「参入」とは?意味や使い方!例文や解釈
「参入」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「参入」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「参入」とは?
- 「参入」の表現の使い方
- 「参入」を使った言葉と意味を解釈
- 「参入」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「参入」の反対語
- 「参入」の類語や類義語・言い換え
- 「参入」の英語と解釈
「参入」とは?
「参入」とは加わること、入ることといった意味になります。
- 「参入」の語源や由来
- 「参入」の読み方
「参入」の語源や由来
「参入」とは通常の会話などで使う場合は加わること、入ることという意味です。
が、他の意味合いもあります。
それは貴人の住居など、高貴な場所へ入ることも「参入」と言います。
「宮中へ、参入する」などと使います。
「参入」の読み方
「参入」と書いて「さんにゅう」と読みます。
「参入」の表現の使い方
「参入」という言葉は、市場など新たに加わること、または高貴な人の所を訪問することといった意味で使われます。
「宮中へ参入する」などとは一般的な会話で使うことは今は少ないでしょう。
どちらかと言えば「大企業が参入する」「他社に後れて参入したので苦戦している」といったような使い方になります。
「参入」を使った言葉と意味を解釈
それでは「参入」を使った言葉をいくつか紹介します。
- 「参入障壁」(さんにゅうしょうへき)
- 「参入阻止価格」
- 「新規参入」
「参入障壁」(さんにゅうしょうへき)
「参入障壁」とはある産業に加わろうとする企業にとって、妨げとなる既存の企業が備えている優位性、その分野の独自の制度のことを言います。
例えば既存企業はすでに大規模生産をしている場合、新規参入企業もそれと同じぐらいの規模で生産しないと、コスト面などで不利となるわけです。
また既存企業はすでにノウハウや特許を持っていることが多く、新規参入の場合はそういった面もクリアしなければ、競争に勝てないでしょう。
「参入阻止価格」
「参入阻止価格」とは新規参入者を阻止する為に、あえて利益を少なくして価格を下げることを言います。
簡単に言えば、自分の儲けを少なくなることで、ライバルに儲けが出ないようにすることです。
ここに新規参入しても儲けはないと思えば、新規参入者はいなくなるでしょう。
採算ぎりぎりの価格設定にすることになるのですが、それはやりすぎると、赤字になるということもありえます。
相手の採算ラインを下回り、なおかつ自分側に利益が少なくとも出るようにするようにしなくてはなりませんし、見極める目は必要です。
「新規参入」
「新規参入」とは、新しくその分野に参入することを言います。
「新規参入が増える」「新規参入は当分ないと思われる」「新規参入などさせないように、参入阻止価格に調整する」などと使います。
「新規参入」があったからと言って必ずしも既存企業がピンチになるわけではありません。
既存企業の方がノウハウを持っていますし、長年の信頼もあるでしょう。
しかし「新規参入」というのは脅威ではあります。
既存企業にとっては嬉しいものではない、というのが本音ではないでしょうか。
「参入」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「参入」を使った短い文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「参入」を使った例文1
- 「参入」を使った例文2
「参入」を使った例文1
「この春から、わが社も出版業へ参入することになった」
新しい事業を始めること、新しい業界へ入っていくことを「参入」という言葉で言い表します。
「参入」を使った例文2
「新規参入が増えたところで、こちらは長年やっているという自信があるので焦りはない」
既存企業にとって「新規参入者」というのはライバル登場ということになります。
消費者にとっては選択肢が広がりますし、場合によっては価格が安くなることも期待できます。
しかし「新規参入」が増えたところで、既存企業の力が大きければ、そう簡単には負けないという自信があるでしょう。
「参入」の反対語
「参入」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「退出」【たいしゅつ】
- 「撤退」【てったい】
「退出」【たいしゅつ】
「退出」とは改まった場所から帰ることを言います。
「参入」とは高貴な人のところへ訪ねて行くという意味がありますので反対語として当てはまります。
「宮中を退出する」などと使います。
「撤退」【てったい】
「撤退」とは引き払うことという意味です。
軍隊などが陣地、根拠地などを取り払って退くという意味で使われます。
「海外市場から撤退することに決まった」「この業界からは撤退する」などと使います。
「参入」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「参入」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「加入」【かにゅう】
- 「加盟」【かめい】
- 「仲間入り」【なかまいり】
「加入」【かにゅう】
「加入」とは団体、組織などの一員としてその中に加わることを言います。
「組合に加入しておいた方がいいだろう」「新たに加入した人」などと使います。
「加盟」【かめい】
「加盟」とは団体、組織などに一員として加わることです。
「加入」と同じ意味となります。
「ここも、加盟店です」「組合に加盟しています」という風に使います。
「仲間入り」【なかまいり】
「参入」という言葉を簡単に言い換えるならば「仲間入り」となります。
仲間に加わることという意味ですが、例えば「同業者」になることという場合の「仲間入り」は実際はライバル関係ということになります。
「私も今月からフリーランスに仲間入りしました」「大人の仲間入り」などと使います。
「参入」の英語と解釈
「参入」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“entry”という単語を使います。
例文は“new entry”(新規参入)、“barriers to entry”(参入障壁)となります。
いかがでしたでしょうか。
「参入」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
意味は貴人の住居など高貴な場所に入ることと、加わること、入ることといった二通りあります。
ビジネスシーンなどで使われるのは後者の意味合いとなります。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしていきましょう。