「紛失」とは?意味や使い方!例文や解釈
「紛失」とは、「他のものにまぎれてなくなること、なくすこと」を意味する言葉です。
「紛失」の「意味・読み方・語源や漢字・使い方・紛失を使った言葉・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え・紛失と遺失の違い・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「紛失」とは?
- 「紛失」の表現の使い方
- 「紛失」を使った言葉と意味を解釈
- 「紛失」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「紛失」と「遺失」の違い
- 「紛失」の類語や類義語・言い換え
- 「紛失」の英語と解釈
「紛失」とは?
「紛失」という言葉は、「他のものにまぎれて物がなくなること、物をなくすこと」を意味しています。
「紛失」というのは、一般的に「身分証・財布・スマホなどの無くしたら困るものを、うっかり他のものにまぎらせてなくしてしまうこと」を意味する表現なのです。
現在ではほとんど使われませんが、「紛失」の古語的な意味として、「姿を消して逃げ出す」もあります。
- 「紛失」の読み方
- 「紛失」の語源や漢字
「紛失」の読み方
「紛失」の読み方は、「ふんしつ」になります。
「紛失」の語源や漢字
「紛失」の語源における読み方は、「ふんしつ」ではなく「ふんじつ」でした。
「紛失」の語源的な意味を、その漢字の意味・成り立ちから考えます。
「紛失」の「紛」という漢字の語源的な意味は、「まぎれる・まぎらわせる・入り混じる・乱れる」などになります。
「紛」の漢字の成り立ちは、「より糸の象形」と「2つに分れている物+刀の象形」から、物事が分裂してまとまらない事を意味した会意兼形声文字にあります。
「失」という漢字の語源的な意味は、「うしなう・なくす・損なう・失敗・あやまち・逃げる」などになります。
「紛+失=紛失」で、「色々なものにまぎれて、自分の持ち物をなくすこと」を意味するようになったのです。
「紛失」の表現の使い方
「紛失」の表現の使い方は、「他のものにまぎれて自分の物がなくなった時」や「色々な物にまぎれて物を落としたりなくしたりした場合」に使うという使い方になります。
例えば、「会社で使う大切なプレゼン資料を紛失しました」や「紛失した財布には、クレジットカードも入っていました」などの文章で、「紛失」の表現を正しく使用できます。
「紛失」を使った言葉と意味を解釈
「紛失」を使った言葉を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「紛失した」
- 「紛失防止」
- 「紛失物」
「紛失した」
「紛失した」という表現は、「自分の持ち物を、他の物・事にまぎれてなくしてしまったこと」を意味しています。
例えば、「海水浴場で靴を紛失した」や「紛失したスマホはどこに行ったのでしょうか?」といった文章において使用することができます。
「紛失防止」
「紛失防止」という言葉は、「物を落としたり無くしたりしないように未然に防ぐこと」を意味しています。
例えば、「海外旅行に出かける時には、各人が紛失防止のための工夫・努力をしなければなりません」といった文章で使われます。
「紛失物」
「紛失物(ふんしつぶつ)」という表現は、「他の物にまぎれて落としたり無くしたりした物・落し物」を意味しています。
例えば、「駅構内で紛失物を見つけられたお客様は、駅員までご連絡ください」といった文章で使われます。
「紛失」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「紛失」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「紛失」を使った例文1
- 「紛失」を使った例文2
「紛失」を使った例文1
「昨夜、同期の人たちと行った忘年会の帰りがけに、どこかで10万円も入った財布を紛失してしまいました」
この「紛失」を使った例文は、「昨夜、同期の人たちと行った忘年会の帰りがけに、どこかで10万円も入った財布を他のものに紛れて落としてしまった」ということを意味しています。
「紛失」を使った例文2
「スマートフォンを紛失して困っていたら、翌日に警察から電話があり、親切な人が交番にスマホを届けてくれていたようです」
この「紛失」を使った例文は、「スマートフォンを他のものにまぎれてなくして困っていたら、翌日に警察から電話があり、親切な人が交番にスマホを届けてくれていたようだ」ということを意味しています。
「紛失」と「遺失」の違い
「紛失(ふんしつ)」と「遺失(いしつ)」の違いは、「紛失」は「他の物にまぎれて自分の物をなくすこと」を意味していて、「物をなくした経緯がはっきり分からない」という含みがあります。
「遺失」というのは、「置き忘れたり落としたりして、物をなくすこと」を意味するのですが、「物をなくした経緯がある程度分かっている」というニュアンスの違いがあります。
また「遺失物届け」のように、「落し物(なくした物)に対する客観的・公的な表示」では、「紛失」よりも「遺失」を使う傾向・慣習があるという違いもあります。
「紛失」の類語や類義語・言い換え
「紛失」の類語・類義語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「失くす・置き忘れる」【なくす・おきわすれる】
- 「忘失・落とす」【ぼうしつ・おとす】
- 「遺失・逸する」【いしつ・いっする】
「失くす・置き忘れる」【なくす・おきわすれる】
「紛失」の類語・言い換えとして、「失くす(なくす)・置き忘れる」があります。
「紛失」という表現は、「他の物にまぎれて物を失くすこと」や「どこかに自分の持ち物を置き忘れてなくすこと」を意味しています。
それらの意味合いから、「紛失」という表現は「失くす・置き忘れる」という表現に言い換えることができるのです。
「忘失・落とす」【ぼうしつ・おとす】
「紛失」の類義語・言い換えとして、「忘失(ぼうしつ)・落とす」があります。
「忘失」という表現は、「すっかり忘れること」や「忘れて物をなくすこと」を意味しています。
「落とす」というのは、「物理的にどこかで落として、物をなくすこと」を意味する表現です。
その意味合いから、他の物にまぎれてなくすことを意味する「紛失」は、「忘失・落とす」という表現で言い換えられるのです。
「遺失・逸する」【いしつ・いっする】
「紛失」の類語・言い換えとして、「遺失(いしつ)・逸する(いっする)」があります。
「遺失」という言葉は、「置き忘れたり落としたりして、金銭・物品を失うこと」を意味しています。
「逸する」というのは、「なくなること・散逸すること・失うこと」を意味する言葉です。
それらの意味合いから、「紛失」と似た意味を持つ類語(シソーラス)として、「遺失・逸する」を指摘できます。
「紛失」の英語と解釈
「紛失」という言葉を英語で表現すると、“lose”(失う・なくす・紛失する)や“drop”(落とす・なくす・紛失する)、“loss”(紛失・喪失・なくしたこと)などになります。
- “I dropped(lost) my wallet in the crowd in front of the station last night.”
“I dropped(lost) my wallet in the crowd in front of the station last night.”
「紛失」という言葉を使ったこの英語の例文は、「昨夜、駅前の人ごみの中で財布を紛失しました」ということを意味しています。
「紛失」という言葉について徹底的に解説しましたが、「紛失」には「他のものにまぎれて物がなくなること、物をなくすこと」などの意味があります。
「紛失」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「失くす・置き忘れる」「忘失・落とす」「遺失・逸する」などがあります。
「紛失」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。