「強硬処置」とは?意味や言い換え!例文と解釈
皆さんは「強硬処置」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
しかし、この言葉は普段の生活の中で耳にすることはあまりないでしょう。
どちらかと言うと、インターネットやテレビの時事ニュースで目にするくらいだと思います。
今回は、この「強硬処置」という言葉にフォーカスして考察していきたいと思います。
目次
- 「強硬処置」とは?
- 「強硬処置」の英語と解釈
- 「強硬処置」の表現の使い方
- 「強硬処置」を使った例文と意味を解釈
- 「強硬処置」の類語や類義語・言い換え
「強硬処置」とは?
「強硬処置」は「強硬」と「処置」の2つの言葉から成り立っています。
「強硬」とは「自分の立場や主張を強い態度で相手に誇示して、あくまでも押し通そうとすること」という意味があります。
また、「処置」には「物事を取り計らい、物事の決着をつける」という意味があり、「強硬処置」は「自分の考えや立場を無理に相手に押し付けて進めて、カタをつける」という意味で解釈することができます。
「強硬処置」の英語と解釈
「強硬処置」を英語に訳すなら、“strong measures”という言葉で表現することができます。
「強硬処置」の表現の使い方
「強硬処置」は「こちら側の考えや立場を一方的に押し通して、解決を図る、決着させる」という意味がありますので、ビジネスにおいても、国家間の交渉事でも、双方の了解なしに片方が無理に物事を進める場合に使われることになります。
「強硬処置」を使った例文と意味を解釈
「強硬処置」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「強硬処置」を使った例文1
- 「強硬処置」を使った例文2
「強硬処置」を使った例文1
「今回、問題となっているのは、半導体素材の輸出規制に関する問題だ。強硬処置により、A国が規制を始めることに相手国には動揺が走っている」
「強硬処置」というと、一方的に自分の立場を押し通すイメージがありますが、国家間の交渉においても、相互の妥協点が見出だせずに物別れに終わり、その結果、「強硬処置」に走ることがあります。
本来ならば、粘り強い交渉が望まれるのですが、このようなことも現実的に起こりうることです。
「強硬処置」を使った例文2
「住民の反対をよそに強硬処置踏み切ったことで、自治体への批判が高まっています」
「強硬処置」という言葉は、このように自治体と住民との交渉でも見ることがあります。
地元住民の意見をしっかりと聞くことが求められる自治体において、理解を得られないままに、「強硬処置」に踏み切るようなことがよく起こっています。
これも本来なら話し合いによる解決にしなくてはならないことなのですが、どうしても権力を駆使した「強硬処置」で押し切ろうとする動きが目立ちます。
「強硬処置」の類語や類義語・言い換え
「強硬処置」を他の言葉で置き換えるとするなら、どのような言葉があるかを見ていくことにします。
- 「決然たる処置」【けつぜんたるしょち】
- 「断固たる処置」【だんこたるしょち】
「決然たる処置」【けつぜんたるしょち】
「決然たる処置」が「強硬処置」に近い意味を持つ類義語として挙げることができます。
「固く心を決めてブレることなく決めたことを実行する」、「きっぱりと思い切った状態で物事を粛々と進めていく」という意味になります。
「断固たる処置」【だんこたるしょち】
「断固たる処置」も類義語として扱うことができますが、「絶対に左右されない対応」、「絶対に動くことがない意思で物事を進める」という理解で、この表現も全くブレない強い意思と姿勢があります。
「強硬処置」について、言葉の意味や具体的な活用シーンを紹介してきましたが、このような言葉は、今でもリアルにネットやテレビのニュースで流れてきています。
この言葉は、双方の交渉が決裂して、片方が無理矢理、自分の論理を押し通そうとする感じがあります。
できれば冷静な気持ちでじっくりと話し合いをすることで、より良い結論を出すことが、最も良い望まれる結果のはずです。