「風来坊」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「風来坊」という言葉がありますが、一体どの様ない意味なのでしょうか。
語源や例文なども併せて詳しく紹介しますので、参考にして下さい。
目次
- 「風来坊」とは?
- 「風来坊」の語源や由来
- 「風来坊」の表現の使い方
- 「風来坊」を使った例文と意味を解釈
- 「風来坊」の類語や類義語・言い換え
「風来坊」とは?
「風来坊」の概要について紹介します。
- 「風来坊」の読み方
- 「どこからともなくやってきて去って行く人」の意味
- 「住所不定で一つの場所に留まらないひと」の意味
- 「風来坊」と「風雲児」の違い
「風来坊」の読み方
「風来坊」は「ふうらいぼう」と読みます。
読み方は難しくないのでうすが、「風来棒」と書き間違わない様にしましょう。
「用心棒」の「棒」ではなく、「僧坊」の「坊」です。
「どこからともなくやってきて去って行く人」の意味
街で見かけない知らない人で、どこからともなくやってきて、どこへともなく去って行く人のことを言います。
昔は全国を長い日々をかけて旅をする人というのがいました。
その理由は何か目的があったり、人探しをしていたり、悪いことをして住んでいた地を追われたりなど様々でした。
或る日突然その町に表れて数日間過ごし、街の人達と何となく顔見知りになったと思ったら、いつの間にか旅立ってしまう様な人のことを「風来坊」と呼んだのです。
「住所不定で一つの場所に留まらないひと」の意味
家がなく住所不定で、毎回行った先で何かしら日雇いの仕事を見つけたりしてその日暮らしをしている人のことを言います。
こちらの場合、顔見知りも多く同じ場所に戻ってくることもあります。
「風来坊」と「風雲児」の違い
「風来坊」と似た様な響きの言葉に「風雲児」がありますが、この2つは意味が全く違います。
「風来坊」は上記で紹介した通り「居場所が定まらない人」のことを言います。
「風雲児」は「その時代に起きた歴史的な事件や変化で活躍した英雄」という意味です。
知名度や貢献度などが全く違うので覚えておきましょう。
「風来坊」の語源や由来
「風来坊」の語源は言葉の意味からきています。
「風来」は、「風に吹かれてあちこち行ったり来たりすること」という意味です。
「坊」は元々「お坊さん」を表す言葉で、そこから変化して「徳の高い人=一般の男性」を表す様になりました。
つまり、「風来坊」は「風に吹かれてあちこち行ったり来たりする男性」という意味なのです。
「風来坊」の表現の使い方
「風来坊」の使い方として最も多いのが「風来坊の様に」という表現です。
これは、実際に漂白している「風来坊」ではないのですが、まるで「風来坊」の様に毎日の生活に落ち着きがないという意味で使われます。
ちゃんと実家があり、家族や親せき、顔見知りがいるのですが、地に足を付けた生活をしていない人に対して使われます。
「風来坊」を使った例文と意味を解釈
「風来坊」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「風来坊」を使った例文1
- 「風来坊」を使った例文2
「風来坊」を使った例文1
「いつまでも風来坊の様に暮らしていると将来後悔するよ」
毎日のらりくらりと好きに暮らしている人に対して、将来経済的に困ることになると説教しています。
「風来坊」を使った例文2
「彼は風来坊みたいだけれども一体どうやって生活しているのか」
毎回ふらりと現れてふらりと消えていく人に対して、どんな職業でどこに住んでいるのか不思議に思っていることを表します。
「風来坊」の類語や類義語・言い換え
「風来坊」の類語を紹介します。
- 「流れ者」【ながれもの】
- 「さすらい人」【さすらいじん】
「流れ者」【ながれもの】
「土地から土地へと渡り歩いて暮らす人のこと」です。
西部劇では流れ者のガンマンがヒーローになる作品が多くあります。
「さすらい人」【さすらいじん】
「行き先の当てもなくさまよっている人のこと」です。
西洋のジプシーなどのことを言います。
「風来坊」は「どこからともなくやってきて去って行く人」「住所不定で一つの場所に留まらないひと」という意味があります。
最近ではあまり見かけなくなりましたが、神出鬼没な人に使ってみると良いでしょう。