「宿怨」の意味とは!言葉の意味を徹底解説
人は様々な感情を場面・相手に応じて抱きますが、その多くは忘れていきます。
しかし時に長年忘れられない感情もあり、その表現の一つに「宿怨」が挙げられます。
普段聞きなれない言葉ですが、どのような意味か紹介していきます。
目次
- 「宿怨」とは?
- 「宿怨」の表現の使い方
- 「宿怨」の類語や言い換え
- 「宿怨」の例文と解釈
「宿怨」とは?
「宿怨」という言葉は忘れることが出来ない恨み・怨念といった負の感情を表します。
多くの場合は過去に生じたことに対して強い負の感情を抱き、それが長年続いている・蓄積しているといった状態と解釈されます。
その対象は人や物・出来事など幅広いです。
そのため「怨念が宿る」という解釈から「宿怨」と呼ばれています。
「宿怨」の表現の使い方
「宿怨」という言葉はその意味からも対象に対して強い恨みや怨念など負の感情を抱いています。
実際に使う際には対象に対して昔から恨みを抱いている・抱き続けているという旨を伝える使い方となります。
また直接その対象となるものに使う場合もあれば周囲に認識してもらうため、あえて周りに対して使う場合もあります。
しかし共通していることとして恨み・怨念といった感情を抱いているという注意警告としての意味合いも持つため、安易に使うとトラブルにもなりかねないため注意が必要です。
「宿怨」の類語や言い換え
「宿怨」という言葉はその意味の強さ・インパクトからもあまり使われる機会が少ない言葉です。
そのため類語・言い換えた表現が用いられる事も多く、どのような言葉があるか紹介していきます。
- 「積年の恨み」【せきねんのうらみ】
- 「旧怨」【きゅうえん】
「積年の恨み」【せきねんのうらみ】
この言葉における「積年」とは年月の重なりを表しており「長年積み重なった恨み」という意味になります。
そのため何年も前から抱いている恨みの感情となるため、言い換えた言葉とされています。
「旧怨」【きゅうえん】
「旧怨」という言葉は古くからの恨みという意味とされています。
しかし個人が抱く感情もあれば伝統・風習・歴史的背景から残っている古くからの恨みという解釈もされ、類語として扱われています。
「宿怨」の例文と解釈
「宿怨」という言葉は使う・聞く機会の少ない言葉です。
実際に使う際にはどのような言葉となるか、例を紹介していきます。
- 「宿怨」の例文1
- 「宿怨」の例文2
「宿怨」の例文1
「もうあれから何年も経って忘れそうなこともあった。しかしこの宿怨はどうやっても晴らすことはできないだろう」
この解釈として対象となるものに「宿怨」を抱いています。
そしてその感情が何年たっても強く残っているためどのような手段を用いても今後も晴れることはない・残り続けると意味されます。
「宿怨」の例文2
「まさかあの出来事で宿怨を食らうことになるとは思っていなかった」
この場合、「宿怨」は他者・周囲が自分に対して抱いている感情とされています。
特定の出来事をきっかけに予想もしないうちに周囲から負の感情を抱かれるようになった状況を表しています。
「宿怨」という言葉は蓄積された強い負の感情を意味する言葉です。
普段聞く・使う機会の少ないことからも安易に使わず、場面を選んで用いることが大切です。
また使い方を誤ると誤解・トラブルにもつながりかねないため正しい意味と使い方を理解しておくことが求められます。