「本質」とは?意味や使い方!例文や解釈
「本質」とは、「それなしでは、その物が存在することができない根本的な性質・要素」を意味する言葉です。
「本質」の「意味・読み方・語源や漢字・使い方・本質を使った言葉・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え・反対語・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「本質」とは?
- 「本質」の表現の使い方
- 「本質」を使った言葉と意味を解釈
- 「本質」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「本質」の反対語
- 「本質」の類語や類義語・言い換え
- 「本質」の英語と解釈
「本質」とは?
「本質」という言葉は、「それがなくては、その事物が存在することができない根本的な性質・要素」を意味しています。
「本質」というのは、「その物事を成り立たせている根本的な性質・要素」や「哲学分野で事物の内面に備わっているとされる不変の性質・存在の本性」を意味する言葉なのです。
- 「本質」の読み方
- 「本質」の語源や由来
「本質」の読み方
「本質」の読み方は、「ほんしつ」になります。
「本質」の語源や由来
「本質」の語源・由来は、哲学用語の“essential”(本質)から考えることができます。
伝統哲学における「本質」というのは、「存在者が何であるかを規定する根本的な性質・要素」を意味しています。
近代哲学の完成とされるヘーゲル哲学では、「本質」は「存在から概念に向かう弁証法的発展の中間段階で生成する根本性質」として定義されています。
その哲学分野の伝統的な意味から転じて、「本質」というのは「事物に偶然的に備わった性格ではなくて、必然的に備わることになった事物の存在に関わる本性・要素」を意味することになったのです。
「本質」の表現の使い方
「本質」の表現の使い方は、「それがなくては、その物事が存在することができない必然的かつ根本的な性質・要素」を指示して使うという使い方になります。
「本質」という言葉は、「その物事を他の物事と区別して成り立たせている固有の存在・特徴・本当の姿」といった意味で使われることが多くなっています。
例えば、「私の本質は、皆さんが思っているような立派なものではありません」や「物事の本質を見抜く目を学生時代に養っておくべきです」といった文章で、「本質」の言葉を正しく使うことができます。
「本質」を使った言葉と意味を解釈
「本質」を使った言葉を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「物事(人物)の本質」
- 「本質を見極める」
- 「本質的に考える」
「物事(人物)の本質」
「物事(人物)の本質」という表現は、「その物事(人物)を成り立たせている固有の性質・要素」や「それがなければその物事(人物)ではなくなってしまう根本的な特徴・傾向」を意味しています。
例えば、「表面的ではない物事(人物)の本質について考える時間が増えました」などの文章で使うことができます。
「本質を見極める」
「本質を見極める」という表現は、「その物事・人物の内部に備わっている根本的な性質・要素・傾向を正確に見抜くこと」を意味しています。
例えば、「人物の本質を見極めることができれば、大きな間違いを犯すリスクは減るでしょう」といった文章で、この言葉を正しく使えます。
「本質的に考える」
「本質的に考える」という表現は、「物事・人物の表層的な特徴や情報にまぎらわされずに、根本的な性質・問題について深く考えること」を意味しています。
例えば、「物事を本質的に考えていかなければ、抜本的な解決にたどり着くことは難しいでしょう」といった文章において、この言葉を使うことができます。
「本質」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「本質」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「本質」を使った例文1
- 「本質」を使った例文2
「本質」を使った例文1
「生産的な結論や効果的な方法を得るためには、問題の本質をとらえた議論を積み重ねなければなりません」
この「本質」を使った例文は、「生産的な結論や効果的な方法を得るためには、その問題を成り立たせている固有の本性・根本要因をとらえた議論を積み重ねなければならない」ということを意味しています。
「本質」を使った例文2
「私は彼の本質的な性格について冷たくて思いやりがないと感じたので、婚約を破棄することに決めました」
この「本質」を使った例文は、「私は彼の表面的ではない本当の姿と関係する性格について、冷たくて思いやりがないと感じたので、婚約を破棄することに決めた」ということを意味しています。
「本質」の反対語
「本質」の反対語を紹介して、その意味を説明していきます。
- 「現象」【げんしょう】
「現象」【げんしょう】
「本質」の反対語として、「現象(げんしょう)」が上げられます。
「本質」というのは、「その事物や人物の本当の姿・実体・根本的な要因」を意味しています。
「現象」という言葉は、「ある事物や人物の本質の一部が表面に現れ出たもの」や「本当の姿の部分が表面的に現れてきたもの」を意味しています。
「現象」という言葉の意味は、「本質の表面的な現れ=本質そのもの・実体そのものではない」になります。
その意味合いから、「本質」とは反対の意味を持つ反対語(対義語)として、「現象」を指摘できるのです。
「本質」の類語や類義語・言い換え
「本質」の類語・類義語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「本性・根本の性質」【ほんしょう・こんぽんのせいしつ】
- 「本体・本当の姿」【ほんたい・ほんとうのすがた】
- 「固有の存在・不変の特徴」【こゆうのそんざい・ふへんのとくちょう】
「本性・根本の性質」【ほんしょう・こんぽんのせいしつ】
「本質」の類義語・言い換えとして、「本性(ほんせい・ほんしょう)・根本の性質」があります。
「本質」という言葉は、「その事物・人物の内部に備わっている根本的な性質や本性」を意味しています。
その意味合いから、「本質」とほぼ同じ意味を持つ類義語として、「本性・根本の性質」を上げることができるのです。
「本体・本当の姿」【ほんたい・ほんとうのすがた】
「本質」の類語・言い換えとして、「本体・本当の姿」があります。
「本質」というのは、「表面的な現象ではない物事の本体」や「現象の背後にあるモノ・人の本当の姿」を意味する言葉です。
その意味合いから、「本質」の表現は「本体・本当の姿」という表現に言い換えることができるのです。
「固有の存在・不変の特徴」【こゆうのそんざい・ふへんのとくちょう】
「本質」の類義語・言い換えとして、「固有の存在・不変の特徴」があります。
「本質」という表現は、「その事物・人物を成り立たせている不変の特徴や固有の存在」を意味しています。
その意味合いから、「本質」と近しい似た意味を持つ類義語(シソーラス)として、「固有の存在・不変の特徴」という表現を指摘できます。
「本質」の英語と解釈
「本質」という言葉を英語で表現すると、“essence”(本質・エッセンス)や“essential”(本質的な)、“substance”(実質・本質)、“nature”(自然・本質)などになります。
- “I finally discoveryed the essence of human psychology.”
“I finally discoveryed the essence of human psychology.”
「本質」を使ったこの英語の例文は、「私は遂に、人間心理の本質を発見しました」ということを意味しています。
「本質」という言葉について徹底的に解説しましたが、「本質」には「それなしでは、その物が存在することができない根本的な性質・要素」などの意味があります。
「本質」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「本性・根本の性質」「本体・本当の姿」「固有の存在・不変の特徴」などがあります。
「本質」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。