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「蛍雪の功」とは?意味や類語!例文や表現の使い方

「蛍雪の功」、という表現を知っているでしょうか。

勉強をする時など、聞いた経験を持つ人もいるかもしれません。

蛍の光などという表現ならば知っているという人もいるかもしれませんね。

ここでは「蛍雪の功」という表現について紹介します。

蛍雪の功

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目次

  • 「蛍雪の功」とは?
  • 「蛍雪の功」の語源や由来
  • 「蛍雪の功」の表現の使い方
  • 「蛍雪の功」を使った例文と意味を解釈
  • 「蛍雪の功」の類語や類義語・言い換え

「蛍雪の功」とは?

「蛍雪の功」とは?

「蛍雪の功」というのは大変苦労して報われること、という意味で使われる表現です。

これは故事成語の1つであり、苦労して勉学にはげんだその結果、という意味になるのです。

例えば、誰しも高校や大学に向けて受験勉強に励んだことがありますよね。

蛍雪という表現には苦労して勉学に励むという意味があり、功という言葉には成し遂げた仕事や功績という意味があります。

蛍の光や仰げば尊しの歌は誰でも聞いたことがあるのではないでしょうか。

これらの曲にも「蛍」「雪」などといった表現が含まれています。

  • 「蛍雪の功」の読み

「蛍雪の功」の読み

「蛍雪の功」という表現は「けいせつのこう」と読みます。

卒業シーズンなどによく聞く言い回しですので、ぜひ覚えておきましょう。

受験生などにもよく使う言葉になります。

「蛍雪の功」の語源や由来

「蛍雪の功」の語源や由来

「蛍雪の功」という言葉は中国でできた表現です。

ある少年は貧しくて、明かりをともすための油を購入できず、どうやって勉強しようかと悩んでいました。

そこで彼は蛍を集め、その蛍の光で勉学に励んだのです。

また、同じく中国に住んでおり、油を買えなかった青年は雪の明かりを使って勉学に励みました。

この2人は大成功したと言われており、ここから「蛍雪の功」という表現ができあがったのです。

蛍の光や仰げば尊しという曲には蛍や雪といった言葉が含まれているのです。

「蛍雪の功」の表現の使い方

「蛍雪の功」の表現の使い方

勉強は辛いですよね。

しかし、努力をすれば必ず報われるものです。

例えば、ノーベル物理学賞を2度受賞したキュリー夫人は、フランスのソルボンヌ大学に通っていた時にかなり苦労をしながら勉強していました。

アパートの屋根裏部屋に住み、寒さに凍えながら勉強を続けたのです。

きちんと食事を取らずに勉強したため、倒れてしまい、同じくパリで生活していた姉の家でしばらくお世話になったという話もあります。

しかしそんな彼女は科学者として大成功し、世界的に有名な人物になりました。

このように大変苦労して勉強した人は報われるものです。

このような時に「蛍雪の功」という表現が使われます。

まさに彼女は「蛍雪の功」を示した人だと言えるでしょう。

「蛍雪の功」を使った例文と意味を解釈

「蛍雪の功」を使った例文と意味を解釈

ここでは「蛍雪の功」という表現を使った例文を紹介します。

  • 「蛍雪の功」を使った例文1
  • 「蛍雪の功」を使った例文2

「蛍雪の功」を使った例文1

「勉強は必ず報われますから、蛍雪の功を信じて頑張ってください」

受験勉強などをしている時、いくら勉強は報われると言われてもなかなか信じられないという時があるかもしれません。

自分が合格できるはずがない、頑張れない、これ以上無理、などと悲観的になってしまうこともあるでしょう。

しかし勉強は必ず報われるものです。

もしかしたら時間はかかるかもしれませんが、その勉強はきっといつか役に立つものです。

「蛍雪の功」を使った例文2

「ヘレンケラーは蛍雪の功を示した人物です」

アメリカのヘレンケラーという人物を知っているでしょうか。

小さい時に高熱を出し、目が見えず、耳が聞こえず、そして口がきけなくなってしまった人物です。

しかし彼女はサリバン先生という素晴らしい指導者を得て、最終的にハーバード大学にまで進学しました。

3つの障害を持った状態での勉強は簡単ではありませんでしたが、彼女はサリバン先生がいたからこそ、ここまで勉強できたとも述べています。

「蛍雪の功」の類語や類義語・言い換え

「蛍雪の功」の類語や類義語・言い換え

ここでは「蛍雪の功」という表現の類義語を紹介します。

  • 「苦学力行」【くがくりっこう】
  • 「蛍窓雪案」【けいそうせつあん】

「苦学力行」【くがくりっこう】

苦学力行という表現は「くがくりっこう」と読みます。

働いて学資を得、苦労しながら懸命に勉強するという意味があり、働きながら勉強するという意味があるのです。

最近では奨学金を利用しながら大学に通う人も増えましたが、中には働いて自分で学費を稼ぎながら勉強する人も増えています。

漢字検定5級の表現です。

「蛍窓雪案」【けいそうせつあん】

蛍窓雪案という表現は「けいそうせつあん」と読みます。

これも蛍の光と雪明かりで勉強するという意味があり、苦労して勉学に励むという意味になります。

この熟語は漢字検定準2級のレベルになります。

icon まとめ

「蛍雪の功」という表現は教養としても知っておきたい言い回しの1つです。

何か勉強などに集中しているならば、諦めずに努力したいですね。