「教唆」とは?意味や使い方!例文や解釈
「教唆」とは、「ある事をするように教えてそそのかすこと」を意味する言葉です。
「教唆」の「意味・読み方・語源や漢字・使い方・教唆を使った言葉・例文と解釈・教唆と幇助の違い・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈」について、詳しく説明していきます。
目次
- 「教唆」とは?
- 「教唆」の表現の使い方
- 「教唆」を使った言葉と意味を解釈
- 「教唆」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「教唆」と「幇助」の違い
- 「教唆」の類語や類義語・言い換え
- 「教唆」の英語と解釈
「教唆」とは?
「教唆」という言葉は、「ある物事を行うように教えてそそのかすこと」を意味しています。
また「教唆」というのは「他人をそそのかして、犯罪実行(悪意の遂行)を決意させること」も意味していて、他人をそそのかして実際に犯罪を遂行させた場合には「教唆犯(きょうさはん)」として処罰されることになります。
- 「教唆」の読み方
- 「教唆」の語源や漢字
「教唆」の読み方
「教唆」の読み方は、「きょうさ」になります。
「教唆」の語源や漢字
「教唆」の語源は、その漢字の語源的な意味や成り立ちから考えていくことができます。
「教唆」の「教」という漢字の語源的な意味は、「おしえる・おそわる・導く・言いつけ」になります。
「教」の成り立ちは「老人(教える人)・子供の象形」と「右手の象形とボクッという教える時の木の棒の音を表す擬声語」から、「大人が子供に物事をおしえる」を意味する会意兼形声文字にあります。
「唆」という漢字の語源的な意味は、「(人の心を不安にさせて)そそのかす・けしかける」になります。
「教+唆=教唆」で、「人に何かをさせるために、教えてそそのかすこと」を意味することになったのです。
「教唆」の表現の使い方
「教唆」の表現の使い方は、「ある物事を起こすように教えてそそのかす場合」や「他人に情報を教えたり煽ったりしてある行動を起こさせる場合」に使うという使い方になります。
また「教唆」という表現は、「他人をそそのかして、犯罪実行を決意させる場合」にも使われています。
例えば、「先輩からの教唆を受けて、この弱者救済の社会運動に参加することになりました」といった文章で、「教唆」の言葉を使えます。
「教唆」を使った言葉と意味を解釈
「教唆」を使った言葉を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「教唆する」
- 「教唆を受ける」
- 「教唆犯」
「教唆する」
「教唆する」というのは、「ある物事を行うように教えてそそのかすこと」や「犯罪行為(悪事)を実行するようにそそのかすこと」を意味しています。
例えば、「気の弱い彼は悪友からコンビニで万引きするように教唆されて、断ることができませんでした」といった文章で使われます。
「教唆を受ける」
「教唆を受ける」という表現は、「ある物事をするように教えてそそのかされること」や「犯罪実行(悪事実行)を決断するようにそそのかされたり煽られたりすること」を意味しています。
例えば、「どんなに親しい友人であっても、犯罪・悪事に関係した教唆を受けた時には、きっぱりと断らなければいけません」といった文章で、この言葉を使用することができます。
「教唆犯」
「教唆犯(きょうさはん)」という言葉は、「他人をそそのかして、犯罪(悪事)を実行させた犯人」を意味しています。
刑法では、「教唆犯」は共犯の一種とされていて、正犯に準じて起訴されたり刑罰を受けたりすることになります。
「教唆」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「教唆」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「教唆」を使った例文1
- 「教唆」を使った例文2
「教唆」を使った例文1
「バスケット部の顧問をしていた先生からNBAに入れと教唆されたことが、僕がNBAを志す大きなきっかけになりました」
この「教唆」を使った例文は、「バスケット部の顧問をしていた先生からNBAに入れと、情報を教えられてそそのかされたこと(煽られながらも勧められたこと)が、僕がNBAを志す大きなきっかけになった」ということを意味しています。
「教唆」を使った例文2
「反社会的勢力のメンバーから教唆されて、特殊詐欺(振り込め詐欺)などの犯罪にいつの間にか加担するようになっていました」
この「教唆」を使った例文は、「反社会的勢力のメンバーからおいしい儲け話があるとそそのかされて、特殊詐欺(振り込め詐欺)などの犯罪にいつの間にか加担するようになっていた」ということを意味しています。
「教唆」と「幇助」の違い
「教唆(きょうさ)」と「幇助(ほうじょ)」の違いは、「教唆」の言葉は「犯罪・悪事を主に言葉で教えてそそのかすこと」を意味していますが、「幇助」という言葉は「犯罪・悪事を実際に手伝ってその遂行に協力すること」を意味しているという違いがあります。
「教唆」というのは「自分自身が犯罪行為をするわけではない・他人に犯罪をそそのかす」というニュアンスが強いのですが、「幇助」というのは「自分自身も一緒になって犯罪行為に力を貸して手助けする」という意味のニュアンスが強くなっている違いがあるのです。
「教唆」の類語や類義語・言い換え
「教唆」の類語・類義語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「扇動・煽り立てる」
- 「嗾ける・焚きつける」
- 「使嗾・入れ知恵」
「扇動・煽り立てる」
「教唆」の類語・言い換えとして、「扇動(せんどう)・煽り立てる(あおりたてる)」があります。
「教唆」という表現は、「ある行動をさせようとして、煽ったりそそのかしたりすること」を意味しています。
「扇動」というのは、「人・大衆をある方向に動かすために、感情的な言葉を使って煽り立てること」を意味する言葉です。
それらの意味から、「教唆」と良く似た意味を持つ類語として、「扇動・煽り立てる」を指摘できます。
「嗾ける・焚きつける」
「教唆」の類義語・言い換えとして、「嗾ける(けしかける)・焚きつける」があります。
「嗾ける」という表現は、「他者をコントロールして、自分の敵を攻撃させようとすること。
思い通りに動かそうとすること」を意味しています。
「焚きつける」というのは、「煽ったりおだてたりして、ある行動を起こすように仕向けること」を意味する表現です。
その意味合いから、「教唆」の表現は「嗾ける・焚きつける」という表現で言い換えられるのです。
「使嗾・入れ知恵」
「教唆」の類語・言い換えとして、「使嗾(しそう)・入れ知恵」があります。
「使嗾」という言葉は、「指図して思い通りに動かそうとすること、そそのかすこと」を意味しています。
「入れ知恵」というのは、「他者に何らかの情報・知識を吹き込んで、ある行動をさせようとすること」を意味する表現です。
それらの意味から、「教唆」と近しい似た意味を持つ類語(シソーラス)として、「使嗾・入れ知恵」を上げられます。
「教唆」の英語と解釈
「教唆」という言葉は、“instigate”(教唆する)や“instigation”(教唆・教唆罪)、“solicitation”(懇願・法律用語の教唆)といった英語で書き表すことができます。
- “He instigated me to carry out a theft.”
“He instigated me to carry out a theft.”
「教唆」を使ったこの英語の例文は、「彼は私に、窃盗を実行するように教唆しました」ということを意味しています。
「教唆」という言葉について徹底的に解説しましたが、「教唆」には「ある事をするように教えてそそのかすこと」などの意味があります。
「教唆」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「扇動・煽り立てる」「嗾ける・焚きつける」「使嗾・入れ知恵」などがあります。
「教唆」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。