「泣き落とし」とは?意味や言い換え!例文と解釈
ビジネスや日常会話で「泣き落とし」という言葉を耳にすることがあります。
一体どの様な意味なのか、例文なども併せて紹介します。
目次
- 「泣き落とし」とは?
- 営業における「泣き落とし」
- 恋愛における「泣き落とし」
- 「泣き落とし」を使った例文と意味を解釈
- 「泣き落とし」の類語や類義語・言い換え
「泣き落とし」とは?
「泣き落とし」の概要について紹介します。
- 「泣き落とし」の読み方
- 「泣き落とし」の意味
- 「泣き落とし」の語源
「泣き落とし」の読み方
「泣き落とし」は「なきおとし」と読みます。
「泣落し」と書くこともありますが、読み方は同じです。
「泣き落とし」の意味
「泣き落とし」の意味は「涙を流して哀れに見せかけ、相手に頼みごときいて貰うこと」という意味です。
人は自分が面倒を感じたり、自分が不利になる様な頼みごとをされても承諾しないものです。
しかし相手が涙を流して一生懸命「お願いします、助けて下さい」などと言うと、可哀想に思ってしまい、つい相手の頼みごとを聞いてしまうこともあるのです。
相手が中々首を縦に振ってくれない時に、泣きながら自分の辛い状況や心中を訴えることを「泣き落とし」と言います。
それは本当に困っている時もあれば、実際にはそんなに切羽詰まっていないけれども演技をする場合もあります。
本当に泣いていることが多いのですが、泣きそうに困った表情をしながら頼みごとをする時にも使われます。
「泣き落とし」の語源
「泣き落とし」の語源は、言葉の意味からきています。
「泣き」は「泣く」の連用形で「人が涙を流しながら声を出すこと」という意味です。
「落とし」は「落とす」の名詞形で、「ものが落下する」の他に「一生懸命説得して相手を自分の思い通りにすること」という意味があります。
「泣き落とし」の場合こちらの意味になります。
営業における「泣き落とし」
営業における「泣き落とし」の具体例としては、社長が取引先に対して「この契約が取れないと従業員が路頭に迷う」と泣きながら頼むケースがあります。
よくある手段で、新聞の勧誘の時に「アルバイトの学生が困る」などと言う場合もあります。
恋愛における「泣き落とし」
恋愛での「泣き落とし」は、別れ話をされた時に泣きながら「別れたくない」と言い、相手を思いとどまらせるケースがあります。
また、中には「結婚してくれないと死ぬ」などと泣きながらおどすケースもあります。
「泣き落とし」を使った例文と意味を解釈
「泣き落とし」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「泣き落とし」を使った例文1
- 「泣き落とし」を使った例文2
「泣き落とし」を使った例文1
「彼は営業からの泣き落としで深夜に発注作業をした」
営業の担当者がミスやトラブルで、納品が間に合わなくなったり発注ができないなどの状態になりました。
対応が深夜になり、今すぐに発注処理をすれば翌日の朝一番に出荷されることから、営業が業務に涙ながらに訴えて発注作業をお願いしたことを表しています。
業務担当者もお得様を怒らせると会社の損失になるので、仕方なく深夜に発注作業を手伝いました。
「泣き落とし」を使った例文2
「両親の泣き落としに遭って大学に進学した」
本人にはやりたいことがあり、高卒でその道に進もうと思ったのですが、両親が子供の将来を考えて絶対に大学に行ってほしいと思っていました。
泣きながら説得したこともあり、渋々大学に進学したことを表しています。
「泣き落とし」の類語や類義語・言い換え
「泣き落とし」の類語を紹介します。
- 「情に訴える」
- 「拝み倒す」
「情に訴える」
「自分の意志を伝える時に、人の感情や情け、優しい気持ちなどに働きかけること」という意味です。
「可哀想」という雰囲気を強調することで思い通りにしようとすることを言います。
「拝み倒す」
「お願いがある時に、相手に拝む様に何度も繰り返し頼み、無理矢理承諾させること」という意味です。
かなり強引に相手に迫ることを表しています。
「泣き落とし」は「涙を流して哀れに見せかけ、相手に頼みごときいて貰うこと」という意味があります。
泣きながらお願いごとをしてくる人に対して使ってみましょう。