「土俵際」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
皆さんは「土俵際」という言葉を耳にしたことがあると思います。
この言葉は、物事の状態が苦しい局面になった時によく出てくる言葉ですが、どのような意味があり、使われるシチュエーションが今一つ理解できない人もいるかもしれません。
そこで、今回はこの「土俵際」について説明をしていくことにします。
目次
- 「土俵際」とは?
- 「土俵際」の語源
- 慣用句の「土俵際」の表現の使い方
- 「土俵際」を使った例文と意味を解釈
- 「土俵際」の類語や類義語・言い換え
「土俵際」とは?
「土俵際」とは、「物事が決着する瀬戸際」、「土壇場」、「ギリギリの最終局面」という意味がある言葉です。
- 「土俵際」の読み方
「土俵際」の読み方
「土俵際」は「どひょうぎわ」と読みますが、日常生活の中やビジネスシーンでも、時々使われることがあるので、ここでしっかりとチェックをしておくようにしておきましょう。
「土俵際」の語源
「土俵際」の語源は相撲から由来しており、相撲の土俵上で内外の境界となる俵の外側にある線のことを指しています。
試合のでは、この境界線を出てしまうと、力士が負けることになるために、ギリギリでこの線で踏ん張ることから、「土俵際」が生まれてきたとされています。
慣用句の「土俵際」の表現の使い方
「土俵際」を使った慣用句に「土俵際に立たされる」という表現があります。
これは「精神面で逃げ場のない状態になること」を言っており、「負け試合が続き、土俵際に立たされることになった」というような使い方をします。
「土俵際」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「土俵際」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージすることにしましょう。
- 「土俵際」を使った例文1
- 「土俵際」を使った例文2
「土俵際」を使った例文1
「劣勢の状態だった少年は、土俵際に追いこまれていたにも関わらず、最後の踏ん張りで逆転することができたのだ」
このような例文は色々な試合の場面で見ることがあります。
負けそうな空気が漂っていた中で、踏ん張りを見せて、「土俵際」での逆転勝利をもぎ取ったことで、観客から拍手喝采となった試合だったかもしれません。
「土俵際」を使った例文2
「土俵際で開き直った彼の顔には、不安な様子はなく冷静な表情だけが残っていた」
どのような闘いでも、追い込まれた人は、諦めの境地になるか、開きます直った姿しかありません。
この例文に出てくる「彼」は、完全に開き直った状態で、諦めることもなく、それでいて反撃の意思を強烈にアピールすることもなく、淡々とした気持ちで、その場に臨んでいるように思えます。
しかし、このような人は身体から無駄な力が抜けて、奇跡を生む可能性もあります。
「土俵際」の類語や類義語・言い換え
「土俵際」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉が使えるか見ていくことにしましょう。
- 「崖っ縁の状態」
- 「首の皮一枚」
「崖っ縁の状態」
「崖っ縁の状態」は「土俵際」に近い意味を持つ言葉になり、「もう逃げる場所がない状態」、「崖から今にも落ちそうな状況」という意味で使われています。
「崖から落ちるギリギリの場所まで追い込まれてしまい、もう後退りすることができない」という解釈ができますが、このような状況に追い込まれた人ほど、逆に眠っている力が発揮されることがあります。
「首の皮一枚」
「首の皮一枚」も「土俵際」に近い意味を持つ言葉として、類義語の1つに挙げることができるでしょう。
「皮1枚で首がつながっていること」、あるいは「まだ微かに僅かな望みが残っていること」という意味で使われています。
「土俵際」という言葉は色々な場面で使われることがありますが、特にビジネスの世界では、追い込まれてなす術がない時や、大きな問題で追い込まれて、逃げ場を失っているような時に使われることが多い言葉です。
しかし、このような局面になってしまった時こそ、冷静な気持ちで物事に当たることが大切です。
そうすることで、活路が見出だせる可能性があるからです。