「天は二物を与えず」の意味とは!言葉の意味を徹底解説
周りを見回してみると、欠点の全然なさそうな人を見かけることがありますよね。
しかし、「天は二物を与えず」、という慣用句があります。
ここでは、「天は二物を与えず」、という言い回しについて紹介していきます。
目次
- 「天は二物を与えず」とは?
- 「天は二物を与えず」の具体
- 「天は二物を与えず」の表現の使い方
- 「天は二物を与えず」を使った例文と解釈
「天は二物を与えず」とは?
「天は二物を与えず」、というのは1人の人間が多くの才能や資質を備えるという事は無い、という意味になります。
神様は人間に他の人以上の長所を与えたりはしないという意味であり、「物」というのは才能や資質のことを指しています。
つまり、神様は人間に2つのものを与えない、神様は人間に多くの才能や資質を与えたりはしない、という意味になります。
例えば、子育てをしながらキャリアを積み、料理も得意なスーパーキャリアウーマンを見たことがあるでしょうか。
専業主婦で子育てをしている人にとってはとてもうらやましい存在かもしれません。
しかし、周りが知らないだけで本人にも悩みがあるものですし、例えばどんなに美人であったとしても性格が悪い、運動神経が悪いなど、様々な欠点があるものなのです。
- 「天は二物を与えず」の読み方
「天は二物を与えず」の読み方
「天は二物を与えず」、という表現は「てんはにぶつをあたえず」と読みます。
有名な慣用句ですので、ぜひ覚えておきたいものです。
「天は二物を与えず」の具体
周りを見回して、とても羨ましく見える人はいないでしょうか。
ハンサムで誰からも好かれており、子煩悩に見える男性がいたら、「うちの旦那もこれくらい子育てに参加してくれたらいいのに」などと思うかもしれません。
しかし、そのような男性であったとしても家事をするとは限りませんし、家の中でどの程度子育てに参加しているかは誰にもわかりませんよね。
もしかしたら自分の旦那さんは家事を全然しないように見えるかもしれませんが、他の人から見たらたくさんの長所があるものです。
このように、どんなに輝いている人であったとしても欠点は存在するものであり、やたらと同じ人に長所がたくさんあるという事は無い、という意味になるのです。
「天は二物を与えず」の表現の使い方
誰かが他の人を羨ましがっていたとしましょう。
優秀で勉強ができ、素敵だと思っている人が、実際は体が弱かったり、性格が荒くて友達がいなかったり、ということもあるものです。
そのような場合に「天は二物を与えずというからね」と表現できます。
つまり、良いことばかりとは限らない、悪い面もあって当たり前だ、という意味になるのです。
「天は二物を与えず」を使った例文と解釈
ここでは例文を紹介します。
- 「天は二物を与えず」の例文1
- 「天は二物を与えず」の例文2
「天は二物を与えず」の例文1
「とても素敵な旦那さんだと思っていたけれど、家ではかなり亭主関白らしいよ、天は二物を与えずだね」
周りから見ると素敵な旦那さんのように思えたとしても、周りから見えないところでどのような人物なのかという事は誰にもわかりませんよね。
そんな時にその張本人の奥さんから「家では全然家事をやらないの」「子育てになって参加しないんだから」などと言われたら、「天は二物を与えず」という慣用句を思い出しても良いのではないでしょうか。
「天は二物を与えず」の例文2
「兄は運動が得意でファンの女の子もたくさんいるらしいけれど、実際は勉強が苦手だ、天は二物を与えずだね」
女性からどれほど人気のある人も、他には見せられない一面があるかもしれません。
勉強が苦手、朝は起きられない、など、人間にはたくさんの弱点があるものなのです。
神様は同じ人にたくさんの資質や才能などを与えたりはしないという事は、あなたも同じだけの才能などを持っているということです。
周りがうらやましいと思っても、もしかしたら周りはあなたはうらやましいと思っているかもしれません。