「戦略物資」とは?簡単に説明!
「戦略物資」という表現を知っているでしょうか。
若い人の中には聞いたことがないという人もいるかもしれませんね。
ここでは「戦略物資」について解説します。
目次
- 「戦略物資」とは?
- 「戦略物資」の概要
- 「密輸出」とは?
「戦略物資」とは?
「戦略物資」は「せんりゃくぶっし」と読み、時代背景などによって意味が異なります。
一般的に、1つの国の安全保障上、あるいは戦争遂行上不可欠であり、その結果を左右するほど大きな影響力を持っている「物資」や「資源」と考えられています。
例えば、貿易などをするときには「戦略物資に該当する物品」というものが規定されており、兵器や原子力関連物資、電子機器、石油や食料などもこれに当たります。
「戦略物資」は最近話題になっていますが、核兵器などにもつながる危険な物質になります。
「戦略物資」の概要
「戦略物資」という表現は今でもニュースでよく聞きます。
例えば、韓国の産業通商資源省は「戦略物資」の国外輸出について発表しました。
イランやシリアなど、北朝鮮と関係がある国に「戦略物資」が輸出されたケースもある指摘され、世界的な話題になっています。
例えば、2017年12月、そして2019年1月にはサリンの原料となるフッ化ナトリウムがイランに輸出されたとされています。
2019年3月まで、4年間の間に156件もの不正輸出がなされていたという指摘があり、日韓の間でも問題視されています。
輸出管理がしっかりなされていないという問題もあり、さらに北朝鮮に関連する国家に輸出されていたということもあって、日本国内でも緊張感が高まっているのです。
「密輸出」とは?
「密輸出」は「みつゆしゅつ」と読み、法律を犯して密かに輸出するという意味になります。
法律に即していれば問題はありませんが、違法の場合にこの表現が使われます。
最近は韓国が「日本から戦略物資が北朝鮮に密輸出されていた」と発表した背景もあり、日本と韓国、そして日本と北朝鮮の関係が懸念されています。
「戦略物資」という表現は日常生活では使わない言い回しですが、ニュースではよく聞く言い回しです。
特に外交などに関心がある人はぜひ知っておきたい表現の1つだと言えるでしょう。
世界情勢を理解するためにも、ぜひこの言葉を知っておきましょう。