「暗躍」とは？意味や言い換え！例文と解釈

「暗躍」とは?

「暗躍」という言葉は、「人に知られないようにして、ひそかに策略をめぐらしたり手回しをしたりして活躍すること」を意味しています。

「暗躍」というのは、「目立たないようにして計略をめぐらして活躍すること」や「人目を避けて陰で手回し(下準備)をして活躍すること」を意味する表現なのです。

「暗躍」という言葉は本来は「善悪に関係なく使える言葉」でしたが、「悪の組織・集団が裏で活躍すること」のイメージが強くなっています。

• 「暗躍」の読み方

「暗躍」の読み方

「暗躍」の読み方は、「あんやく」になります。

「暗躍」と同じ意味の四文字熟語

「暗躍」と同じ意味の四文字熟語である「暗中飛躍」の意味を解説していきます。

• 「暗中飛躍」

「暗中飛躍」

「暗中飛躍」の四文字熟語の意味は、「世間(人々)に知られないように、ひそかに画策して活躍すること」になります。

「暗躍」の表現は「暗中飛躍」を短縮したものなので、基本的に同じ意味になります。

「暗中飛躍」の「暗中」とは「暗闇の中」を意味し、「飛躍」とは「活躍すること・大きく飛び立つこと」を意味しています。

「暗躍」の表現の使い方

「暗躍」の表現の使い方は、「人目につかないようにして密かに、策略・謀略を立てて活躍する場合」に使うという使い方になります。

例えば、「中南米のジャングルを拠点として、世界で暗躍する麻薬シンジケートには、国家権力でも簡単には干渉することができません」といった文章で使うことができます。

「暗躍」を使った例文と意味を解釈

「暗躍」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。

• 「暗躍」を使った例文1
• 「暗躍」を使った例文2

「暗躍」を使った例文1

「彼は日本の政界の表舞台に出ることはなく、裏から人脈とお金で政治家を動かして暗躍していました」

この「暗躍」を使った例文は、「彼は日本の政界の表舞台に出ることはなく、裏から人脈とお金で政治家を動かし、目立たないようにして影響力を振るっていた」ということを意味しています。

「暗躍」を使った例文2

「ロシアが旧ソ連だった時代には、KGBという諜報機関が精鋭のスパイを世界各地に潜入させて暗躍していました」

この「暗躍」を使った例文は、「ロシアが旧ソ連だった時代には、KGBという諜報機関が精鋭のスパイを世界各地に潜入させ、人目につかない形で謀略・陰謀を駆使して活躍していた」ということを意味しています。

「暗躍」の類語や類義語・言い換え

「暗躍」の類語・類義語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。

• 「陰(裏)での活躍・黒幕として動く」
• 「裏で糸を引く・影から操る」

「陰(裏)での活躍・黒幕として動く」

「暗躍」の類語・言い換えとして、「陰(裏)での活躍・黒幕として動く」があります。

「暗躍」という表現は、「表舞台に出ずに陰(裏)で活躍したり、黒幕(陰の首謀者)として動いたりすること」を意味しています。

その意味合いから、「暗躍」の表現は「陰(裏)での活躍・黒幕として動く」という表現に言い換えることが可能なのです。

「裏で糸を引く・影から操る」

「暗躍」の類義語・言い換えとして、「裏で糸を引く・影から操る」があります。

「裏で糸を引く」というのは「裏から操り人形を糸で操るようにして他者を操ること」を意味していて、「影から操る」は「目立たない場所から、人や物事をコントロールすること」を意味しています。

それらの意味から、人に知られないようにしてひそかに物事を動かして活躍することを意味する「暗躍」と良く似た意味を持つ類義語(シソーラス)として、「裏で糸を引く・影から操る」を指摘できます。