「甚大」とは?意味や使い方!例文や解釈
「甚大」とは、「物事の程度が非常に大きいこと」を意味する言葉です。
「甚大」の「意味・読み方・使い方・甚大を使った言葉・例文と解釈・反対語・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈」について、詳しく説明していきます。
目次
- 「甚大」とは?
- 「甚大」の表現の使い方
- 「甚大」を使った言葉と意味を解釈
- 「甚大」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「甚大」の反対語
- 「甚大」の類語や類義語・言い換え
- 「甚大」の英語と解釈
「甚大」とは?
「甚大」という表現は、「物事の程度が非常に大きいこと」を意味しています。
「甚大」という言葉を訓読みすると「甚だしく大きい(はなはだしくおおきい)」になり、「甚だしい(はなはだしい)」という形容詞には「極めて程度や影響が大きい」という意味があります。
「甚大」という表現は、一般的に「甚大な影響・甚大な被害・甚大なコスト」というように別の言葉を修飾する役割を果たすのです。
- 「甚大」の読み方
「甚大」の読み方
「甚大」の読み方は、「じんだい」になります。
「甚大」の表現の使い方
「甚大」の表現の使い方は、「物事の程度が非常に大きいこと」や「物事の程度がはなはだしいさま」を意味して使うという使い方になります。
「甚大」という言葉は「甚大な被害」や「甚大な損失」というような文章で、他の言葉を修飾する形で使われています。
例えば、「東日本大震災では、人命にも財物にも甚大な被害が出ることになりました」といった文章で、「甚大」の表現を使用することができます。
「甚大」を使った言葉と意味を解釈
「甚大」を使った言葉を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「甚大な被害」【じんだいなひがい】
- 「甚大な損失」【じんだいなそんしつ】
- 「甚大な影響」【じんだいなえいきょう】
「甚大な被害」【じんだいなひがい】
「甚大な被害」という表現は、「非常に大きな被害」や「被害の程度がきわめてはなはだしいこと」を意味しています。
例えば、「赤潮の大量発生によって、漁業関係者はほとんど魚を捕ることができず、甚大な被害を受けました」といった文章で使用することができます。
「甚大な損失」【じんだいなそんしつ】
「甚大な損失」という言葉は、「非常に大きな経済的・金銭的な損失」や「経済的・金銭的な損失の程度がはなはだしいこと」を意味しています。
例えば、「そのレストランチェーンは悪意ある犯人が行った異物混入事件によって、甚大な損失をこうむることになりました」といった文章で使うことができます。
「甚大な影響」【じんだいなえいきょう】
「甚大な影響」という表現は、「きわめて大きな影響」や「程度がはなはだしい影響」を意味しています。
例えば、「特定の食材の摂取は、食物アレルギーを持っている乳幼児だと、生命に関わる甚大な影響が出ることがあります」といった文章などで使用することができます。
「甚大」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「甚大」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「甚大」を使った例文1
- 「甚大」を使った例文2
「甚大」を使った例文1
「今年の夏は気温が上がらない冷夏だったため、夏野菜の生育が悪くなって農家に甚大な損害が出ました」
この「甚大」を使った例文は、「今年の夏は気温が上がらない冷夏だったため、夏野菜の生育が悪くなって農家に非常に大きな損害(とても大きな損失)が出た」ということを意味しています。
「甚大」を使った例文2
「いったん国と国(政府と反政府勢力)の戦争が始まれば、一般の人たちの生命・財産にも見過ごすことができない甚大な被害が出る可能性があります」
この「甚大」を使った例文は、「いったん国と国(政府と反政府勢力)の戦争が始まれば、一般の人たちの生命・財産にも見過ごすことができないきわめて大きな(深刻な)被害が出る可能性がある」ということを意味しています。
「甚大」の反対語
「甚大」の反対語を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「軽微」【けいび】
「軽微」【けいび】
「甚大」の反対語(対義語)として、「軽微」が上げられます。
「軽微」という表現は、「物事の程度・影響が非常に小さいこと」や「被害・損害の程度がわずかでほとんど影響がないこと」を意味しています。
それに対して、「甚大」の表現は「物事の程度や被害・損失の程度が極めて大きいこと」を意味しています。
それらの意味から、「甚大」とは正反対の意味を持つ反対語(対義語)として、「軽微」という言葉を指摘することができるのです。
「甚大」の類語や類義語・言い換え
「甚大」の類語・類義語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「絶大・多大」
- 「膨大・莫大」
- 「途轍もない・凄まじい」
「絶大・多大」
「甚大」の類義語・言い換えとして、「絶大・多大」があります。
「絶大」という表現は、「物事の程度がこれ以上ないくらいに大きいこと」や「特に人に備わった能力・資質・特徴などの程度がはなはだしいこと」を意味しています。
「多大」という言葉は、「抽象的な物事の程度が大きいこと」や「物事の数量が多いこと」を意味しています。
それらの意味から、「甚大」とほとんど同じ意味を持つ類義語(シソーラス)として、「絶大・多大」を上げられます。
「膨大・莫大」
「甚大」の類語・言い換えとして、「膨大・莫大」があります。
「膨大」という表現は、「物事の内容・程度がふくれあがるほどに非常に大きいこと」を意味しています。
「莫大」という言葉は、「物事の数量や程度がこれ以上はないほどに大きいこと」を意味しています。
それらの意味から、程度がはなはだしいことを示す「甚大」という表現は、「膨大・莫大」という表現で言い換えられるのです。
「途轍もない・凄まじい」
「甚大」の類義語・言い換えとして、「途轍もない・凄まじい」があります。
「甚大」という表現は、「物事の程度が途轍もなく大きいこと」や「凄まじいほどに程度がはなはだしいこと」を意味しています。
それらの意味から、「甚大」という表現に近しい意味を持つ類義語として、「途轍もない・凄まじい」という表現が上げられるのです。
「甚大」の英語と解釈
「甚大」という言葉を英語で表現すると、以下のようになります。
“great”(非常に大きい・甚大な・絶大な)
“big”(程度が大きい・甚大な)
“serious, severe”(深刻な・甚大な・非常に厳しい)
- “We suffered a great damage by the disaster.”
“We suffered a great damage by the disaster.”
「甚大」という表現を使ったこの英語の例文は、「私たちは災害によって、甚大な被害を受けました」ということを意味しています。
「甚大」という言葉について徹底的に解説しましたが、「甚大」には「物事の程度が非常に大きいこと、程度がはなはだしいこと」などの意味があります。
「甚大」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「絶大・多大」「膨大・莫大」「途轍もない・凄まじい」などがあります。
「甚大」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。