「既成事実」とは?意味や言い換え!例文と解釈
「既成事実」という表現を知っているでしょうか。
できちゃった婚などに対し、「既成事実」という表現を使うこともありますよね。
ここでは「既成事実」という表現について詳しく紹介していきます。
目次
- 「既成事実」とは?
- 「既成事実」の英語と解釈
- 「既成事実」の表現の使い方
- 「既成事実」を使った例文と意味を解釈
- 「既成事実」の類語や類義語・言い換え
「既成事実」とは?
「既成事実」というのは認めなくてはいけない事実という意味があり、事実とは違っているけれど周りからは事実として認められていること、という意味になります。
既成という言葉にはすでに成り立っているという意味があり、事実という言葉には実際に起こっている出来事という意味があるのです。
つまり、この2つを合わせて既に成り立っている出来事、転じて認めなくてはいけない事実、という意味になるのです。
既に起こってしまっていて承認すべき事柄という意味であり、恋愛のみならずビジネスでも使われる表現です。
- 「既成事実」の読み方
「既成事実」の読み方
「既成事実」という表現は「きせいじじつ」と読みます。
恋愛のみならず、あらゆる場で使える言い回しですから、ぜひ覚えておきましょう。
「既成事実」の英語と解釈
「既成事実」という表現を英語にすると“accomplished fact”や“a done deal”になります。
あるいは“established fact”でも良いでしょう。
「母はこれを既成事実として受け入れなければいけなかった」ということであれば“My mother hard to except this as an accomplished fact.”になります。
「既成事実」の表現の使い方
例えば、誰かと結婚したいと思った時、本来はお互いの両親に挨拶をして結婚の承諾を得てから結婚の準備をし、結婚式を挙げて子供に恵まれる、という順番が一般的だと思っている人も多いのではないでしょうか。
最近では結納などをしない人も増えたと言われていますが、それでも結婚してから子供が生まれる、というあり方が普通ですよね。
しかし、もしも結婚を反対されている場合など、先に子供を作ってしまうことによって「既成事実を作る」と表現することがあります。
子供ができてしまったら、その2人は別れさせる事は倫理的に難しくなります。
中絶を求めるという事は人の道に反しているとも考えられており、「子供ができた以上は仕方がない」と結婚を認めてもらえる可能性が出てくるのです。
そのため、「既成事実」を作るという表現が使われます。
「既成事実」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介していきます。
- 「既成事実」を使った例文1
- 「既成事実」を使った例文2
「既成事実」を使った例文1
「彼は既成事実を作ってプロジェクトを円滑に進めています」
「既成事実」という表現はできちゃった婚のみにとどまる表現ではありません。
例えば、職場においては独断で仕事を進めること、という意味で「既成事実」という表現が使われます。
例えば、先に契約を交わしてからその契約内容について説明する場合にも「既成事実」という表現が使われます。
つまり、既に契約書という「既成事実」が存在するため、その人の功績を認めなければいけないのです。
良いやり方ではありませんが、確かに先に「既成事実」を作ってしまうことで利益をもたらすという事があるかもしれません。
「既成事実」を使った例文2
「既成事実を作り、姉はその男性を逃さないようにした」
恋愛においては「既成事実」という表現がよく使われます。
一般的には子供ができたということを表現しますが、例えば付き合う前に体の関係を持つ、ということも「既成事実」の1つです。
最近では合コンなどに行き、女性がお持ち帰りされて体の関係を持ってしまったなどということもあるのではないでしょうか。
体の関係を持ってしまうと、なかなか「付き合いたくない」とは言いにくいですよね。
つまり、付き合いたくないと言わせないように先に行動を起こしてしまうということで「既成事実」が作れるのです。
「既成事実」の類語や類義語・言い換え
ここでは類義語を紹介していきます。
- 「事後承諾」【じごしょうだく】
- 「現場追認」【げんじょうついにん】
「事後承諾」【じごしょうだく】
事後承諾という言葉には事前の承諾なしになされた行為に対し、ことが済んでから関係者が承諾する、という意味があります。
本来は関係者の承諾を必要とするにもかかわらず、時間的な事情などで承諾を受けずに実行し、ことが終わってから承諾を得る、ということを指すのです。
「現場追認」【げんじょうついにん】
現場追認というのは起こっている事柄をただ事実として認めるという意味を持ちます。
問題に対して屈服する、という態度を表しているのです。
「既成事実」と聞けば、できちゃった婚などを思い浮かべる人もいるかもしれません。
しかし、それ以外にもこの表現は使われますので、しっかりと覚えておきましょう。