「抜け駆け」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「抜け駆け」という言葉はどの様な意味で使うのでしょうか。
使い方や例文などを併せて紹介しますので参考にして下さい。
目次
- 「抜け駆け」とは?
- 「抜け駆け」と「出し抜く」の表現の違い
- 「抜け駆け」の表現の使い方
- 「抜け駆け」を使った例文と意味を解釈
- 「抜け駆け」の類語や類義語・言い換え
「抜け駆け」とは?
「抜け駆け」の概要について紹介します。
- 「抜け駆け」の読み方
- 「抜け駆け」の意味
- 「抜け駆け」の語源
「抜け駆け」の読み方
「抜け駆け」は「ぬけがけ」と読みます。
人によっては「ぬけかけ」と読むこともありますが、正しくは「ぬけがけ」です。
「抜け駆け」の意味
「抜け駆け」の意味は「人に先んじて行動を起こすこと」です。
組織や集団で他に同じ目的を持っている人がいる中で、自分だけが他の人よりも早く行動を起こして、目的を達成することを言います。
皆でどこかへ行く約束をして計画を立てた時に、自分だけ先にそこへ行って周囲に「良かったよ」などと言ったり、多くの同性が狙っている異性にいち早くアプローチする時などに「抜け駆け」と言うのです。
「抜け駆け」の語源
「抜け駆け」の語源は、戦時中に功績を上げようと、自分だけ陣地を抜け出して敵地に攻め入り活躍をすることをからきています。
そもそも昔はひとりひとりの武将に兵を与えられていて、その武将がどこまで手柄を立てられるかで出世が決まるもので「抜け駆け」は当たり前だったのです。
ところが段々と集団戦法になていくと、皆で決めた通りに行動しないことから「卑怯者」「裏切り者」というニュアンスを含む様になりました。
「抜け駆け」と「出し抜く」の表現の違い
「抜け駆け」と似た意味の言葉に「出し抜く」があります。
「抜け駆け」は、「人より先に行動を起こすこと」で、その経緯は問わず、とにかく先に行動することを言います。
「出し抜く」は、「人が油断している時につけこんだり、相手をだましたりするなど、策をめぐらして先に行動を起こすこと」を言います。
つまり「出し抜く」は「抜け駆け」の中の一つの手段、ということなのです。
辞書を参照しても「抜け駆け」は「出し抜いて先に行動すること」となっています。
「抜け駆け」の表現の使い方
「抜け駆け」の使い方を紹介します。
- 良い意味ではない
- LINEスタンプ「ぬけがけはなしよ」
良い意味ではない
「抜け駆け」は、手柄を立てる為に他人より先に行動することであり、悪いイメージがあります。
他人の好意に対して使うと相手を非難する意味が含まれるので注意しましょう。
LINEスタンプ「ぬけがけはなしよ」
LINEスタンプに「ぬけがけはなしよ」というデザインがあります。
これは恋愛のライバルに対して「先に一人で告白しないでね」として使われます。
語尾に「よ」が付くことで強い口調ではなく「お願い」という意味が含まれています。
「抜け駆け」を使った例文と意味を解釈
「抜け駆け」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「抜け駆け」を使った例文1
- 「抜け駆け」を使った例文2
「抜け駆け」を使った例文1
「同僚に抜け駆けされてやりたい仕事を取られてしまった」
丁度人気の仕事に空きがでたところで、同僚もそのポジションを狙っていました。
いち早く上司に相談をしてやる気をアピールしたことで、自分もやりたいと思っていたのに上司が同僚に仕事を任せることに決めてしまったことを表しています。
「抜け駆け」を使った例文2
「彼女はいつも抜け駆けをして自慢してくる」
一緒に旅行に出かけよう、美味しいものを食べに行こうと約束をしているのに、いつも先に一人で行動してインスタなどで自慢する女性がいることを表しています。
「抜け駆け」の類語や類義語・言い換え
「抜け駆け」の類語を紹介します。
- 「先手を打つ」
- 「先制する」
「先手を打つ」
「先に自分から行動を起こすこと」という意味で、「抜け駆け」と似ていますが勝負ごとに使われます。
囲碁や将棋で先に駒を打つことに由来しています。
「先制する」
「先に自分が有利な状態になること」を表します。
「抜け駆け」は「人に先んじて行動を起こすこと」という意味です。
あまり良くない意味ですので、本当にしてやられた時に使う様にしましょう。