「既往」とは?意味や言い換え!例文と解釈
「既往」とは、「すでに済んでしまった事柄・過去」を意味する言葉です。
「既往」の「意味・読み方・既往歴とは?・使い方・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え」について、詳しく説明していきます。
目次
- 「既往」とは?
- 「既往歴」とは?
- 「既往」の表現の使い方
- 「既往」を使った例文と意味を解釈
- 「既往」の類語や類義語・言い換え
「既往」とは?
「既往」という言葉は、「すでに済んでしまった事柄・過去(過ぎ去った時)」を意味しています。
「既往」というのは「過去に経験した事柄・すでに過ぎ去った物事」を意味する表現であり、「既往歴・既往症」などの言葉としてよく使われています。
- 「既往」の読み方
「既往」の読み方
「既往」の読み方は、「きおう」になります。
「既往歴」とは?
「既往歴(きおうれき)」という表現は、「今までにかかったことのある病気(風邪など一時的な病気を除く、一定以上の期間にわたって診療を受けたことのある病気)」を意味しています。
「既往歴」は「既往症(きおうしょう)」と呼ばれることもありますが、「過去に病院で治療を行ったことのある病気や受けたことのある手術」を意味している言葉なのです。
過去の病気・手術・治療経過などが、現在の健康状態や治療方針、病気の発症などに影響を与える可能性があるため、病院の初診時にはほぼ必ず「既往歴」が聞かれるのです。
「既往」の表現の使い方
「既往」の表現の使い方は、「すでに済んでしまった事柄(過去に経験した物事)」や「過去・過ぎ去った時」を意味して使うという使い方になります。
例えば、「既往の挫折にとらわれずに、これからの未来に向かってポジティブに進んでいこうと思います」といった文章で使用することができるのです。
「既往」を使った例文と意味を解釈
「既往」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「既往」を使った例文1
- 「既往」を使った例文2
「既往」を使った例文1
「医師から既往症について質問されたのですが、子供時代に罹った腎疾患について報告するのを忘れていました」
この「既往」を使った例文は、「医師から過去にかかったことのある病気や受けたことのある手術について質問されたのですが、子供時代に罹った腎疾患について報告するのを忘れていた」ということを意味しています。
「既往」を使った例文2
「中国の古典である孔子の『論語』には、既往を咎めず(きおうをとがめず)という処世術にもつながる名言が残されているのです」
この「既往」を使った例文は、「中国の古典である孔子の『論語』には、すでに過ぎ去った物事についてあれこれ責めずに、これからの行いを慎むべきという処世術にもつながる名言が残されている」を意味しています。
「既往」の類語や類義語・言い換え
「既往」の類語・類義語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「過去・昔・来し方」
- 「往年・往昔」
「過去・昔・来し方」
「既往」の類義語・言い換えとして、「過去・昔・来し方」があります。
「既往」という表現は、「過去・過ぎ去った時・今よりも昔」や「すでに過ぎてしまった昔の時間・来し方」などを意味しています。
その意味合いから、「既往」という表現は「過去・昔・来し方」という表現で言い換えることが可能なのです。
「往年・往昔」
「既往」の類語・言い換えとして、「往年・往昔」があります。
「往年」という言葉は、「過ぎてしまった年月・過去の時代」を意味しています。
「往昔」という表現は、「すでに過ぎ去ってしまった昔のこと・過去・往年」などを意味しています。
それらの意味合いから、「既往」とほとんど同じ意味を持つ類語(シソーラス)として、「往年・往昔」という表現を上げることができるのです。
「既往」という言葉について徹底的に解説しましたが、「既往」には「すでに済んでしまった事柄・過去」などの意味があります。
「既往」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「過去・昔・来し方」「往年・往昔」などがあります。
「既往」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。