「何れにせよ」の意味とは!言葉を徹底解説
ビジネスマナーとして用いられる言葉はたくさん存在しますが、その中でも頻度の多い言葉に「何れにせよ」という言葉があります。
しかし正しく理解しないまま使っているケースも多く、どのような言葉か紹介します。
目次
- 「何れにせよ」とは?
- 「何れにせよ」の表現の使い方
- 「何れにせよ」を使った例文と意味を解釈
- 「何れにせよ」の類語や類義語・言い換え
「何れにせよ」とは?
「何れにせよ」という言葉の意味として、複数の選択肢がある中でどちらにしてもという意味を持ちます。
「何れにせよ」における「何れ」とは元々「どっち・どれ」という意味とされています。
そして使われていくうちに意味が転じて「どうせ」「どっちでも」「どのみち」といった意味になります。
そして「せよ」は「しても」「でも」といった意味になるため、複数選択肢がある中でどれでも良いという解釈で「どちらにしても」という意味になります。
また時には話をいったん保留にする・話題を変える時の言葉としての意味も持ちます。
- 「何れにせよ」の読み方
「何れにせよ」の読み方
「何れにせよ」という言葉は「いずれにせよ」と読みます。
古い読み方では「いづれにせよ」と読みますが、現代ではほぼ読まれることはなく「いずれにせよ」として用いられます。
「何れにせよ」の表現の使い方
「何れにせよ」という言葉を使う際、複数の選択肢がある中でどれを選択しても良いというニュアンスを含みます。
しかしどっちを選択しても結果は同じといった意味合いも持つため、どっちでもいい・投げやり・結果が見えているといった伝わり方もします。
日常会話よりもビジネスシーンで用いられる機会が多いことからも使う上で失礼に当たらないような配慮も必要となります。
「何れにせよ」を使った例文と意味を解釈
「何れにせよ」という言葉は使い方にも注意が必要な言葉です。
実際に使う際にどのようになるか、例文を紹介します。
- 「何れにせよ」を使った例文1
- 「何れにせよ」を使った例文2
「何れにせよ」を使った例文1
「何れにせよ、この件は悪い方向に向かうと思います」
ここでの「何れにせよ」という言葉は複数の選択肢・可能性がある中でどれを選んでもという意味で用いられています。
しかしどれを選んでも結果は悪くなるという解釈となるため、良い方向に向かう選択肢・可能性はないことを意味します。
「何れにせよ」を使った例文2
「たくさんの意見が出たので皆さんの気持ちや意向もわかりましたが、何れにせよ方針・方向性は変わりません」
この場合、「何れにせよ」は多くの意見に対して適応します。
多くの意見が出る中で様々な気持ち・意向を集めましたが、それらを集約・一括して「今後も方針・方向性は変えない」とひとまとめにする意味で用いられています。
「何れにせよ」の類語や類義語・言い換え
「何れにせよ」という言葉は様々な場面で用いられますが、類語や言い換えた表現も存在します。
どのような者があるか紹介します。
- 「どっちでも」【どっちでも】
- 「それとは別に」【それとはべつに】
「どっちでも」【どっちでも】
「どっちでも」は「何れにせよ」同様に複数選択肢がある中でどれを選んでもいいという意味となります。
しかしより口語に近いことと選択肢は2~3個程度であることが多く、類語とされています。
「それとは別に」【それとはべつに】
この言葉の意味として今までの話である「それ」はありながらもそこから話題を変える時の言葉とされています。
「何れにせよ」にも話題・話を変える・保留にするといった意味合いも持つため、類語とされています。
「何れにせよ」はビジネスシーンで用いられる機会が多いですが、使い方次第では話を円滑に進めたりトラブルにもつながりかねません。
そのため正しい使い方を理解したうえで用いることが必要です。