできます。
その例として、「1つ買えればいい方だと話したが、前言撤回だ。
恐らく3つは買えると思う」のような使い方がそれに当たります。
とても人気の商品を、1つ買えればいい方だと言っていたものの、3つは買えそうな状況になった為にこのように使っています。
「前言撤回」を使った例文と意味を解釈
「前言撤回」を使った例文と、その意味の解釈です。
意味は簡単な言葉ですが、いつでも簡単にそれができると思ってはいけません。
- 「前言撤回」を使った例文1
- 「前言撤回」を使った例文2
「前言撤回」を使った例文1
「前言撤回すれば済むほど世の中は甘くない」
重要な立場に立つ人間ほど、発言には注意しないといけません。
まずいことを言ってしまうと、後から前言撤回すればいいというものでもなく、その為に更なる対応が必要になってしまうことが少なくありません。
「前言撤回」を使った例文2
「また前言撤回では、もう何を言われても信用できない」
すぐに前言撤回するような人は、信用されなくなってしまいます。
それほど重要な立場に居るという訳ではなくても、発言する内容には都度それなりの責任をもつべきだと言えるでしょう。
「前言撤回」の類語や類義語・言い換え
「前言撤回」と似た意味で使える言葉や表現です。
これらもあまりいい意味の言葉ではありません。
- 「翻意する」【ほんいする】
- 「反故にする」【ほごにする】
「翻意する」【ほんいする】
それまでの意志を覆すことです。
「あれだけ参加すると言っていたのに、ぎりぎりになって翻意してきた」のような使い方になり、「前言撤回」だけでなく、逆の意志を表すという意味で使います。
「反故にする」【ほごにする】
以前にした約束や決まり事を破るという意味で使います。
「あの約束が反故にされるとは思わなかった」といった形で使われる言葉で、約束事に対する「前言撤回」だと解釈してください。
一度発言したことは、例え「前言撤回」できたとしても、完全に無くなる訳ではありません(問題にならずに済んだとしても、見聞きした人の記憶には残ります)。
大事な内容ほど、後から「前言撤回」をすればいいというものでもないと覚えておきましょう。