「火急の事態」とは?意味や言い換え!例文と解釈
皆さんは「火急の事態」という言葉を耳にしたことがあるかと思いますが、この言葉を聞くと、何故か気持ちが慌ただしくなったり焦ることになるかもしれません。
そのようなインパクトを人の心の中に植え付ける力がありそうな言葉でもあります。
そこで今回は、この「火急の事態」について説明をしていくことにします。
目次
- 「火急の事態」とは?
- 「火急の事態」を分解して解釈
- 「火急の事態」の表現の使い方
- 「火急の事態」を使った例文と意味を解釈
- 「火急の事態」の類語や類義語・言い換え
「火急の事態」とは?
「火急の事態」とは、「非常に緊急性の高い用事が発生した状態になっている」、「何よりも最優先しなくてはならない出来事」という意味のある言葉です。
- 「火急の事態」の読み方
「火急の事態」の読み方
「火急の事態」は「かきゅうのじたい」と読みますが、「火急」という言葉を見慣れない人もいるかもしれませんので、この言葉を重点的に覚えておくと良いでしょう。
「火急の事態」を分解して解釈
「火急の事態」を「火急」と「事態」の2つの言葉に分けて、それぞれの言葉の意味を解釈して行くことにしたいと思います。
- 「火急」
- 「事態」
「火急」
「火急」とは、「火が燃え広がるように急なこと」、「1分1秒でも事を争うくらいに急を要すること」という意味のある言葉です。
火か燃え移る速さで例えていますが、それほどまでに出来事が速く発生していることを意味しています。
「事態」
「緊急事態」でも使われることになる「事態」は、「事のありさま」や「成り行き」といったような意味を持つ言葉です。
「火急の事態」の表現の使い方
「火急の事態」は「火が燃え広がるくらいの急な事の成り行き」という意味があるので、何が何でも他の要件を後回ししてでも、最優先すべきことが起こった時に使うことびなります。
災害や事故など、人の人命に係わるような非常事態時や、ビジネスシーンで想定外のトラブルが発生して急いで対処しなくてはならない場合でも使われることがあります。
「火急の事態」を使った例文と意味を解釈
ここで「火急の事態」を使った例文を見ながら具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「火急の事態」を使った例文1
- 「火急の事態」を使った例文2
「火急の事態」を使った例文1
「会議中に取引先から火急の事態の連絡が入り、その対処を迫られることになった」
このような場面がビジネスシーンでも、時々発生することがあります。
この例文に見るように、会議中に取引先からの連絡で、会議を中断してまでも、すぐに対応をしなくてはならない重要なことです。
「火急の事態」は「トラブル対応」などの緊急度の高いケースで使われることがあります。
「火急の事態」を使った例文2
「我々は火急の事態が発生した場合でも、すぐに処置できる体制を作っているので、安心してご相談ください」
これもビジネスの場面で出てきそうな言葉で、顧客から安心してもらえるアフターサービス体制を万全にしていることを指しています。
ここで言う「火急の事態」も「顧客の悩んでいること」、「顧客に発生したトラブル」のことを指していますが、企業にとっての「火急の事態」とは自社内の緊急要件だけでなく、「顧客の今困っていること」も含まれています。
「火急の事態」の類語や類義語・言い換え
「火急の事態」を他の言葉で言いかえるとするなたら、どのような言葉があるかを見ていくことにします。
- 「急を要する事態」【きゅうをようするじたい】
- 「緊迫した状態」【きんぱくしたじたい】
「急を要する事態」【きゅうをようするじたい】
「急を要する事態」が「火急の事態」の類義語として挙げることができますが。
「問題や危機などが差し迫っている状況のこと」という意味になります。
「緊迫した状態」【きんぱくしたじたい】
「緊迫した状態」という言葉も類語として使うことができ、「張りつめた雰囲気のある状態の環境」という理解ができます。
「火急の事態」の意味や活用シーンを紹介してきましたが、この言葉は非常に緊迫感のある表現です。
したがって、この言葉が自分の身の周りで、耳に入ってきたのなら、冷静な気持ちで、どのようなことが発生しているのかを把握して、次の行動を考える習性を付けておくようにしておきたいものです。