「紛糾」とは?意味や使い方!例文や解釈
「紛糾」とは、「意見・主張が対立してごたごたすること」を意味する言葉です。
「紛糾」の「意味・読み方・語源や漢字・使い方・紛糾を使った言葉・例文と解釈・反対語・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈」について、詳しく説明していきます。
目次
- 「紛糾」とは?
- 「紛糾」の表現の使い方
- 「紛糾」を使った言葉と意味を解釈
- 「紛糾」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「紛糾」の反対語
- 「紛糾」の類語や類義語・言い換え
- 「紛糾」の英語と解釈
「紛糾」とは?
「紛糾」という言葉は、「意見・主張が対立してもつれること、もつれて解決がつかないこと」や「複数の意見・物事が絡み合ってごたごたすること、乱れてもつれること」を意味しています。
「紛糾」という表現は、「対立する意見・勢力などが入り乱れて、もつれたり争ったりする紛乱(ふんらん)」のことを意味しているのです。
- 「紛糾」の語源や漢字
- 「紛糾」の読み方
「紛糾」の語源や漢字
「紛糾」の語源・由来は、その漢字の語源的な意味や成り立ちから考えることができます。
「紛糾」の「紛」という漢字の語源的な意味は、「みだれる・入り乱れる・もつれる・まぎれる」などになります。
「紛」の成り立ちは、「より糸の象形」と「2つに分かれている物+刀の象形」で糸が2つに分かれてまとまらないという会意兼形声文字にあります。
「糾」という漢字の語源的な意味は、「糸をより合わせる・からまってねじれる・あばく」になります。
「紛+糾=紛糾」で、「物事が入り乱れてもつれること、もつれてまとまらないこと」や「対立する意見・人が入り乱れて解決(収束)がつかないこと」を意味することになったのです。
「紛糾」の読み方
「紛糾」の読み方は、「ふんきゅう」になります。
「紛糾」の表現の使い方
「紛糾」の表現の使い方は、「対立する意見・主張がもつれて解決がつかない場合」や「複数の物事・意見がぶつかり合って乱れてもつれる場合」に使うという使い方になります。
例えば、「会場の事態が紛糾していて、意見がまとまる可能性が低くなっています」や「どちらが正しいのかの言い争いが続いて、話し合いの場が紛糾しています」といった文章において、「紛糾」という言葉を正しく使うことができます。
「紛糾」を使った言葉と意味を解釈
「紛糾」を使った言葉を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「議論が紛糾する」
- 「現場の紛糾」
- 「紛糾した関係」
「議論が紛糾する」
「議論が紛糾する」という表現は、「議論で対立する意見・主張が入り乱れていて、まとまらないこと」を意味しています。
例えば、「議論が紛糾していて、重要法案を可決することができない状態が続いています」といった文章で使うことができます。
「現場の紛糾」
「現場の紛糾」という言葉は、「現場の人たちの対立する意見が、乱れてもつれあっていて収束がつかない状態」を意味しています。
例えば、「現場の紛糾を見る限り、しばらくこの問題は解決がつきそうにもありません」といった文章において使えます。
「紛糾した関係」
「紛糾した関係」という表現は、「複雑に入り乱れた関係」や「お互いの言い分・主張が対立していてごたごたしている関係」を意味しています。
例えば、「私と彼氏の紛糾した関係の大元の原因は、彼氏が以前にひどい嘘をついたことにあります」といった文章で使えます。
「紛糾」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「紛糾」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「紛糾」を使った例文1
- 「紛糾」を使った例文2
「紛糾」を使った例文1
「議会の議論が紛糾して、各議員が人の話を聞かずに自分の主張ばかりを言い立てている混乱状況です」
この「紛糾」を使った例文は、「議会の議論で対立する主張が激しくもつれ合い、各議員が人の話を聞かずに自分の主張ばかりを言い立てている混乱状況である」ということを意味しています。
「紛糾」を使った例文2
「離婚調停の場で夫婦双方の激しい言い分・要求が紛糾していて、簡単には離婚について同意できそうにもありません」
この「紛糾」を使った例文は、「離婚調停の場で夫婦双方の激しい言い分・要求が対立してもつれ合っているので、簡単には離婚について同意できそうにもない」ということを意味しています。
「紛糾」の反対語
「紛糾」の反対語を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「収束・解決」
「収束・解決」
「紛糾」の反対語として、「収束(しゅうそく)・解決(かいけつ)」が上げられます。
「収束」という言葉は「混乱した事態が落ち着くこと」を意味していて、「解決」という言葉は「問題・悩みなどが上手く片付くこと」を意味しています。
その意味合いから、物事が入り乱れて解決がつかないを意味する「紛糾」の反対語として、「収束・解決」を指摘できるのです。
「紛糾」の類語や類義語・言い換え
「紛糾」の類語・類義語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「いざこざ・ごたごた」
- 「混乱・紛乱」
- 「紛擾」
「いざこざ・ごたごた」
「紛糾」の類語・言い換えとして、「いざこざ・ごたごた」があります。
「いざこざ」という言葉は、「家庭内・友人間で起こるような小さな揉め事や喧嘩」を意味しています。
「ごたごた」というのは、「対立する相手との揉め事やトラブル」を意味する言葉です。
その意味合いから、「紛糾」の表現は「いざこざ・ごたごた」という表現で言い換えられるのです。
「混乱・紛乱」
「紛糾」の類義語・言い換えとして、「混乱(こんらん)・紛乱(ふんらん)」があります。
「混乱」という言葉は、「物事が入り乱れて整理を付けられなくなること」を意味しています。
「紛乱」というのは、「複数の物事・主張がもつれて乱れている状態」や「もつれて乱れて解決することができない事態」を意味しています。
それらの意味合いから、「紛糾」と良く似た意味を持つ類義語(シソーラス)として、「混乱・紛乱」を指摘できます。
「紛擾」
「紛糾」の類語・言い換えとして、「紛擾(ふんじょう)」があります。
「紛擾」という表現は、「対立する相手とごたごたして揉めること」や「複数の人物・物事が入り乱れて争う紛争の状態」を意味しています。
その意味合いから、物事がもつれて乱れることを意味する「紛糾」の表現は、「紛擾」という表現で言い換えることが可能なのです。
「紛糾」の英語と解釈
「紛糾」という言葉を英語で表現すると、“complicated”(複雑化した・紛糾している)や“entangled”(もつれあった・紛糾した)、“involved”(巻き込まれてもつれた・紛糾した)、“embroiled”(混乱した・紛糾した)などになります。
- “The Diet got entangled(embroiled) over national security law.”
“The Diet got entangled(embroiled) over national security law.”
「紛糾」を使ったこの英語の例文は、「国会は、国家安全保障法案を巡って紛糾しました」ということを意味しています。
「紛糾」という言葉について徹底的に解説しましたが、「紛糾」には「意見・主張が対立してごたごたして解決がつかないこと」などの意味があります。
「紛糾」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「いざこざ・ごたごた」「混乱・紛乱」「紛擾」などがあります。
「紛糾」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。