「漏洩」とは?意味や使い方!例文や解釈
「漏洩」とは、「秘密・知られてはいけないことなどが漏れること」を意味する言葉です。
「漏洩」の「意味・読み方・語源や漢字・使い方・漏洩を使った言葉・例文と解釈・漏洩と流出の違い・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈」について、詳しく説明していきます。
目次
- 「漏洩」とは?
- 「漏洩」の表現の使い方
- 「漏洩」を使った言葉と意味を解釈
- 「漏洩」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「漏洩」と「流出」の意味の違い
- 「漏洩」の類語や類義語・言い換え
- 「漏洩」の英語と解釈
「漏洩」とは?
「漏洩」という表現は、「水・光・電気・ガスなどが漏れること、漏らすこと」を意味しています。
その「漏れる・漏らす」という意味から転じて、「漏洩」には「秘密・知られてはいけないことなどが漏れること、漏らすこと」という意味もあります。
現在では、「漏洩」の表現は「秘密・機密(他に知られてはいけないこと)を漏らすこと、漏れること」の意味で使われることが多くなっています。
- 「漏洩」の読み方
- 「漏洩」の語源や漢字
「漏洩」の読み方
「漏洩」の読み方は、「ろうえい」になります。
「漏洩」の慣用的な読み方として、「ろうせつ」もあります。
「漏洩」の語源や漢字
「漏洩」の語源は、その漢字の語源的な意味や成り立ちから考えることができます。
「漏洩」の「漏」という漢字の語源的な意味は、「液体や気体、光などが外に漏れる・秘密が外に知れる・漏らす」などになります。
「漏」の成り立ちは、「流れる水+片開きの戸の象形」と雲から水滴がしたたり落ちる象形」から「もれる」を意味する会意兼形声文字にあります。
「洩」の漢字の語源的な意味は、「水や秘密などが漏れる・起こる・減る・混ぜる」などになります。
「漏+洩=漏洩」で、「秘密や知られてはいけない事柄が漏れること」を意味するようになったのです。
「漏洩」の表現の使い方
「漏洩」の表現の使い方は、「機密・秘密・知られてはいけないことなどが漏れた場合」や「内部の人物が機密情報・秘密情報などを意図的に漏らした場合」に使うという使い方になります。
例えば、「企業の機密情報の意図的な漏洩は、刑法上の経済犯として処罰される可能性があります」といった文章において、「漏洩」の言葉を正しく使えます。
「漏洩」を使った言葉と意味を解釈
「漏洩」を使った言葉を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「情報漏洩」
- 「機密が漏洩」
- 「漏洩保険」
「情報漏洩」
「情報漏洩(じょうほうろうえい)」という表現は、「企業内部の機密情報などが外部に漏れてしまうこと、漏らしてしまうこと」を意味しています。
例えば、「情報漏洩を防ぐためのセキュリティ対策には、一定の予算が必要になります」といった文章で使うことができます。
「機密が漏洩」
「機密が漏洩」という表現は、「政治・軍事・企業活動において、きわめて重要な秘密・情報が漏れてしまうこと」を意味しています。
例えば、「国家の機密が漏洩するというのは、内部に裏切り者のスパイがいる可能性も疑われる事態です」といった文章で使用されます。
「漏洩保険」
「漏洩保険(ろうえいほけん)」という言葉は、「企業が保有・管理する顧客などの個人情報が外部に漏れた時に、企業が負担しなければならない各種の費用・賠償金を補償する保険」を意味しています。
例えば、「現在では一定以上の規模の企業は、個人情報の漏洩保険に入ることが多くなっています」といった文章で使えます。
「漏洩」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「漏洩」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「漏洩」を使った例文1
- 「漏洩」を使った例文2
「漏洩」を使った例文1
「情報漏洩に対するセキュリティーを高めるためには、技術的な対策だけではなく人に対する教育・管理も必要になってきます」
この「漏洩」を使った例文は、「機密情報(秘密情報)が内部から漏れることに対するセキュリティー(防御態勢)を高めるためには、技術的な対策だけではなく人に対する教育・管理も必要になってくる」ということを意味しています。
「漏洩」を使った例文2
「誰も気づかないうちにガスが漏洩していて、突然ガス警報器の音が鳴り響いたため、オフィスにいた人たちはびっくりしていました」
この「漏洩」を使った例文は、「誰も気づかないうちにガスがガス管から漏れていて、突然ガス警報器の音が鳴り響いたため、オフィスにいた人たちはびっくりしていた」ということを意味しています。
「漏洩」と「流出」の意味の違い
「漏洩」と「流出」は似た意味を持つ言葉で、共に「情報漏洩・情報流出」という言い方をすることができます。
「漏洩」という表現の意味は、「秘密・機密などが内部の人物から、半ば意図的に外部へ漏れること」になります。
「流出」という表現の意味は、「自分が所有・管理していたものが、外部へと流れ出ること」になります。
「流出」は「漏洩」と比べると、「情報・秘密・写真などが外に漏れた原因・意図を問わない(意図的な漏洩だけではなく偶発的に外に漏れたものも含む)」という意味の違いがあるのです。
「漏洩」の類語や類義語・言い換え
「漏洩」の類語・類義語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「漏れる・漏出」
- 「リーク・ばれる」
- 「暴露・暴き出す」
「漏れる・漏出」
「漏洩」の類語・言い換えとして、「漏れる・漏出(ろうしゅつ)」があります。
「漏洩」という表現は、「光・水・ガス・秘密などが漏れること、漏出すること」を意味しています。
その意味合いから、「漏洩」の表現は「漏れる・漏出」という表現に言い換えることができるのです。
「リーク・ばれる」
「漏洩」の類義語・言い換えとして、「リーク・ばれる」があります。
「リーク」という英語の言葉は、「意図的に秘密・情報などを外部に漏らして暴露すること」を意味しています。
「ばれる」というのは、「隠していた情報・秘密が明らかになること」を意味する言葉です。
それらの意味から、「漏洩」と近しい似た意味を持つ類義語(シソーラス)として、「リーク・ばれる」を指摘できます。
「暴露・暴き出す」
「漏洩」の類義語・言い換えとして、「暴露(ばくろ)・暴き出す(あばきだす)」があります。
「漏洩」という表現は、「秘密や知られてはいけない情報を暴露して明らかにすること」を意味しています。
「暴き出す」という表現も、「隠している秘密の内容を公開すること」を意味しています。
それらの意味合いから、「漏洩」と良く似た意味を持つ類義語として、「暴露・暴き出す」を上げられるのです。
「漏洩」の英語と解釈
「漏洩」という言葉を英語で表現すると、“leak, leakage”(漏洩・リーク)や“leak out~, get out~”(~を漏らす・暴露する・リークする、~を漏洩する)などになります。
「情報漏洩」の言葉は、“information leakage”という英語で書き表すことができます。
- “He leaked corporate secrets when he was fired.”
“He leaked corporate secrets when he was fired.”
「漏洩」を使ったこの英語の例文は、「彼は解雇された時に、企業の機密情報を漏洩しました」ということを意味しています。
「漏洩」という言葉について徹底的に解説しましたが、「漏洩」には「秘密・知られてはいけないことなどが漏れること、漏らすこと」などの意味があります。
「漏洩」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「漏れる・漏出」「リーク・ばれる」「暴露・暴き出す」などがあります。
「漏洩」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。