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「雪月花」とは?意味や類語!例文や表現の使い方

「雪月花」という表現を知っているでしょうか。

なんだかきれいな熟語だと思った人もいるかもしれません。

ここでは「雪月花」という表現について紹介していきます。

雪月花

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目次

  • 「雪月花」とは?
  • 「雪月花」の語源や由来
  • 「雪月花」の表現の使い方
  • 「雪月花」を使った例文と意味を解釈
  • 「雪月花」の類語や類義語・言い換え

「雪月花」とは?

「雪月花」とは?

これは雪が好き、花など、自然の美しいものを指している表現であり、もともとは中国の白居易が残した詩の中で使われた言い回しです。

彼は「雪月花時最憶君」という表現を残しましたが、これは「雪月花の時に1番君を思う」、という意味になります。

これは白居易が長安にいた時、部下に送った詩だと考えられています。

「雪月花の時」、というのは景色が美しい時という意味であり、それぞれの季節において1番の旬の時期を指しているということがわかります。

「雪月花」という概念は日本の芸術においても重視されており、万葉集にも大伴家持の歌で使われています。

また、湘南乃風が2013年にリリースした曲にも「雪月花」というタイトルのものがあります。

  • 「雪月花」の読み方

「雪月花」の読み方

この表現は「せつげっか」と読みます。

きれいな表現ですので、教養として知っておきたいですね。

「雪月花」の語源や由来

「雪月花」の語源や由来

先ほども述べた通り、この表現は中国の詩人である白居易が最初に利用した表現です。

四季における自然の美しさの代表的なものとしては、春は花、秋は月、冬は雪、と考えられました。

このようなものがその季節における風雅なものであると考えられ、「雪月花」という表現が作られたのです。

この表現は日本の文化においても重視されており、万葉集など日本における古典でも利用されています。

例えば、厳しい冬が終わって雪が溶け始めると、きれいな花が咲き始めますよね。

春がやってきます。

春は様々な花を咲かせ、その美しさに魅了される人も多いのではないでしょうか。

春と言えば桜の季節であり、日本人の中にも桜を見ると春を感じる、絶対お花見に行く、などという人もいるのではないでしょうか。

「雪月花」の表現の使い方

「雪月花」の表現の使い方

この言葉はその季節における最も美しい瞬間、という意味があります。

例えば、冬になって雪が降り、月明かりに照らされた雪を見ているときれいだなと思うことがありますよね。

これはまさに「雪月花」といえます。

毎年桜が満開になる時期を楽しみにしているという人もいるかもしれません。

桜が満開になる時期はまさに春の「雪月花」と言えるのです。

ちなみに「雪月花」という表現には夏の美しさが含まれていませんが、夏の美しさを含んだ言葉としては雪月風花「せつげつふうか」というものがあります。

この場合は風こそ、夏の美しさを表現した言葉になります。

「雪月花」を使った例文と意味を解釈

「雪月花」を使った例文と意味を解釈

ここでは例文を紹介します。

  • 「雪月花」を使った例文1
  • 「雪月花」を使った例文2

「雪月花」を使った例文1

「毎年雪月花の時期はとても綺麗で、楽しみです」

先ほども述べた通り、春になると桜が満開になる時期が1番好きだという人もいるのではないでしょうか。

入学式や卒業式の季節でもあり、毎年お花見に行くという人もいるかもしれませんね。

桜が満開になる時期はまさに春の1番美しい時期であり、それは春の「雪月花」と言えるのです。

秋は月が美しい時期、そして冬は雪が降った時が1番の「雪月花」と言えるでしょう。

「雪月花」の時期を見逃すことなく、その美しさを楽しみたいものです。

日本には4つの季節がありますが、これは世界的にも珍しいと言われていますね。

「雪月花」を使った例文2

「大学には雪月花と言われる人がいる」

「雪月花」という表現は人のことを例える時にも使われる表現です。

季節の旬であるという意味で、とても美人であるときにこの表現が使われます。

あるいは、美人を見たときに「雪月花」と表現してみても良いかもしれません。

きれいな女性と会ったときに「雪月花」と言えば、もしかしたらあなたに関心を持ってくれるかもしれないですよ。

「雪月花」の類語や類義語・言い換え

「雪月花」の類語や類義語・言い換え

ここでは類義語を紹介します。

  • 「山紫水明」【さんしすいめい】
  • 「絶景」【ぜっけい】

「山紫水明」【さんしすいめい】

山紫水明、というのは山が紫にかすみ店側が澄み切って清らかであるという意味になり、転じて景色が美しいという意味になります。

これは江戸時代の儒学者、そして詩人、画家であった頼山陽という人物が書いた「題自画山水」に記載された表現です。

「絶景」【ぜっけい】

絶景というのは素晴らしい景色という意味であり、最近は「死ぬまでに1度は行きたい日本の絶景」などという表現も使われるようになりましたね。

日本国内にも世界に負けない美しい絶景がありますし、いざ海外に行けば、逆に日本では見られないような絶景が楽しめます。

icon まとめ

「雪月花」という表現は非常に風流な言い回しです。

教養として知っておけると良いですね。