「空元気」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「空元気」、と言う表現を知っているでしょうか。
ここではこの表現について紹介していきます。
目次
- 「空元気」とは?
- 「空元気」の語源や由来
- 「空元気」の表現の使い方
- 「空元気」を使った例文と意味を解釈
- 「空元気」の類語や類義語・言い換え
「空元気」とは?
「空元気」、というのはうわべだけ元気よく見せること、あるいは見せかけの元気、という意味になります。
本当は疲れているにもかかわらず、誰かから「大丈夫?」などと言われたときに「大丈夫だよ」と答えてしまう人もいるのではないでしょうか。
疲れているときに新しい仕事などを渡された時、本来は「疲れている」と言いたいところなのに、「大丈夫です、すぐやります」などと答えてしまった経験を持つ人もいるかもしれませんね。
大丈夫ではないにもかかわらず大丈夫だと答えてしまう事は、まさに「空元気」だと言えるでしょう。
疲れているときには体を休ませるということも重要です。
体だけではなく、心が疲れてしまっても大変ですので、「空元気」はプラスになりません。
- 「空元気」の読み方
「空元気」の読み方
「空元気」は「からげんき」と読みます。
「空」を「そら」と読まないように気をつけましょう。
「空元気」の語源や由来
「空元気」という表現は、元気などないのにまるで元気があるように見せかけているという意味になります。
元気という表現は、もともと「減気」表現されており、病気が回復していくという意味を持っていました。
近世になると「験気」と書くようになり、治療の効果が現れるという意味を持ち始めたのです。
それが現代になって活動の源、力、というところが着目されるようになり、「元気」と書くようになりました。
その元気が本当はない、空である、というところから「空元気」と言われるようになったと考えられます。
「空元気」の表現の使い方
「空元気」という表現は日常的にも使える言葉です。
本当は疲れているにもかかわらず、うっかり頭大丈夫だと答えてしまった、本当は元気がないのにもかかわらず元気なふりをしてしまった、などというときには「空元気」という言葉が使えます。
現代人は忙しいですよね。
仕事や育児、家事などに奔走し、自分の時間を得ることさえできないという人もいるでしょう。
それなのにもかかわらず周りから何かに誘われたとき、つい断れなかった、などという人もいるのではないでしょうか。
周りから「疲れてるんじゃないの?」言われても「大丈夫だよ」と答えてしまった場合、それは「空元気」になります。
「空元気」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介します。
- 「空元気」を使った例文1
- 「空元気」を使った例文2
「空元気」を使った例文1
「姉は疲れているのにがんばりすぎていて、いつも空元気に見えます」
社会人の場合、疲れているからといって正直に「疲れています」とは言えないことがありますよね。
そのために、本当は疲れているにもかかわらず疲れていると言えない、疲れているにもかかわらず仕事をしなければいけない、などということもあるのではないでしょうか。
しかし、休めるときには休まなければいけません。
無理をしすぎてしまったら体に毒ですし、あまりにも無理をしすぎてしまえば体調に異変をきたしてしまう可能性もあります。
休めるときには無理をせず、疲れたということを認めてあげましょう。
「空元気」を使った例文2
「空元気は体によくないですから、無理はしないようにしてください」
職場などによってはきちんと仕事ができるよう、無理をしすぎないように呼びかけている場所もあります。
例えば、日本では残業が美徳と言われますが、海外の中には残業というものは「執行時間内に仕事を終わらせられなかった時にやること」などと理解されていることもあり、残業が美徳とは限りません。
日本人は働きすぎとも言われており、体調を崩しやすいとも言われています。
そのような不具合をなくすためにも、必要以上の仕事はさせない、きちんと休息を取るように呼びかけている、などという企業も増えています。
「空元気」の類語や類義語・言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「虚勢」【きょせい】
- 「やせ我慢」【やせがまん】
「虚勢」【きょせい】
虚勢という言葉はうわべばかりの勢い、見せかけの威勢の良さ、という意味があります。
自分の弱さを隠し、外見だけは威勢があるように見せかけている姿を「虚勢を張る」と表現します。
「やせ我慢」【やせがまん】
やせ我慢というのは無理に我慢して耐え忍ぶ、必要のない我慢をする、という意味です。
苦痛や欲望があるにもかかわらず平気な顔を装ったり、負け惜しみをすることで人の援助や同情を拒否する姿勢を指します。
「空元気」という表現は日常的にも使われますので、ぜひ覚えておきましょう。
疲れているときは休む勇気も必要です。