「無い物ねだり」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「無い物ねだり」という表現を知っているでしょうか。
「無い物ねだり」はしたくないものですよね。
ここではこの言い回しについて詳しく紹介していきます。
目次
- 「無い物ねだり」とは?
- 恋愛における「無い物ねだり」とは?
- 「無い物ねだり」の表現の使い方
- 「無い物ねだり」を使った例文と意味を解釈
- 「無い物ねだり」の類語や類義語・言い換え
「無い物ねだり」とは?
「無い物ねだり」というものはそこに存在しないものを、無理を言って欲しがるという意味になります。
誰にでもこのような経験はあるのではないでしょうか。
願望を口にしたり、うらやましいという気持ちを覚えたときなどに使用する表現ですが、ないものを無理に欲しがる、実現できないことを無理に望む、という意味になります。
例えば、誰もが試験の直前など、「この教科書は枕の下に敷いて寝たら朝には全て覚えていた、なんてことがあったらいいのに」と考えた経験を持つのではないでしょうか。
しかしそのような方法はあるわけないですよね。
これが「無い物ねだり」になります。
無理を言って存在しないものを欲しがる、という意味です。
あるいは、どこでもドアがあればいいのに、などと感じた経験を持つ人もいるのではないでしょうか。
どこでもドアがあれば世界のどこでも一瞬で行けますし、お金もかかりませんよね。
しかしそのようなものは存在しません。
このようなものを「無い物ねだり」というのです。
- 「無い物ねだり」の読み方
「無い物ねだり」の読み方
「無い物ねだり」というのは「ないものねだり」読みます。
ひらがなで表記することもありますので、ぜひ覚えておきたいものです。
恋愛における「無い物ねだり」とは?
恋愛においては「無い物ねだり」をする人が多いと考えられています。
例えば、婚活している女性のほとんどが男性に対して600万円以上の収入、あわよくば1,000万円の収入、というハイスペックを期待しています。
しかし、同じく婚活をしている独身男性の中で400万円以上の収入を得ている人は全体の5%にも満たないと言われており、つまり女性がそれ以上の収入を期待している時点でそのような条件に合う男性は存在しない、滅多に出会えない、ということになり、これはまさに「無い物ねだり」と言えるでしょう。
幼稚園児の時など、女の子は「かっこよくて頭が良くて運動が得意で優しくて. . . 」などという理想を述べますが、もしも20代や30代の女性がこのような発言をすれば、それは「無い物ねだり」になります。
同時に、男性が「美人で優しくて料理が上手で掃除が得意で洗濯もアイロンがけも上手で、仕事をしていてそれなりに収入がある人がいいな」と言えば、それはまさに「無い物ねだり」になります。
そのような希望を持っていたら、そもそも恋愛はできないですよね。
「無い物ねだり」の表現の使い方
「無い物ねだり」という表現は日常的にも使えます。
例えば、最近は経済的に不況が続き、収入に不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。
しかしその一方で「楽して稼げる仕事はないか」と思ったとしても、そもそもそのような仕事は存在しないですよね。
何もしないでお金が降ってくるという事はありえないのです。
もしもこのような希望を持ったのであれば、これも「無い物ねだり」といえます。
買い物に行くのが面倒で、思い浮かべた瞬間に目の前に食材が並んだらいいのに、などと思うこともあるかもしれませんが、このようなものも「無い物ねだり」になります。
人生には様々な「無い物ねだり」があるかもしれませんね。
「無い物ねだり」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介します。
- 「無い物ねだり」を使った例文1
- 「無い物ねだり」を使った例文2
「無い物ねだり」を使った例文1
「彼女は30代でハイスペックの男性を求めているけれど、そんな男性が余ってるわけないじゃん、まさに無い物ねだりだよね」
確かに30代でかっこよく、学歴が高くてそれなりに良い仕事をしており、収入が高くて運動ができるなどという男性が存在したのであれば、そのような男性にはすでにパートナーがいるかもしれません。
婚活をする場合、婚活がうまくいかない理由の1つとして期待が大きすぎるから、「無い物ねだり」をしすぎるから、という点が指摘されています。
妥協するということも覚えなければいけないかもしれないですね。
「無い物ねだり」を使った例文2
「海外に行くとどうしても日本のサービスが恋しくなってしまう、これも無い物ねだりかもしれない」
外国人が日本にやってくるとそのサービスの素晴らしさに感動すると言われています。
言い方を変えれば、日本人が海外に行けばそのサービスの杜撰さにショックを受けるということですよね。
確かに海外にいてお釣りが少なかった、お店の人に塩対応された、などという人は珍しくありません。
しかしだからといって海外で日本と同様のサービスを求めてしまえば、それは「無い物ねだり」になるのです。
「無い物ねだり」の類語や類義語・言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「だだをこねる」【だだをこねる】
- 「水中に火を求む」【すいちゅうにひをもとむ】
「だだをこねる」【だだをこねる】
だだをこねるという表現には悔しがって地面を激しく踏むという意味もありますが、無理を言って相手を困らせるという意味もあります。
自分の思い通りにいかないことで癇癪を起こしたりするという意味になります。
「水中に火を求む」【すいちゅうにひをもとむ】
水中に火を求む、というのは叶えられるはずのない望みを抱くという意味になります。
確かに水の中に火は存在しないですよね。
これ以外にも「天を指して魚を射る」という表現があります。
「無い物ねだり」は多くの人に経験があるかもしれませんね。
もちろん「無い物ねだり」をするからこそ新しく便利なものが発明されていくわけですが、夢を見すぎていても現実社会で生きていけませんので、気をつけなければいけません。