「精進を重ねる」とは?意味や言い換え!例文と解釈
ビジネス文書で「精進を重ねる」という言葉を見掛けることがあります。
どの様な意味なのか、例文や類語なども併せて詳しく紹介します。
目次
- 「精進を重ねる」とは?
- 「精進を重ねる」を分解して解釈
- 「精進を重ねる」の表現の使い方
- 「精進を重ねる」を使った例文と意味を解釈
- 「精進を重ねる」の類語や類義語・言い換え
「精進を重ねる」とは?
「精進を重ねる」の概要について紹介します。
- 「精進を重ねる」の読み方
- 「精進を重ねる」の意味
- 「精進」の語源
「精進を重ねる」の読み方
「精進を重ねる」は「しょうじんをかさねる」と読みます。
「精進」を「せいしん」と読み間違わない様にしましょう。
「精進を重ねる」の意味
「精進を重ねる」の意味は「これから長期間にわたってものごとに対して熱心に努力続けること」です。
ビジネス文書で使われ、自社の組織や取引内容に変更があった時などに相手への報告文の挨拶として使われることが多くなります。
「これからも一生懸命頑張ります」をより謙遜した言葉で、「自分達はまだまだ未熟であり、今後も努力を惜しみません」というニュアンスがあります。
「精進」の語源
「精進」の語源は、サンスクリット語で「苦しみと戦う」という言葉からきていると言われています。
仏教用語として使われていた言葉で、「苦悩を消し去る為に仏教の修行に励む」という意味です。
これが一般的に広まり「一生懸命に努力する」という意味で使われる様になったのです。
日本に伝わった時に「つつましくすること」「お酒や肉を断つこと」など、様々な意味も含まれる様になりました。
「精進を重ねる」を分解して解釈
「精進を重ねる」を分解して解釈します。
- 「精進」
- 「重ねる」
「精進」
「精進」の意味は仏教に関連するもので、以下の3つになります。
1つ目は「身を清めて邪念を捨てて、修行に励むこと」で、語源とほぼ同じです。
2つ目は「お酒や肉を断ち、粗食・菜食をすること」という意味です。
仏教の決まりを守った食事のことですが、現在では「精進料理」として知られていて、肉を使わない料理のことを言います。
3つ目は「一生懸命努力すること」で、ビジネスや日常会話ではこの意味でよく使われ、「精進を重ねる」の場合はこちらの意味になります。
仏教の修行に励むことから転じて「目標に向かって精神を集中して日々努力をしていくこと」を表します。
「精進」は名詞ですので「精進する」と動詞形にして使われます。
「重ねる」
「重ねる」の意味は以下の3つがあります。
1つ目は「ものの上に同じ様なものをのせること」という意味です。
2つ目は「月日や年齢を積み重ねていくこと」という意味です。
3つ目は「同じ様なことを何度も繰り返す」という意味です。
「精進を重ねる」の場合、こちらの意味になり、「一生懸命努力することを何度も繰り返す」という意思を表します。
「精進を重ねる」の表現の使い方
「精進を重ねる」は、ビジネス文書として使われます。
相手に対して何らかの文書を送る場合、締めのあいさつ文として使われることが多くなります。
「精進をする」だけでも意味は通じますが、「重ねる」を使うことで「努力を続けて行く」という姿勢を表します。
ビジネス文書の場合「なお一層の精進を重ねて参ります」「更に精進を重ねて参ります」など、「なお」「更に」などを付けて、「今までも頑張って来ましたが、これからはもっと頑張ります」というニュアンスで使われます。
「精進を重ねる」を使った例文と意味を解釈
「精進を重ねる」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「精進を重ねる」を使った例文1
- 「精進を重ねる」を使った例文2
「精進を重ねる」を使った例文1
「よりよいサービスを目指して一層精進を重ねて参ります」
クレーム対応などの謝罪文の締めの言葉です。
これからもサービス向上の為に頑張るという姿勢を表しています。
「精進を重ねる」を使った例文2
「彼は研究に精進を重ねた結果新しい発見をした」
毎日熱心に研究を続けた結果、学会に発表できる程の新発見をしたことを表しています。
「精進を重ねる」の類語や類義語・言い換え
「精進を重ねる」の類語を紹介します。
- 「全力を尽くす」
- 「粉骨砕身」【ふんこつさいしん】
「全力を尽くす」
「現在持っている全ての力を発揮してものごとに挑むこと」という意味です。
「粉骨砕身」【ふんこつさいしん】
「力の限り努力すること」という意味です。
「骨を粉にして、身を砕く程頑張ること」から来ています。
「精進を重ねる」は「これから長期間にわたってものごとに対して熱心に努力続けること」という意味があります。
ビジネス文書で使える様にしておきましょう。