「百折不撓」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
皆さんは、「百折不撓」という言葉をご存知でしょうか?
この言葉は、普段の会話の中やビジネスシーンでも、めったに使われることがない言葉です。
そこで今回は、この「百折不撓」について説明をしていくことにします。
目次
- 「百折不撓」とは?
- 「百折不撓」の語源や由来
- 「百折不撓」の表現の使い方
- 「百折不撓」を使った例文と意味を解釈
- 「百折不撓」の類語や類義語・言い換え
「百折不撓」とは?
「百折不撓」の言葉を解釈する前に、「百折」と「不撓」の2つの言葉に分けてそれぞれの言葉の意味を見ていきます。
「百折」は「何度も折れること」という意味があり、「撓」は「枝などがたわんだり曲がったりすること」で、「気力がなえること」という意味から「不撓」は「くじけないこと」という解釈になります。
このことから「百折不撓」とは、「何度失敗しても志を曲げないこと」という意味を持つ四字熟語となるのです。
- 「百折不撓」の読み方
「百折不撓」の読み方
「百折不撓」は「ひゃくせつふとう」と読みますので、ここで間違わないようにしっかりとチェックしておきましょう。
「百折不撓」の語源や由来
「百折不撓」の起こりは、中国の「橋大尉碑」という書を由来としていると言われています。
その「橋大尉碑」の一文に「百折不撓、大節に臨みて奪うべからざるの風有り」とあるのですが、「何度も志が折られようとも、どんな局面でも、その志を奪うことはできない」ということを言っています。
これが「百折不撓」としての始まりになるとされています。
「百折不撓」の表現の使い方
「百折不撓」を使う場面を考えると、熱心に物事を取り組んでいて、失敗しそうになった時や挫折しそうになった時に、自分を奮い立たせて頑張ろうする場合があります。
特にビジネスシーンにおいては、自分が頭の中で思い浮かべていることが思い通りに進まないことがよくあります。
そのような時に、この「百折不撓」を使った言葉で踏ん張る姿を表現することができます。
「百折不撓」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「百折不撓」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンもイメージしてみてください。
- 「百折不撓」を使った例文1
- 「百折不撓」を使った例文2
「百折不撓」を使った例文1
「僕は幼い頃からの夢を叶えるために、百折不撓の精神で突き進んでいくつもりです」
誰でも幼い頃には色々な夢を持っているものです。
しかし、成長して大人になると、現実の厳しさを理解して諦めてしまいます。
この例文にあるように「百折不撓」の精神で頑張ろうとする人は、とても素晴らしいことだと思います。
「百折不撓」を使った例文2
「営業戦略を色々な考えて実行に移しても、私達の百折不撓の思いが、顧客獲得に繋がるのだろうか」
営業をしていると様々な困難が待ち受けているものです。
しかし、「百折不撓」の思いで、その困難に立ち向かうことが、成功への近道になるのだと思います。
練りに練った営業戦略なのであれば、まずそれを信じて突き進むことです。
「百折不撓」の類語や類義語・言い換え
「百折不撓」の類義語として、どのような言葉があるのかを見ていくことにしましょう。
- 「独立不撓」
- 「七転八起」
「独立不撓」
「独立不撓」が「百折不撓」の類義語として挙げることができます。
「他人の力を頼らず、自分の力だけで物事に当たっていくこと」を意味する四字熟語です。
たとえ「どんな辛いことがあったとしても、決して挫折することなく、他人に頼ることなく成功するまで頑張っていく」ということです。
「七転八起」
「七転八起」という言葉もありますが、「何度失敗しても諦めずに、失敗した回数以上に再度、立ち上がって頑張る」という意味がある言葉です。
「決して諦めずに努力を惜しまないこと」で、「7回失敗しても8回立ち上がるように浮き沈みが激しい」状態を示しています。
「百折不撓」の説明をしてきましたが、このような場面は、本当に身近なケースでよくあることなので、この精神を忘れずにチャレンジしていきたいものです。