「自称被害者」とは?意味や言い換え!例文と解釈
「自称被害者」という言葉がありますが、皆さんは、この言葉がどのような意味を持っているか、ご存知でしょうか?
日常生活の中ではあまり使われることがない言葉なので、あまりピンと来ない人も結構いるのではないかと思います。
そこでここでは、「自称被害者」について考察していくことにします。
目次
- 「自称被害者」とは?
- 「自称被害者」を分解して解釈
- 「自称被害者」の表現の使い方
- 「自称被害者」を使った例文と意味を解釈
- 「自称被害者」の類語や類義語・言い換え
「自称被害者」とは?
「自称被害者」とは、「自ら自分が被害者であることを名乗っている人」のことを指しています。
「被害者」とは、「事故に遭った人や、何かの事件に巻き込まれて災難に見舞われてしまった人」を指していますが、「第三者から認定されるのではなく、自分自身で名乗り出ている」ということになります。
- 「自称被害者」の読み方
「自称被害者」の読み方
「自称被害者」は「じしょうひがいしゃ」と読みますが、普段の会話の中でめったに使われることがないので、ここでキチンを認識しておきたい言葉です。
「自称被害者」を分解して解釈
「自称被害者」を「自称」と「被害者」の2つの言葉に分けて、それぞれの言葉の意味を解釈していくことにします。
- 「自称」
- 「被害者」
「自称」
「自称」とは「自分から名乗ること」、「真偽はともかくとして、名前、職業、肩書などを自分で称すること」、あるいは「自分で自分を褒めること」という意味で使われている言葉です。
「被害者」
「被害者」とは「被害を受けた人」のことで、「不法行為や犯罪によって権利その他の侵害や侵害の危険を受けた者」という解釈で民事上では「損害賠償の請求ができ。
刑事訴訟法上では告訴ができる」と定義づけられています。
「自称被害者」の表現の使い方
「自称被害者」は、何かしらの被害を受けたと自己申告している人を指して使うことになりますが、これが事件、事故だけでなく、身近な職場の中でも、自分が「犠牲者」として主張している人のことを指して使うこともあります。
「自称被害者」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「自称被害者」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「自称被害者」を使った例文1
- 「自称被害者」を使った例文2
「自称被害者」を使った例文1
「自称被害者が、虚偽の供述をした動機には、常に本人が周りから疎まれているという深層心理が働いているのかもしれません」
「被害者」は何らかの被害を受けた人のことを指していますが、警察に自分が被害を受けたと「自称被害者」を装う人がいます。
しかし、その中には、嘘の供述である場合もあり、その原因は自分の心の中に常に被害者意識があるからかもしれません。
「自称被害者」を使った例文2
「彼女は、職場で自称被害者を装っていますが、それは全く根拠のないことで、むしろそのために周りの社員が迷惑している」
企業の中では、「自称被害者」となる人がいます。
「パワハラを受けた」、「無能な上司のためにいい仕事ができない」などのことを言っているのです。
しかし、その大半は「自称被害者」に原因があるものばかりで、逆に周りの社員の方が「被害者」かもしれません。
「自称被害者」の類語や類義語・言い換え
「自称被害者」を他の言葉で言いかえるとするなら、どのような言葉あるかを見ていくことにします。
- 「悲劇の主人公を装う」【ひげきのしゅじんこうをよそおう】
- 「悲劇のヒロインを演じる」【ひげきのひろいんをえんじる】
「悲劇の主人公を装う」【ひげきのしゅじんこうをよそおう】
「悲劇の主人公を装う」という言葉が「自称被害者」の類義語として扱うことができます。
「自分のことを恵まれない環境のいると嘘ぶいている人」のことを指していますが、「悲劇の主人公」になることで、周りから注目を集めたいという心理が働いています。
「悲劇のヒロインを演じる」【ひげきのひろいんをえんじる】
「ヒロイン」と言うと「女性の主人公」のことになりますが、これも「自称被害者」と言えるかもしれません。
「悲劇のヒロインを自分勝手に演出すること」で、やはり周囲から注目を集めたいという気持ちがあります。
この手のタイプは、常に話題の中心にいなくては、気が済まない傾向があると思われます。
あなたの周りにも「自称被害者」タイプの人間がいるかもしれません。
そのような人に関わってしまうと、無駄な時間を費やすだけで、何の意味もありませんので、できるだけ距離を置いておくことが寛容です。