「水も滴る」とは?意味や言い換え!例文と解釈
皆さんの中で、「水も滴る」という言葉を言われたことがある人もいるかと思います。
この言葉を言われて嬉しいと思う人もいれば、少し複雑な気持ちを持ってしまう人もいるかもしれません。
そこで今回は、この「水も滴る」という慣用句について、どのような意味があるのか、活用法を含めてアプローチしていくことにします。
目次
- 「水も滴る」とは?
- 「水も滴る」の語源
- 「水も滴る」の表現の使い方
- 「水も滴る」を使った例文と意味を解釈
- 「水も滴る」の類語や類義語・言い換え
「水も滴る」とは?
「水も滴る」とは、「美しい男性や美女の形容に使われる表現」です。
「水も滴る良い男」という言い回しがあまりにも有名ですが、このような場合は、若くてハンサムな男性や男性俳優・役者などを指して使われています。
- 「水も滴る」の読み方
「水も滴る」の読み方
「水も滴る」の読み方は「みずもしたたる」となりますが、「滴る」という言葉が聞き慣れない言葉なので、この点を意識して覚えておくと良いでしょう。
「水も滴る」の語源
「水も滴る」いい男という言葉が有名なことは少し触れましたが、江戸時代においては、「蜜が滴るいい男」と表現されていました。
元々は、いい男の役者が顔に塗っていた蜜が滴っている様子のことを指していたのですが、ここから「水も滴る」に変わってきたと考えられています。
「水も滴る」の表現の使い方
「水も滴る」の使い方を考えてみると、決して汗かきの男性や皮膚が溶け出しそうな艶かしい美女を指しているわけではなく、肌が新鮮な果物のように潤って水滴がしたたるような美しい男女のことを差す時に使われることになります。
「水も滴るいい男」という言い回しもは、言葉とは裏腹に爽やかなイメージのイケメン風の男性を指しており、性的な魅力がある男は当てはまりません。
「水も滴る」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「水も滴る」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「水も滴る」を使った例文1
- 「水も滴る」を使った例文2
「水も滴る」を使った例文1
「顔立ちの整った俳優を水も滴るいい男と表現しますが、実際にどんな顔の人のことをいうのでしょうか?」
「水も滴る」男となると、現代風に例えると、「イケメン」の男性になるでしょう。
昔の役者さんは、「女形」でとても美しい人が人気でしたが、これと同じようにたくましく野性的な男性ではなく、何処となく中性的な雰囲気を漂わせている人かのかもしれません。
「水も滴る」を使った例文2
「水の滴るとは、男性に限っきたことではなく、女性の人も当てはまる言葉です」
「水も滴るいい男」という表現があるだけに「水も滴る」は女性は除外されそうな印象がありますが、決してそんなことはありません。
美しい女性も「水も滴る」が使われるので、そうなると究極の美しさには、「男性と女性」に大きな差がないように思えてしまいます。
「水も滴る」の類語や類義語・言い換え
「水も滴る」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるかを見ていくことにします。
- 「魅惑的な」
- 「妖しい魅力」
「魅惑的な」
「魅惑的な」が「水も滴る」の類義語として挙げることができます。
意味は「人の心を魅了して迷わせること」となります。
「妖しい魅力」
「妖しい魅力」という言葉も使えますが、単なる魅力だけでなく、「不道徳的な要素も含んだ性的な魅力のこと」を指しています。
「毒のある魅力」や「危険な香りがする魅力」という解釈もでき、「色気を伴う魅力」と言えるでしょう。
現代では「水も滴る」という慣用句を使うことがめっきりと減ってきた感じがあります。
今風に言うと、「イケメン」、「セクシー」という表現が当てはまるのかもしれませんが、何時の時代になっても、「水も滴る」の対象となる男性も女性も、誰が見ても同じような印象を持つのかもしれませんね。