「語り継がれる」の意味や使い方

「語り継がれる」とは?

「語り継がれる」というのは話が後の時代まで語られる、語り草になっている、という意味になります。

ガ行5段階活用の「語り継ぐ」の未然形である「語り継が」に、受身、尊敬、自発、可能の助動詞である「れる」をつけた形になります。

例えば、地方の料理などは作り方が語り継がれていることがありますよね。

あるいは桃太郎などの昔話も語り継がれており、時代や地域によって若干の違いが生じる場合もあります。

代々語り継がれている家族の物語などもあるかもしれません。

• 「語り継がれる」の読み方

「語り継がれる」の読み方

「語り継がれる」という表現は「かたりつがれる」と読みます。

特に戦争に関して語り継がれていくことなどもありますので、読み方はしっかりと覚えておきましょう。

「語り継がれる」の英語と解釈

「語り継がれる」という表現を英語にすると“be transmitted by word of mouth”や“stories passed down to the next generation”などと表現されることがあります。

例えば「次世代までこの話を語り継いでいきたいものです」ということであれば“We want to pass down the stories to the next generation.”になります。

「語り継がれる」の表現の使い方

「語り継がれる」という表現は戦争に関しての経験を語る人などについても使われることがあります。

例えば、第二次世界大戦が終結してから70年以上になり、戦争を実際に経験した人たちがなくなっています。

つまり、本当に戦争を経験した人たちからの話を聞くという事は今後不可能になるということであり、そのような悲惨な経験はぜひ語り継いでいかなければいけないという取り組みが行われているのです。

特に広島と長崎に投下された原爆についての経験が語れる人は非常に貴重だとも考えられており、その人たちが生きているうちにできる限り話を聞きたいと考える人たちも珍しくありませんね。

修学旅行などではそのような体験談を聞く機会があったという人もいるのではないでしょうか。

このような時、戦争の体験談が「語り継がれる」と使えるのです。

「語り継がれる」を使った例文と意味を解釈

ここでは例文を紹介します。

• 「語り継がれる」を使った例文1
• 「語り継がれる」を使った例文2

「語り継がれる」を使った例文1

「戦争の経験は語り継いでいくことが大切です」

日本は核兵器を武器として投下された唯一の国であり、核兵器の恐ろしさを目の当たりにしている国ともいえます。

オバマ大統領が広島と長崎を訪問したことにより、アメリカとの原爆をめぐる議論は執着しましたが、その一方で原爆を経験し、いまだにその後遺症で苦しんでいる人たちも多いですよね。

その原爆が落ちたときの恐怖の話やその後の後遺症等について、次世代に語り継いでいくという取り組みが行われています。

「語り継がれる」を使った例文2

「昔話などを語り継いでいかなければいけませんね」

昔話などは語り継がれているものであり、先ほども述べた通り、地域や世代によって話が若干異なります。

例えば桃太郎も猿や犬、キジは家来ではなく、仲間になったといった描かれ方をされている場合もありますし、鬼が島から取り返した宝物を持ち主に返した、という記述でストーリーが終わっていることもあります。

日本独特の昔話はぜひ次世代に語り継いでいきたいものです。

「語り継がれる」の類語や類義語・言い換え

ここでは類義語を紹介します。

• 「伝えられる」【つたえられる】
• 「語り草になる」【かたりぐさになる】

「伝えられる」【つたえられる】

伝えられるというのはものが別のものに受け渡されるという意味になります。

家宝などが伝えられることもありますし、婚約指輪などが伝えられる場合もありますが、話が伝えられていくこともありますね。

「語り草になる」【かたりぐさになる】

語り草になる、というのは人から人へ話し伝えられるようになるという意味になります。

後の時代まで語られること、という意味です。