「千里眼」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
皆さんは「千里眼」という言葉を何処かで聞いたことがあるかと思います。
しかし、日常生活やビジネスの場面では、普通に使われることのない、特殊な言葉かもしれません。
そこで今回は、この「千里眼」について説明をしていくことにします。
目次
- 「千里眼」とは?
- 「千里眼」の語源や由来
- 「千里眼」の表現の使い方
- 「千里眼」を使った例文と意味を解釈
- 「千里眼」の類語や類義語・言い換え
「千里眼」とは?
「千里眼」とは、「遠い所で起こっている出来事や人の心・思い・考えなどを、直覚的に感知する能力」という意味がある言葉です。
また、「通い場所で起こっている出来事を見通すことができる人」も「千里眼」で指し示すことがあります。
- 「千里眼」の読み方
「千里眼」の読み方
「千里眼」は「せんりがん」という読み方になりますが、特別に難しく読むことがないので、確認程度でチェックしておくだけでいいでしょう。
「千里眼」の語源や由来
「千里眼」という言葉は、日本では明治時代によく知られていた言葉です。
「千里眼」の能力を持っていると言われた御船千鶴子や長尾郁子という人が、学者である福来友吉と巻き起こした、公開実験や論争で世間を騒がせた「千里眼事件」として広まった言葉でもあります。
「千里眼」の「里」は距離を表す単位の1つで「1里=4km」に相当しています。
そのことから、千里は4000kmという距離になり、「千里の遠い場所でも物事を見通すことができる眼を持っている」という解釈が由来を考えられています。
但し、「千里は」あくまで比喩的な表現なので、4000kmという具体的な数字に特別な意味はありません。
「千里眼」の表現の使い方
「千里眼」は「遠い場所で起きている出来事の状況などを見通すこと」という意味があるので、実際に見ることができない離れたロケーションのことを、あたかもその場所にいて、その状況をスラスラと説明することができるような状態や、そのようなことができる人を指して使うことになります。
また、人との会話の中でも、相手の考えを言葉を交わさずとも、理解できる人も、「千里眼」で表現することがあります。
「千里眼」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「千里眼」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみてください。
- 「千里眼」を使った例文1
- 「千里眼」を使った例文2
「千里眼」を使った例文1
「自分にも千里眼があれば、来週の試験の内容が予測できて100点満点を取れると思う」
試験に悩まれている学生は、誰でもこんな考えがよぎってしまうものでしょう。
確かに「千里眼」が自分に備わっていれば、例文のようなことは実現できるでしょう。
しかし、そんな能力があったなら努力せずとも100点取れますが、本人の成長は望めません。
「千里眼」を使った例文2
「彼女は、僕が今何をしているのかすぐに把握するので、もしかすると千里眼を持っているではないかと思ってしまう」
もし、彼女が「千里眼」を持っていると、本当に自分の行動を常に把握することができるでしょう。
しかし、果たして「千里眼」を使って「僕」の行動を把握しているかは疑問で、恐らく女性ならではの「勘」が働いているのかもしれません。
というより「僕」が彼女から見られて困るようなことをしていること自体に問題がありそうです。
「千里眼」の類語や類義語・言い換え
「千里眼」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉で表現することができるかを見ていくことにしましょう。
- 「透視」
- 「遠隔視」
「透視」
「透視」という言葉が「千里眼」の類義語として、よく出て来る言葉の1つですが、「箱の中や壁の向こう側を透かして見ることができる能力」を指しています。
1970年代にユリ・ゲラーの登場で、「超能力ブーム」が巻き起こりました。
これをきっかけに「透視」という言葉が一気に広まりましたが、その真偽はいかほどのものか、大きな論争も巻き起こったのです。
まさに、昭和の「千里眼事件」といったような感じでしょう。
「遠隔視」
「遠隔視」という言葉もあり、「非常に遠いものの細部まではっきりと見ることができる能力」という意味があります。
「千里眼」の説明を進めてきましたが、この言葉は日常で普通に使う機会は、めったにないことでしょう。
「千里眼」のように遠くを見通す力があれば、色々な場面で便利になりますが、そんなことをしなくても、自分の経験や思考で、物事を予測するような習慣づけることの方が仕事上で有意義なことだと思います。