「過不足」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「過不足」という表現を知っているでしょうか。
集金をする時など、「過不足なく」、という表現を使うことがありますね。
ここでは「過不足」という表現について紹介します。
目次
- 「過不足」とは?
- 「過不足」の対義語
- 「過不足」の表現の使い方
- 「過不足」を使った例文と意味を解釈
- 「過不足」の類語や類義語・言い換え
「過不足」とは?
「過不足」という表現には多すぎることと足りないこと、という意味があります。
例えば、不足という表現ならばわかりやすいかもしれません。
不足という表現は不十分という意味であり、例えば予算が不十分であるという場合は予算が不足していると表現できます。
学力が不足しているためにこの大学には進学できなかった、などということもあるでしょう。
過という表現には多すぎるという意味があります。
この2つが一緒になって「過不足」という表現になったのです。
- 「過不足」の読み方
「過不足」の読み方
これは読み間違える人が多い表現の1つです。
多くの人は「かぶそく」と読んでしまうのではないでしょうか。
この表現は「かふそく」読みます。
確かに説明不足などというときには「せつめいぶそく」読みますので、うっかり濁点をつけてしまう人も多いでしょう。
説明が不足している、水が不足している、食料が不足している、などというときには「不足」を「ぶそく」と読みます。
しかし、「過不足」という表現は決して過が不足しているというわけではなく、「過」という表現と「不足」という表現が一緒になった言い回しになりますので、濁点がつかないのです。
スマホやパソコンで「かぶそく」入力しても正しく変換されませんので、気をつけましょう。
「過不足」の対義語
「過不足」という表現には多すぎることと足りないこと、という意味がありますので、この対義語はぴったり、「過不足なし」、という表現になります。
ぴったりという表現には隙間なく会うという意味があり、「過不足なし」という表現には多すぎず少なすぎずちょうど良い状態や仕上がりであるという意味になります。
例えば自治会の集金などをする場合、「お釣りのないようにお願いします」とお願いすることもありますが、「過不足のないようにお願いします」と表現することもありますよね。
「過不足」の表現の使い方
「過不足」という表現は多すぎることと少なすぎることという意味がありますので、他人に注意を促す時にも使える言い回しです。
例えば、集金などをしなければいけない時、不足があっては大変です。
本来は500円集めなければいけないところに誰かが「今300円しかないの、これでもいいかしら?」と言ってきたとしても、良いわけがありませんね。
また、500円集めなければいけないところに10,000円出されてもお釣りに困ってしまいます。
1000円位ならば良いですが、すべての人が1000円出したらお釣りがなくなってしまいます。
そのため、「過不足」のないように、と事前にお願いするのです。
「過不足」を使った例文と意味を解釈
ここでは「過不足」という表現を使った例文を紹介します。
- 「過不足」を使った例文1
- 「過不足」を使った例文2
「過不足」を使った例文1
「お金を集めますので、過不足のないようにお願いします」
先ほども述べた通り、「過不足」のないようにお金を持ってきて欲しいと言われたら、お釣りを期待してはいけません。
確かに1人位であればお釣りを出すことも可能ですが、もしも全員多めに出したらお釣りがなくなってしまう、ということも念頭に入れておかなければいけないですね。
集金をする場合、集金する人の立場に立って物事を考える必要があります。
「過不足」を使った例文2
「過不足のないように切手を同封してください」
例えば大学などに成績証明書や卒業証明書などを申請する場合、郵送で申請する場合は手数料を切手で支払わなければいけないということもあるのではないでしょうか。
この場合は手数料に加え、消費税や返送してもらうための代金が含まれます。
そして当然ながらお釣りを期待してはいけませんので、「過不足」のないように切手を入れなければいけません。
このような事情がある場合は郵便局に行って手続きをすると良いでしょう。
「過不足」の類語や類義語・言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「過不及」【かふきゅう】
- 「ちょうど」【ちょうど】
「過不及」【かふきゅう】
過不及という表現には度が過ぎることと及ばないこと、という意味があります。
適度でないという意味があり、過不及なく、表現することもあります。
「ちょうど」【ちょうど】
ちょうどという表現には株足がないという意味があります。
それより多くも少なくもなく、きっちり、ぴったり、という意味になります。
「過不足なく」と言われたらお釣りのないようにしなければいけないということも併せて覚えておきましょう。
足りないのはもってのほかですが、多ければ良いというわけでもありません。
常に大は小を兼ねるとは言い切れないのです。