「参入障壁」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
皆さんは「参入障壁」という言葉を耳にしたことがあるかと思います。
初めてこの言葉を聞く人にとっては、何やら難しそうに感じてしまうかもしれませんが、この言葉は日常生活の中で使うよりは、ビジネスシーンで用いられることの方が多い言葉かもしれません。
そこで、今回はこの「参入障壁」について説明を進めていくことにします。
目次
- 「参入障壁」とは?
- 「参入障壁」の表現の使い方
- 「参入障壁」の英語と解釈
- 「参入障壁」を使った例文と意味を解釈
- 「参入障壁」の類語や類義語・言い換え
「参入障壁」とは?
「参入障壁」とは「ある業界に新規参入しようとする企業にとって、参入を妨げる障害のこと」を指している言葉です。
- 「参入障壁」の読み方
「参入障壁」の読み方
「参入障壁」は「さんにゅうしょうへき」という読み方になりますが、ビジネスの場面ではよく使われる言葉なので、ここで忘れないようにしっかりとチェックしておいてください。
「参入障壁」の表現の使い方
「参入障壁」の表現の使い方は、企業が今までやってこなかった市場に、初めて参入しようとした時に、大きな壁に阻まれて中々入ることができない場合になります。
「参入障壁」の英語と解釈
「参入障壁」を英語で訳すと、“entry barrier”という言葉で表現することができます。
「参入障壁」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「参入障壁」を使った例文を見ていくことにしましょう。
- 「参入障壁」を使った例文1
- 「参入障壁」を使った例文2
「参入障壁」を使った例文1
「既存企業にとっては、参入障壁の高いことが、新しいマーケットに参入する際の脅威を理解する上で重要な項目になる」
ある市場で新規参入の機会は発生した場合、般的には市場の競争度合いが増えてきき業界の収益性が低下することが予想されます。
そのために、その市場で展開している既存企業は、意図的に「参入障壁」を築こうとするとすることがあります。
「参入障壁」を使った例文2
「参入障壁が高い業界ほど新規参入することが難しく、参入を考えている企業にとっては、参入障壁は経営戦略を決定する時の基準1つになります」
企業がある産業に新規に参入しようとする場合や、従来とは全く異なる市場に新規参入しようとする場合に、妨げる障害となる「参入障壁」を想定して、本当に参入する価値があるか、検討する必要があります。
一般的に事業規模が大きくなれば生産コストは小さくなっていくので、生産量を増やすことで、原材料の一括仕入れにより、コストを低減することができます。
したがって、新規参入を早期に行う企業は、それだけ競争が有利に展開することができるので、新規参入企業にとっては、それが「参入障壁」となっていきます。
「参入障壁」の類語や類義語・言い換え
「参入障壁」の類義語としては、次のような言葉があります。
- 「ハードル」
- 「妨げ」
- 「阻害要因」
「ハードル」
「ハードル」という言葉は、一般的に「障害競走の走路に置く障害器具」を指していますが、「参入障壁」と同じ意味で「越えるべき障害」という解釈で使うこともあります。
「妨げ」
「妨げ」とは、「物事の進行や遂行に支障」や「邪魔」、「妨害」という意味で、「参入障壁」の平易な言葉として使われることがあります。
「阻害要因」
「阻害要因」とは、「何かしらの物事を進めるのを阻害している要因」、「物事をうまく運ぶのに邪魔になっているもの」という意味で解釈することができます。
企業が新しい市場で事業を展開していくには、様々な「参入障壁」が存在します。
新規参入企業は、この「参入障壁」の高さを考えて、経営戦略を決めていく必要があり、逆に既存企業にとっては「参入障壁」により経営が守られているということになります。
競争が激しい市場でのビジネス展開は、非常に大変なことですが、このような市場構造を理解することも、ビジネス上では大切なことです。