「進退表明」の意味とは!言葉を徹底解説
皆さんは「進退表明」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
しかし、この言葉は日常生活の中で使われることがありぞうで、そんなに使われることがありません。
そこで今回は、この「進退表明」の意味や具体的な活用場面を見て行きたいと思います。
目次
- 「進退表明」とは?
- 「進退表明」の具体例や表現の使い方
- 「進退表明」を使った例文と意味を解釈
- 「進退表明」の類語や関連語と解釈
「進退表明」とは?
「進退表明」は「進退」と「表明」の2つの言葉から構成された四字熟語です。
「進退」は「進むことと退くこと」、「動くこと」、「身を動かすこと」、「立ち居振る舞い」といった意味がありますが、ここから転じて「職を辞めるか留まるかどうか」という「身の振り方」という解釈もできます。
「表明」は、「自分の考え、決意などをはっきり示すこと」という意味になることから、「進退表明」は「自分の職責や社会的地位に留まるか辞めるかを、明確に意思表示する」という意味になります。
- 「進退表明」の読み方
「進退表明」の読み方
「進退表明」は「いしひょうめい」と読みますが、難しい漢字が使われているわけではありませんので、ここでしっかりとチェックしておきましょう。
「進退表明」の具体例や表現の使い方
「進退表明」は「自分の職責や社会的地位に留まるか辞めるかを、明確に意思表示する」という意味があるので、企業や政治団体で要職に就いている人が、今後の身の振り方を示す時や、有名な人がこれからどのような立場になるか、意思表示する場面で使われることになります。
「進退表明」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「意思表敬」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンを見ていくことにしましょう。
- 「進退表明」を使った例文1
- 「進退表明」を使った例文2
「進退表明」を使った例文1
「山崎選手は、今年のペナントレース終了後、引退会見を開き、進退表明しました」
「進退表明」がスポーツの世界でも使うことができますが、この例文ではプロ野球選手の引退会見の場面と思われます。
「進退表明」を使った例文2
「あの政治家もついに秘書の不祥事の責任を取ることで進退表明をしました」
「進退表明」が、政治家や企業のトップが辞職するような場面で使われる印象が強い言葉で、この例文もそのような場面での活用を指しています。
特に公職にある人が、自分の部下が不祥事を起こした時は、連座制で責任を取ることがあります。
「進退表明」の類語や関連語と解釈
「進退表明」を他の言葉で言いかえるとするなら、他にどのような言葉があるかを見ていくことにしましょう。
- 「去就を表明」【きょしゅうをひょうめい】
- 「出処を示す」【しゅっしょをしめす】
「去就を表明」【きょしゅうをひょうめい】
「去就を表明」という表現が「進退表明」に近い意味がある類義語の1つになります。
「去就」は「離れ去ることとや従うこと」、「どんな動きをするかという態度」という意味になり、「去就を表明」となると、「これからの行くべき方向を明示する」という意味になります。
「出処を示す」【しゅっしょをしめす】
「出処を示す」という言葉もありますが、「出処」が「物事のでどころ」や「官職につくこと(出る)と民間にいること(処)」となり、「出処を示す」は、「これからの身の振り方を明確にする」という解釈になります。
「進退表明」という言葉の意味や活用シーンを紹介してきましたが、普段の生活の中で使う頻度が少ないだけに、ここで活用法をしっかりと理解してください。