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「査収」と「確認」の違いとは!言葉を徹底解説

ビジネスにおいて、部署によっては多用することになる「査収」と、「確認」とはどう違うのでしょうか。

「査収」と「確認」

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「査収」と「確認」の違いとは!言葉を徹底解説>


目次

  • 「査収」とは?
  • 「確認」とは?
  • 「査収」と「確認」の違い
  • 「ご査収下さい」の表現の使い方
  • 「ご確認下さい」の表現の使い方


「査収」とは?

「査収」とは、「さしゅう」と読む言葉です。

そして、「きちんと確認して受け取る」意味で使う言葉です。

つまり、この「査収」には「確認する」という意味が含まれており、見聞きすることがある「ご確認いただきました上で~」などと頭に付けて使うのは誤りです。

その為、この言葉だけで「どうぞご査収のほど~」などと使います。

「確認」と付けてしまうと、丁寧にしたつもりが、日本語としておかしい表現になってしまうので注意が必要です。



「確認」とは?

「確認」は、「かくにん」と読み、「はっきりと確かめる」という意味で使います。

こちらに関しては、あまり説明は要らないかも知れませんが、「はっきりと」といったニュアンスで使われる言葉なので、「はいはい、確認した」などと軽く使う場合も、ただ確かめただけではなく、はっきりと確かめたということになります。

「査収」と「確認」の違い

「査収」は、確認の意味である「はっきりと確かめた上で受け取る」ことです。

先のように、この言葉の中に「確認する」という行為が含まれている為、外部の業者とのやりとりが多い部署では便利に使うことができる言葉です。

例えば、商品を納品した業者に対し、「納品が終わりましたので、どうぞご査収下さい」といったように「査収」と使った場合、「確認」で言い換えるなら、「~ので、お間違いがないかご確認の上、お受け取り下さい」となります。

それよりも短く同じことが表現できるので、「査収」はビジネスでは頻繁に使われています。



「ご査収下さい」の表現の使い方

上でも挙げましたが、「ご査収下さい」はビジネスで何かを受け取ってもらう際によく使われる表現です。

丁寧にする場合には、「ご査収いただければと存じます」とするのがいいでしょう。

「ご査収いただけますと幸いです」という使い方を見聞きすることがありますが、間違いだとは言えないものの、「ご確認の上、お受け取りいただければ嬉しく思います」となる為、丁寧にし過ぎて少々日本語としておかしくしてしまった例と言えるかも知れません。

「ご確認下さい」の表現の使い方

「ご確認下さい」は、特に何かを受け取る必要はない時に、「はっきりと確かめて下さい」という意味で使います。

こちらも丁寧にするなら、「ご確認頂きたく思います」などと使うことができます。

「査収」もそうですが、「確認」「間違いがないように」という意味を含んでいるので、「お間違いのないようにご確認下さい」は二重表現になってしまいます。

普通に見聞きする形ですが、特にビジネスでは、そのような使い方は間違いとなると覚えておいた方がいいでしょう。

icon まとめ

「査収」は、「確認」の意味も含んでいるので、便利に使うことができる言葉です。

また、どちらにも「間違いがないように」といった意味があることも合わせて覚えておきましょう。