「小手先」とは?意味や言い換え!例文と解釈
皆さんは「小手先」という言葉を聞いたことがあると思います。
日々の会話の中や仕事の場面においても聞くことがあるものですが、それだけに改めて言葉の意味を振り替えるようなことはないでしょう。
そこで今回は、この「小手先」について説明をしていくことにします。
目次
- 「小手先」とは?
- 「小手先」の語源
- 「小手先」の表現の使い方
- 「小手先」を使った例文と意味を解釈
- 「小手先」の類語や類義語・言い換え
「小手先」とは?
「小手先」にはいくつの意味や解釈があるのですが、まずは「手先」、「手の先の方」という意味があります。
次に「手先でするようなちょっとした技術や才能」という意味になります。
「小手先のテクニック」という使い方がありますが、まさにこのことを意味していますが、「才能が軽い」というニュアンスから皮肉を込めた表現として理解することができます。
最後に「その場しのぎの軽い考えで、長期的な視野で物事を見る深い考えがなく、とても浅はかなこと」という意味もあります。
- 「小手先」の読み方
「小手先」の読み方
「小手先」の読み方は「こてさき」となりますが、難しい発音ではないので、ここでしっかりと確認しておいてください。
「小手先」の語源
「小手先」の語源を考えると、「小」には、「ものの小さい細かいこと」を意味する文字となっています。
この意味が転じて、「卑しい」、「心が狭い」といったような悪い意味も持っていることから、「手の先」を意味する「手先」が組合わさり、「その場しのぎの軽い考え」となっていったと考えられています。
「小手先」の表現の使い方
「小手先」を使う場面を考えてみると、何かの取り組みをする時に、真剣な姿勢で臨むのではなく、簡単にテクニックだけで済ませようとする場合が挙げられます。
「小手先」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「小手先」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「小手先」を使った例文1
- 「小手先」を使った例文2
「小手先」を使った例文1
「小手先の技術だけでは、本当にお客さんが喜んで買ってくれることはないだろう」
物を作りお客さんに提供するような場合、見せかけの出来具合だと、すぐに見破られてしまいます。
それだけお客さんも本物志向が強く、ちょっとした物は、あっという間に飽きられてしまうものです。
「小手先」ではなく、真剣な思いと熱意がこもった商品なら、少々値が張っても買ってくれるものです。
「小手先」を使った例文2
「あいつは、いつも小手先のテクニックでトラブルを逃れることが多いが、本当に困った時は、自力で脱出することはできない」
「小手先」で、いつも難局を乗り越えてきた人は、いざという時に応用が効かず、危機的な状態から抜け出すことができません。
いつも見せかけのテクニックで逃げ切れていたのも、ラッキーが続いただけで、本当の問題解決力が養われていないのです。
「小手先」の類語や類義語・言い換え
ここで「小手先」の言い換えができる言葉をいくつか考察していくことにしましょう。
- 「上辺だけ」
- 「見かけだけの」
「上辺だけ」
「上辺だけ」という言葉が「小手先」の類義語の1つとして扱うことができます。
「表面だけはよく見せかけていながら、内心は全く異なること」を指しています。
見た目はとても格好良くても、性格や中身はからっきしで、頼りないような相手も、「上辺だけ」で片付けられてしまいます。
「見かけだけの」
「見せかけだけの」という言葉も類義語になりますが、「表面的な良さだけで、全く中身が伴っていない」という意味で使われています。
「小手先」という言葉の意味や使い方を例文の形で紹介してきたしたが、ある程度は理解頂けたかと思います。
どうしても「適当な対処をしている」という感じが「小手先」にあるので、あまり強く「小手先」を使うのは、注意が必要かもしれません。